史上最大の恐竜をご紹介!その大きさは桁違いだった!

恐竜といえばこれまで地球に存在した生物の中で最も大きい種ということでも知られていますが、その大きさはまさに桁違いです。

最大の恐竜「アルゼンチノサウルス」は体長35m以上、体重は100トン以上あったといわれています。シロナガスクジラが最大の個体でも34mほどですからその大きさに驚くばかりですね。

そこで今回はビックリするほど大きい世界最大の恐竜トップ5と、現在発見されている中で最大の肉食恐竜と翼竜についてもまとめてご紹介しましょう!

最大の恐竜トップ5


出典:Wikipedia(© N.Tamura)

地球史上最大の陸上生物であったとされる恐竜ですが、その大きさはどれくらいなのかご存じですか?

恐竜には様々な種類があり、人間と同程度の小さいサイズの恐竜から30m以上の大型の恐竜までいたとされています。以下に世界最大とされる恐竜トップ5を列挙しました。

・アルゼンチノサウルス 
・パタゴティタン・マヨルム 
・スーパーサウルス 
・フタロンコサウルス 
・トゥリアサウルス

1位:アルゼンチノサウルス

アルゼンチノサウルスは、約9,550万〜9,390万年前の南アメリカ大陸に生息していた草食恐竜です。

その体は恐竜の中で最大といわれ、全長35mで体重は73~96.4トンあったとされており、アフリカゾウ17頭分に匹敵します。

一説には最大個体は推定45m、体重は100トンになるものもいたと考えられています。発見されたアルゼンチノサウルスの化石を調べると脊椎の大きさは130cm、脛骨は155㎝もあったそうです。

2位:パタゴティタン・マヨルム

2番目に大きいパタゴティタン・マヨルムは、アルゼンチンのパタゴニア・チュブ州で発見された草食恐竜です。

全長は約37m、体重は69.1トンと推定されており、2014年に初めて報告されたばかりの新種の恐竜です。

全長はアルゼンチノサウルスより若干大きく見えますが、体重も併せてみるとアルゼンチノサウルスの方が軍配が上がるようです。

3位:スーパーサウルス

3番目に大きいのが、約1億5000万年前の中世代ジュラ紀後期に北アメリカ大陸に生息していたスーパーサウルスです。

スーパーサウルスとは「特大のトカゲ」という意味があり、草食恐竜に分類されます。全長は約33mで体重は30トンを超えていたと推測されており、1日の食料は500kgであったといわれています。

4位:フタロンコサウルス

4番目に大きい恐竜は、白亜紀後期に南米パタゴニア南部に生息していたフタロンコサウルスです。

これまでに発見された巨大竜脚類と呼ばれる巨大恐竜の中では、2番目に完全骨格化化石が見つかっています。フタロンコサウルスの化石は体全体の7割が発見されているのです。

全長は30m以上、頭までの高さは13mにもなり、4階建ての建物に相当します。

5位:トゥリアサウルス

トゥリアサウルスは、スペインで発見されたジュラ紀後期の恐竜です。

ヨーロッパで発見された恐竜の中では最大のサイズを誇っており、全長は30m以上、体重は40トン以上ありました。

この大きさはオスの象6~7頭を合わせたのと同じ重さです。また、トゥリアサウルスの歯は歯根が長く、ハート形をしているそうです。

史上最大の肉食恐竜は?翼竜は?

恐竜には様々な種類がありますが、史上最大の肉食恐竜は「スピノサウルス」、史上最大の翼竜は「ケツァルコアトルス」です。

ここからはそれぞれの特徴をまとめてみたので、ご覧ください!

最大の肉食恐竜:スピノサウルス

以前はそれほどの知名度もなく、決して人気とは言えない恐竜でしたが、スティーブン・スピルバーグ監督の大ヒット映画「ジュラシックパーク」シリーズでの活躍で注目度が上がり、今日ではティラノサウルスに匹敵するほど有名な肉食恐竜となっています。

その体躯は推定15~17mとされ、10~13mほどといわれるティラノサウルスよりも大きな体をしています。

魚を主な食料としていた魚食性恐竜で、オンコプリスティスと呼ばれる巨大な古代ノコギリザメを獲物としていたそうです。

また、スピノサウルスの背中には半円状の突起があり、頭部はワニのように細長い形状をしています。そして歯の構造も、ワニのように魚を捕食するのに特化した形状だったそうです。

魚を食べて生活していたスピノサウルスは、生息域もワニと同じように水辺だったと考えられています。

最大の翼竜:ケツァルコアトルス

史上最大の翼竜であるケツァルコアトルスは、約6,800万年前~約6,600万年前に北アメリカ大陸に生息した恐竜です。

約200万年間生きていたケツァルコアトルスは、史上最大の翼竜であり、史上最大の飛翔動物として知られています。

翼を開くと11m前後と大きな体をしているのに対して、体重はわずか70kg程度であったといわれています。キリンと同程度の5m前後の長い首が特徴です。

最も有名な翼竜であるプテラノドンは翼開長が6m前後、体重20kg程度だと考えられているのでケツァルコアトルスがいかに大きいかがよく分かります。

また、ケツァルコアトルスは鳥のように羽ばたいたのではなく、4つの脚を使って飛んでいたものと推察されています。

なぜこんなにも大きな恐竜が存在できたの?

現存する地球上生物とは比べ物にならないほど大きい恐竜ですが、なぜこんなにも大きい恐竜が存在できたのでしょうか?

大きな恐竜が存在できた理由は、いくつかあるようです。

恐竜は死ぬまで成長し続ける

恐竜は爬虫類なので、哺乳類のように大人になると成長がストップするのではなく、死ぬまで成長し続けると言われています。

また、哺乳類など恒温動物とは違い、恐竜は体温を維持するためのエネルギーをあまり消費しません。

そのため、少ない食事でも大きな体を維持することができたため、ここまで大きく成長できたと考えられています。余分なエネルギーをすべて成長に回すことができたので、成長スピードも速かったと推測できます。

巨大化に適した体をしていた

多くの恐竜には、肺を補助する器官である「気嚢(きのう)」があったと言われています。

気嚢によって効率的に酸素を取り入れることができ、巨大な体でも十分に酸素が行きわたるように形成されていたのです。

また、骨格面からみても恐竜は巨大化に適した体をしていました。

ワニのような現行の爬虫類のようにガニ股ではなく、恐竜は重い体を支えるのに適した直立歩行をしていました。また、内臓系も強固であったと想定されています。

餌も豊富にあった

恐竜が栄えた時代には、植物が育つのに必要な二酸化炭素が現在の6倍もあったといわれています。

つまり二酸化炭素が多い環境だったことから植物が今よりも育ちやすかったため、草食恐竜の餌が豊富にあったことが考えられます。

また、恐竜がいた時代は、温暖な気候で被子植物が出現するなど植物が進化した時代でした。大量の植物が地球上に存在しており、草食性の恐竜はたくさんの食事を摂取できたのです。

草食恐竜の体が大きくなれば、それを捕食する肉食恐竜もまた体が大きくなっていくというわけです。

まとめ

恐竜=大きいというイメージがありますが、史上最大の恐竜「アルゼンチノサウルス」は全長30m以上、重さ約100トンもあったと言われています。

これほどまでに大きな恐竜が生息できたのは、恐竜が哺乳動物ではなく、成長し続ける哺乳類であること、餌が豊富にあったことなど様々な理由が考えられます。

恐竜によって草食、肉食、翼竜など色々な種類があり、それぞれの特徴を比較してみるととても興味深いですね。

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出典:Wikipedia(© N.Tamura)

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