テングザルの立派な鼻はモテ要素?鼻以外の不思議な特徴もご紹介!

2019.9.24


テングザルは、天狗を彷彿させる立派な鼻から名付けられた猿の一種です。
ではなぜ不思議なほど大きな鼻をしているのかといえば、多くの動物にみられるように異性からモテるためだとされています。

では、どのような鼻をもつ個体が人気者になるのか、その特徴をご紹介しますね。
そしてテングザル、どうしてもその鼻に目がいってしまいますが、他にも面白い特徴がありますのであわせてご紹介します。
また、日本ではその姿をどこの動物園で会えるのか、英語での名前についてもお伝えします!

テングザルとは


大きな鼻が特徴的なテングザル、そもそもどういう動物なのかを解説します。

生態


テングザルは雄の成獣が大きくて80cmほど、体重が20kg強の樹上棲のサルです。オナガザルの仲間なので、長い尾が生えています。
樹上棲のテングザルは、オス1頭と数頭のメス、そのこどもで構成される小規模な群れで生活をします。

生息域


テングザルが生息しているのは、南シナ海にあるマレー諸島の中にあり、世界で三番目の面積を誇る島、ボルネオ島です。
ボルネオ島にしか分布していないテングザルは、島内の海沿いにあるマングローブ林や川沿いの湿地林、河辺林を生息場所としています。

テングザルの食性


テングザルはサルの仲間にしては珍しいことに、木の葉を食べて過ごしています。

木の葉はテングザルの生息しているマングローブ林や湿地林で安易に数多く手に入りますが、消化が良くない上にカロリーが低いといった理由から、果実などに比べると大量に摂取しないといけないそうです。

この食性がテングザルの鼻以外の外見的特徴に結びついてきますので、後述しますね。



特徴的な鼻の意味


テングザルの鼻はモテ要素だと最初に説明しましたが、テングザルの社会ではどのような鼻を持っているものが異性から人気が出るのでしょうか?

鼻が立派なほどイケメン


大きい鼻をしたテングザルは実はオスの成獣だけです。
ではなぜオスの成獣が大きな鼻をしているのかというと、それはメスへのアピールと現在は考えられています。

実際、大きな鼻を持つテングザルほど体が大きく、群れを構成するメスの数も多いという事が判明しています。
大きい鼻をしたオスのテングザルほど、メスには魅力的に映っているようですね!

大きな鼻ほどいい鳴き声を出せる


大きな鼻をしたオスは、外見でのアピールだけでなく、鳴き声でもメスへのアピールが有利となるそうです。
大きい鼻を持つオスほど、メスへのアピールの鳴き声が低くなることから、鳴き声の低さがオスの強さをアピールする要素としてテングザルの世界では機能しているようです。

鼻以外の外見的特徴


テングザルといえば、大きな鼻が特徴的ですが、実は他にも特徴的な外見部位を有していますので解説します!

①太鼓腹

オスの鼻につい目がいってしまいますが、テングザルは見事に膨らんだ太鼓腹をしています。
その大きく膨らんだお腹の中には、食事をした胃の内容物が大量にあり、その重量は体重の4分の1にもなるそうです。

これは食性で解説しました、栄養素の低い木の葉を食べているため大量の摂取が必要ということと、この木の葉が消化が悪いという点によるものだそうです。

②水かき


天敵から身を守るために川に飛び込んで逃げるといわれるテングザルは泳ぐことも得意で、その指先には水かきがあります。

③赤ちゃんは真っ黒



テングザルの成獣の前人の毛は赤褐色、手先は灰色、顔には毛は無く赤みがかった色をしています。
しかしテングザルの赤ちゃんは真っ黒な肌や毛をしています。

成長するにしたがって黒い部分は減っていき、1年半から2年ほどで黒い箇所は無くなるそうです。

日本で飼育されているテングザル



ボルネオ島にしか住んでいないテングザルは、元来の生息地が非常に狭いですが、島の開発や森林火災により生息地の破壊、そして人類による狩猟などでその数を減らしており、現在は絶滅危惧種に指定されている非常に希少な動物です。

それほど貴重な動物ですので、全国の動物園にいるわけでは無く、2019年現在、日本でテングザルを飼育している動物園は一ヶ所になります。

テングザルを飼育しているズーラシア


神奈川県横浜市にある「よこはま動物園ズーラシア」でのみ現在は飼育されています。
テングザルは生息地のボルネオ島が温暖な気候のため、日本の冬の寒さは苦手にしています。
その為12月~1月はその姿が非公開になりますのでお気を付けください!

テングザルの英語表現



和名のテングザルですが、その名前の由来は一番の特徴である大きな鼻が伝承や昔話に伝わる天狗に似たからです。
では天狗の存在が伝わっていない英語圏では何と呼ばれているのでしょう?

テングザルの英名


テングザルの英名は二つあります。1つは「Long-nosed monkey」。見た目通り、長く大きい鼻をしたところから付けられたようです。

もう一つは「Proboscis monkey」。
聞きなれない単語ですが、この「Proboscis」が意味しているのは「象の動く大きな鼻や大きい人間の鼻」です。
こちらの名前でも大きな鼻をしたサルという意味のようです。

まとめ


テングザルの大きな鼻はメスに自分の強さをアピールするためのものでした。
また鼻だけではなく食性による太鼓腹など他にも見た目でわかる特徴を持っている動物でした。水辺で生活することでサルながら水かきも発達している、というのは面白い特徴ですね!

日本ではズーラシアで飼育されていますので、非公開になる冬以外に訪れて立派な鼻や太鼓腹といった特徴を確認してみたいですね!
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