日本一の砂丘は鳥取ではないって本当!?日本三大砂丘はどこにある?

日本における砂丘といえば鳥取県にある「鳥取砂丘」が有名ですよね。
むしろ、日本に他の砂丘があるかどうかも分からない、なんて人もいると思います。

これが砂丘だという具体的な定義がないので、砂浜と混合されることもありますが、日本には10以上の砂丘があり、中には『日本三大砂丘』と呼ばれる砂丘があります。

そこで、ここでは鳥取砂丘を含めた日本有数の砂丘について見ていきましょう。

砂丘とは

 

砂丘とは、風によって運ばれた砂が蓄積して形成された丘状の地形のことです。
十分な砂と風さえあれば、乾燥している地域にできるもので、日本だけではなく世界各地に点在しています。

砂漠と似たようなものだと思っている人も多いですが、実は砂漠とは違うものです。
そこで、ここからは砂丘についてはもちろん砂漠との違いについて解説します。

砂漠との違い

砂丘は、風によって砂が蓄積してできた場所のことです。
砂漠は、年間降水量が250mm以下の荒れ地を意味します。
砂だけではなく、岩や石などによって形成されている不毛の地であり、基本的に人間が生活することはできません。

日本で最も知名度の高い鳥取砂丘は年間降水量が2,000mm以上ありますので、砂漠には該当しません。

規模としては、砂丘よりも砂漠の方が大きいイメージで、砂丘が地形を表すのに対して、砂漠は気候や風土などを含むその地域そのものを表すことが多いです。

また、砂漠の中に砂丘が含まれていることもあります。
例えば、サハラ砂漠のような広大な砂漠の中には、砂が蓄積された丘が点在していますよね。
それらは砂漠の中に存在している砂丘と言えるのです。

実は日本は砂丘がいくつもある

実は日本三大砂丘の他にも、全国各地に数多くの砂丘があります。
以下は日本にある砂丘です。
すべてを詳しく説明していると非常に長くなるので、ここでは都道府県と呼称だけご紹介します。

北海道県:石狩砂丘、紅葉山砂丘
青森県:猿ヶ森砂丘(下北砂丘)
山形県:庄内砂丘
埼玉県:志多見砂丘(会の川砂丘)、鷲宮砂丘、高野砂丘
石川県:内灘砂丘
京都府:上り山砂丘
鳥取県:古浦砂丘

砂丘の見どころ

砂丘は観光でも人気を集めているのですが、そもそもどのようなところに魅力があるのでしょうか。
これに関しては感じ方によりますので一概には言えませんが、筆者が思う砂丘の魅力をご紹介します。

風紋

まず砂丘で見逃せないのが風紋です。
風紋とは、風によって作られた模様のことです。

砂丘は風によって運ばれてきた砂で形成されるため、風向きによって様々な模様が作られます。
砂丘に描かれた風紋は自然が作り出した絶景とも言えるもので、特に朝焼けと夕焼けの美しさは言葉では表現できません。

海とのコントラスト

鳥取砂丘など、砂丘は海岸線に形成されることが多いです。
日本にある砂丘も海岸砂丘と呼ばれるものが多く、海のすぐ近くに広がっていることが多いです。
その海の色と砂の色が絶妙なコントラストを生みます。

無機質にも見える砂色の奥に広がる青色は、まるで絵画のような色合いを生みます。
写真として残してもはっきりとしたコントラストが表現できるので、多くの写真家からも人気があります。

「日本三大砂丘」

ここからは日本三大砂丘についてご紹介します。
鳥取砂丘だけではなく、他にも吹上浜海岸砂丘や遠州大砂丘などがあるので、ぜひまとめてチェックしておきましょう!

鳥取砂丘【鳥取県】

 

「鳥取砂丘」は鳥取県にある日本を代表とする砂丘です。
同県最大の観光スポットとして知られ、日本一有名な砂丘と言っても過言ではない知名度を誇ります。

南北2.4km、東西は16kmも広がる大きな砂丘が広がっているうえに、最大高低差はなんと90mもあります。
lその砂丘の頂上から見る海の絶景は、鳥取県を代表とする景色と言えます。

鳥取砂丘では毎年各種イベントが行われている他、観光ラクダなどの目玉もあります。
常に多くの観光客が訪れていることもあり、鳥取県にとっては重要な観光資源の1つです。

風が作り出す風紋はもちろん、起伏に飛んだ「すりばち」など自然の造形美を堪能することもできます。

吹上浜海岸砂丘【鹿児島県】

 

「吹上浜(ふきあげはま)海岸砂丘」は鹿児島県にある砂丘です。
長さはなんと47kmあり、その面積は鳥取砂丘の約3倍にもなる規模があります。

砂丘とは言われているものの、広大な砂浜が広がる海岸となっており、大勢の人がイメージするような砂丘ではありません。
その広々とした開放的な海岸は、ファミリーやカップルに人気で、休日ともなると多くの人が訪れる場所でもあります。

同県ではサーファーの聖地としても知られるなど、夏になると多くの方が訪れては各々楽しんでいる姿が見られます。

遠州大砂丘(南遠大砂丘)【静岡県】

 

「遠州大砂丘」は、「南遠大砂丘」とも呼ばれる静岡県の砂丘です。
ウミガメの産卵地やロケ地としても知られる「中田島砂丘」や「大東千浜砂丘」などを含んだ、遠州灘沿いに約30㎞も伸びる砂浜地帯です。

砂丘というよりは海岸に近いですが、場所によって小さな砂の蓄積が見られるところもあります。
遮る建物もないことから、美しい景色が堪能できるのが魅力です。

ダム開発でこの場所が失われそうだという噂もあるのですが、ウミガメの産卵地としても貴重な場所となっているため、環境保全に期待が寄せられています。
近隣には浜岡砂丘など他の砂丘もあるため、日本屈指の砂丘群となっています。

日本最大の砂丘ながら日本三大砂丘ではない?「猿ヶ森砂丘」

猿ヶ森砂丘は、青森県にある東西約2km、長さは南北約17kmある広大な砂丘です。
面積の観測はされていないものの、一説には鳥取砂丘の30倍あるともいわれています。
その面積自体は推定ながら、日本一大きい砂丘と言える場所です。

しかし、この場所は防衛省の試験場として使われているため、一般人が立ち入ることは基本的に禁止されています。

日本三大砂丘は定義立てされていないものの、景観や観光資源、風紋、規模などが候補地選定の目安となっているようなので、猿ヶ森砂丘は日本三大砂丘の1つには基本的に数えられていません。

まとめ

日本には、鳥取砂丘以外にも多くの砂丘があります。
鳥取砂丘を含め特に規模の大きな物は、日本三大砂丘といわれます。
鹿児島県の吹上浜海岸砂丘、静岡県の遠州大砂丘があげられることが多いです。

日本で最大とされる砂丘は、青森県にある猿ヶ森砂丘なのですが、この場所は防衛省の管理化に置かれ、一般人が立入禁止とされていることもあって、まず日本三大砂丘にあげられることはありません。

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