「東日本」と「西日本」という言葉をよく耳にしますが、その境目となるのはどこなのでしょうか。
その境としては、諸説あるようで・・・、基準によって区分が変わってくることもあるみたいです。
そこでここでは、そんな東日本と西日本の境界線について解説します。
目次
東日本・西日本とは?
東京は東日本で、大阪は西日本のように明確になっている地域もありますが、中にはどちらに分類されるのか曖昧な地域も多いです。
まずは東日本と西日本がどのような地域なのか見ていきましょう。
東日本
東日本は、日本を大きく区分した際の東半分となるエリアのことを指します。
一般的には北海道、東北、関東の総称であり、神奈川県から東側の地域をそのように呼ぶことが多いですね。
広い意味では中部も含めることがあります。
北日本
東日本とは別に、北海道や東北に限定して「北日本」という分類がされることもあります。
西日本
西日本とは、日本を東西で大きく区分した際に西半分となる地域のことです。
一般的には近畿、中国、四国、九州の総称となっています。
滋賀県から西側の地域を指すことが多いですね。
こちらも広い意味では中部が含まれることもあります。
南日本
西日本とは別に、九州や沖縄県を「南日本」と呼ぶことがあります。
曖昧な地域
東日本と西日本とは言いますが、状況によってはかなり曖昧となっている都道府県もあります。
どっちに入るか曖昧な土地
愛知・岐阜・富山・福井・石川などの県は、どちらに属するのか意見が分かれてしまいます。
日本有数の大都会・名古屋を持つ愛知県は、特に東日本寄りなのか西日本寄りなのか曖昧です。
西日本とされる傾向がありますが、東日本の数値を大きく見せたいときなどは東日本とされる事もあります。
県内に境界が!
新潟・長野・静岡・山梨は、県の中で分かれる場合があります。
同一県内なのにも関わらずに東日本と西日本で分けられることがあるため、その境目は非常に曖昧なものとなっています。
厳密な決まりない
東日本と西日本の境界はどの県からと決まっているわけではなく意外と曖昧です。
特に中部地方と言われる地域はその傾向が顕著で、三重県や新潟県は何地方に入るのか曖昧な県となっています。
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様々な境界
地域に関する分類において、どのような視点から見るかで基準が変わってくることがあります。
NTTの区分け
NTTとはいいますが、正確にはNTT東日本(東日本電信電話株式会社)とNTT西日本(西日本電信電話株式会社)で別の企業となっています。
NTTの場合、NTT東日本には新潟県・長野県・山梨の甲信越が含まれ、富山県・岐阜県・愛知県・静岡県はNTT西日本となります。
電気の周波数による分け方
電気の周波数は、東日本と西日本で異なります。
東日本の電気の周波数が50Hzで、西日本が60Hzとなっています。
この周波数の違いを境界として考えるなら、新潟県を流れる糸魚川あたりと静岡県の富士川あたりが境目となります。
そのため、新潟県や長野県と静岡では県内に東西の境界があるということになります。
ただし、富士川の境界線は川を挟み綺麗に分かれるのですが、糸魚川の境界については50Hzと60Hzが混在する地域が長野県と新潟県にあるので明確な境界線となる地域があるかと言うと曖昧です。
気象庁の区分ルールy
気象庁では、東日本に福井県・岐阜県・愛知県・三重県を含め、京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県以西が西日本と考えられています。
気象予報などでは、北日本と東日本・西日本・沖縄奄美の4つに分類されています。
結局厳密な定義はない!
東日本と西日本の境目はいろいろなルールが適用されていますが、これを基準にするという公式なものがあるわけではありません。
分野であったり企業によったりと状況による使い分けがされています。
まとめ
東日本と西日本は、明確にここを境界線とするといった線引が行われているわけではありません。
電気の周波数であったりNTTの提供先であったりといった使い分けがされています。
東日本と西日本を厳密な定義で分ける手段はないということになります。