「ウブ」と言われたら喜んでいいの?その意味や語源を紹介

ある人から「君はウブだねぇ」と言われて、「これって喜んでいいのかな?」と思ったことはありませんか?

実際にウブという言葉にはポジティブな意味もありますが、ネガティブな意味もあります。会話の状況によって意味合いが変わってくるため、受け取る方も注意が必要です。

そこで今回は『ウブ』という言葉の意味や使い方や語源についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ウブとは

ウブとはそもそもどういう意味があるのでしょうか?

実は前向きに捉えられる事もできる一方、良い意味とは思えない時にも使われる言葉です。ここからはそれらの意味や英語表現、そして似たような言葉についてもご紹介します。

ウブの意味

ウブにはいくつか意味があるのですが、元となっている漢字によって意味が変わります。その意味の違いを以下にまとめてみました。

「初」もしくは「初心」と書いた場合

・世間からずれていなくて初々しいこと
・男女の情が入り込まない関係のこと

「産」ないしは「生」と記した場合

・生まれた時のままであること
・自然のままであること
・作られたままであること

2つのウブの違い

「産」と書くウブは、産着など赤ちゃんが着るものなどに使われ、物理的に幼い状態にかかわる言葉です。

一方、「初心」の方は「心」が入ることもあることからわかるように、精神性をあらわす意味で使われます。世間知らずな人物や、恋愛に疎い人を指す言葉として用いられます。

ウブの英語表現

ウブは英語表現にすると、よりわかりやすいかもしれません。特に日本人は何となくニュアンスで伝えることも多いですが、英語圏の人たちは曖昧な表現はあまり使いません。

ウブと伝えたいときに使われる英語表現の一部をご紹介します!

pure

pureには「純粋」や「純正」という意味があります。

innocent

innocentは「初々しい」もしくは「あどけない」ことをあらわすのに使われます。

cherubic

「あどけない」様子を表現するにはcherubicが用いられることもあります。

simple

simpleは「単純」や「素朴」、「簡単」といった意味だけでなく「純朴さ」や「無邪気」という意味もあります。

似ているようで違う言葉「カマトト」

ウブに似ている言葉に「カマトト」がありますが、これは微妙に意味の違う言葉となります。

そもそもカマトトとは、「知っているのに知らないふりをする」ことを指します。

カマは「蒲鉾」を、トトは「幼児語で魚」を意味します。カマトトはこの2つを合わせた造語なのです。

江戸時代に、とある女性が世間知らずを装うために使った「蒲鉾はトトからできてるの?」という言葉から生まれたといわれています。

そして幕末の頃になると、初々しさを装った遊郭など花柳界の女性を指すようになったことから、後々に広く使われるようになり「ウブを装う女性」を指すようになりました。「猫を被る」なども似たような意味となりますね。

一旦は死語となりましたが、宝塚歌劇団の女優たちが楽屋言葉として使っていたこともあり、現代まで受け継がれるに至りました。また、「ぶりっ子」と一緒に「カマトトぶりっ子」という形で使っていた歴史もあるそうです。

カマトトはあくまでもウブを演じることであり、ウブそのものではないので使う際には注意が必要ですね。

「ウブ」はポジティブにもネガティブにも使える言葉

「君はウブだなあ」という言葉でもシチュエーションによっては、褒めているポジティブな意味になることもあれば、呆れたネガティブな意味合いで使われることもあります。

ポジティブな用い方

純粋さや世間に対してスレていない様子を伝える際は、ポジティブな意味で使われることが多いです。

例えば、大学生が友人に恋愛相談で「この間初めて好きな人と手をつないだ」「ここ連日、LINEで通話していたらいつの間にか明け方になっている」なんて話をしたとします。

一通り話を聞いた友達が「君はウブだねぇ」と総括して返事をしたら、それは「君はピュアで微笑ましい恋愛をしているねぇ」という意味でしょうからポジティブな使い方といえます。

ネガティブな使い方

ウブは「世間知らず」の意味だと、ネガティブな意味となります。

例えば、明らかにお金をだまし取られているにも関わらず、「僕は彼を信じる!」と頑なに待っている人がいるとします。

そんな人に呆れ顔で「君はウブだねぇ」と声をかける人がいたら、それは「世の中には悪い人もいるという事も知らないなんて、君は世間を知らないなぁ」という意味合いで話しているでしょうから、この場合のウブはネガティブな意味で使っていることになります。

ウブの語源

ウブは漢字で書くと「産もしくは生」と表記する場合と、「初や初心」と表記する場合があります。

ウブの語源は「産・生」という意味がそのまま由来となっている説があります。そこに後から初々しさを表す「初・初心」という表記が加わったようです。

つまり、「ウブ」という言葉が「産・生」を由来としているため、どちらの漢字表記をしても「生まれたて」という意味があります。この「生まれたて」の状態が転じて「純情」などの意味を持つようになりました。

もともと生まれたての状態を意味する言葉のため、ポジティブな意味で使うものでもネガティブに使う言葉でもありません。

しかし、ウブは受け取り手によってニュアンスが変わってくるため、使うシーンは選びましょう。実際に自分が言われた側だった場合は、どういうニュアンスで言われたのかを考える必要がありますね。

まとめ

ウブという言葉には「生まれたばかり」という意味があるため、本来はポジティブな意味もネガティブな意味もありません。

ただ、使われるシーンによって意味合いが左右されるため、自分が使う時はもちろん、逆に言われた時もどういう意味だったのかを確認する必要があるかもしれません。気をつけて使いたい言葉ですね。

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