「出来る」と「できる」を文中で使うならどちらが正しい?その使い分けは? | FUNDO 「出来る」と「できる」を文中で使うならどちらが正しい?その使い分けは? – FUNDO

「出来る」と「できる」を文中で使うならどちらが正しい?その使い分けは?

2020.4.24


普段から何気なく使っている「出来る」と「できる」という言葉は同じ意味ではありますが、漢字とひらがなで使い分けが必要です。

なぜ使い分けが必要になるのかご存知でしょうか?これは決して感覚的なものではありません。正しく使い分けをすることで名詞用法なのか、それとも動詞や副詞に該当するのかが明瞭になります。

漢字とひらがなをどのように使い分けすべきなのか、「出来る」と「できる」の違いと使い分けについて解説します。

「出来る」と「できる」は違う言葉?それとも同じ?


「出来る」と「できる」は、違う言葉なのでしょうか?

その由来などを知らないと明確には答えにくいですよね。結論を先に言えば「出来る」も「できる」も同じ意味の言葉です。

しかし使う状況によって若干ニュアンスが変わってくるため、そこを正しく理解しておくことが必要です。

出来るとは


ここからは「出来る」の意味や成り立ちについて解説します。

出来るの意味


「出来る」の意味は複数あり、使用する状況で異なります。

今までなかった物事が新しく作られて存在する状態の「自然発生」や「出現」の意味で用いられることが多いです。

例:おでこににきびができる

また、作物や製品などが作られるという意味を持つ「生産」や、建物や組織の「完成・成立」を指すこともあります。

前者の例:うちの畑でできたトマトだから持って行って 
後者の例:来月中にスーパーが駅前にできる


その他にも「可能性」の意味や、「材質」をあらわす際に用いられる言葉となっているため、前後の文脈に合わせて意味を理解していくことが必要です。

人格的に優れた人物を指す際にも「あの人はできた人物だ」という表現もありますので、「出来る」の意味は多岐にわたりますね!

出来るの起源


「出来る」は、そもそもどういう語源を持っているのでしょうか?簡単にその起源についての流れを解説するので、こちらも併せて頭に入れておくと良いかもしれません。

「出来る」の原型は「出来(でく)」というカ変動詞です。この単語の連体形は[出来る(でくる)]となります。

この「出来る(でくる)」が、時代の変化に合わせて「出来る(できる)」に音が変化し、最終的にはひらがな表記の「できる」とに変化していきました。

できるとは


「出来」を派生に生じたのが「出来る」という言葉なので、そのひらがな表記となる「できる」は原則として同じ意味の言葉です。

ただ、使うシーンごとに使い分けが必要とさていますの、その点を理解しておくことが必要です。ここからはその使い分けを解説します。



漢字の「出来」を使うべき場合


漢字の「出来」を使うべきシーンというのがあります。以下の場合はひらがな表記をしないのが一般的なので注意してください。

名詞の場合は「出来」


名詞の場合は漢字表記「出来」を用います。例えば「上出来」や「出来合」といった名詞ですね。

このように1つの単語に組み込まれている場合には漢字表記を用います。むしろこれらの熟語を示す場合は無理にひらがなを使わない方が良いです。

「上でき」や「でき合」と表記すると伝わらないため、漢字を上手に用いて文章を組み立てていくことが必要となります。

その他にも「出来事」など1つのワードで、1つの意味を持つ言葉として使う場合は漢字を使いましょう。

ひらがなで「できる」と書く場合


では、ひらがな表記「できる」を使うべきシーンとはどのようなときなのでしょうか?

動詞・副詞として用いるなら「できる」


「できる」というひらがな表記は、動詞や副詞として用いる場合に使います。

例えば、何かに対して「○○することができる」など、動詞として用いる場合はひらがな表記とするのが一般的です。

「スポーツができる」「料理ができる」などでもそうですね。

前述の『出来るの意味』でまとめた、「自然発生」「出現」「生産」「完成・成立」「可能性」などは、いずれも動詞や副詞の意味なので「できる」とひらがな表記をしてください。

公文書でも動詞や副詞の場合「できる」と書く


公文書でもひらがなで表記するのが一般的です。

平成22年に出された、各行政機関作成の公用文における漢字使用に関する「常用漢字表」で、”ひらがな表記を使う”と定義しています。そしてまた、昭和56年に出された旧来のものにも「できる」は記載されていました。

このひらがな表記による使い分けというのは近年生まれたものではないようです。

漢字とひらがなで使い分けが必要な言葉


その他にも漢字とひらがなで使い分けが必要な言葉があります。以下、その代表的なものをご紹介するので、何気なく使っている人は注意しましょう。

「頂く」と「いただく」


「頂く」は食べることや飲むことの謙譲語として使う言葉です。その他にも、もらうことに対する謙譲語としても使います。

「いただく」は、「ご覧いただく」や「お越しいただく」など尊敬語として使う言葉です。

主に補助動詞として使う言葉となるため、「頂く」と「いただく」には使い分けが必要となります。

「下さい」と「ください」


「下さい」は動詞として使う言葉で、「ください」は補助動詞として使う言葉です。

「もらう」という意味なら「下さい」を使うこともあるのですが、何かをしてもらう際などには「ください」を使うのが一般的となっています。

まとめ


「出来る」や「できる」は同じ意味の言葉なのですが、漢字やひらがなで使い分けが必要です。

普段、無意識に使い分けをしていたと思いますが、今回明確にその使い分けが理解できたのではないでしょうか。
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