カモミールの花言葉は?世界最古のハーブには力強い花言葉があった!

ハーブティー、アロマセラピー、薬用湯などに用いられるカモミールは、世界最古のハーブとして親しまれています。

そんなカモミールの代表的な花言葉は「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」です。
しかし、白くて愛いらしい花を咲かせるカモミールからはイメージしにくいですが、なぜこのような花言葉が付いているのでしょうか?

ここではカモミールの花言葉とその由来、そしてハーブとしていかに長い間愛されているのかを解説します!

カモミールとは?

 

カモミールは、キク科の耐寒性一年草です。
ロシアでは国花とされる他、ヨーロッパをはじめ世界中ででハーブとして使用されている馴染みのある花です。

特徴

カモミールは直径2~3㎝くらいの頭花を多数咲かせます。
白い花弁と大きな黄色い花托(かたく)が目を引きますが、、リンゴのようなフルーティーで爽やかな香りが心を癒してくれます。

この香りもあってハーブとされるほか、消炎や発汗に効果がある薬草としても用いられてきました。

そんなカモミールの花を乾燥させたハーブティーは、安眠、発汗、鎮静、消化促進、リラックス効果があると言われています。
また、カモミールの花から採取されたエッセンシャルオイルはアロマテラピーに広く使用されています。

一般的にカモミールと呼ばれているのは「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類がありますが、この2つの違いについての詳しい話は後述いたします。

開花時期

開花時期は春から初夏にかけてですが、「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」では若干花を咲かせる時期が異なります。

ジャーマンカモミールは3~5月に花を咲かせます。
それに対して、ローマンカモミールは6~7月が開花シーズンとされています。

原産

原産は北ヨーロッパおよび西アジアです。
基本的には一年草ですが、秋蒔きの時は二年草になります。

日本へは江戸時代(19世紀初め)にポルトガル人もしくはオランダ人によって伝えられ、鳥取県や岡山県で栽培が始められました。

花の名前の由来

カモミールは、ギリシア語で「地上のリンゴ」を意味します。
これはカモミールの花が、リンゴに似た特有の強い香りを持つことに由来しています。

和名はカミツレ

カモミールの和名は「カミツレ」と言います。

カモミールのオランダ語「カーミレ」の綴り字に、「加密列」「加密爾列」といった漢字を当てたのですが、結果カミツレとして誤読されてしまいました。
これが和名「カミツレ」のはじまりとされています。

カモミールの花言葉

 

白い花弁に黄色い花芯がかわいらしい特徴のカモミールの花は、小さく可憐な印象があります。
しかしその見た目とは違い、カモミールの花言葉はとても強く、花の姿とはギャップを感じます。

全般的な意味の花言葉

カモミールの花言葉は以下の4つです。


・逆境に耐える 
・逆境で生まれる力 
・清楚 
・あなたを癒す 

カモミールのほとんどが群生しながら成長し、生きている限り芽吹きます。
雨や風に吹かれ、太陽に照りつけられて枯れても、カモミールはその付近から再び芽吹き、花を咲かせるのです。

また、カモミールは踏まれても再び生えてきて、踏まれるほど丈夫になるとも言われています。
その繁殖力の高さ、生命力の強さから「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」など力強い花言葉がつきました。

他の2つの花言葉、「清楚」「あなたを癒す」には、使用された歴史やハーブとしての作用に由来します。

古代エジプトでは太陽神に捧げられたカモミールは「清楚」というイメージがぴったりですね。
そしてハーブティーやアロマオイルとして利用されるカモミールにはリラックス効果があるので「あなたを癒す」という花言葉がつきました。

色による花言葉

カモミールもダイヤーズカモミールのように黄色い花弁の品種もあるのですが、色別や種類別の花言葉はつけられていません。

カモミールは4000年という長い歴史のあるハーブ

 

カモミールは世界最古のハーブと言われており、その歴史は4000年以上といわれています。

一般的にカモミールと呼ばれるのは「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類。
しかし、それぞれ特徴やハーブの効果が異なります。

ジャーマンカモミール

 

ジャーマンカモミールは、キク科シカギク属の一年草です。
花の中心の黄色い花托が盛り上がっているのが特徴です。

苦みがないのでハーブティーにした時に飲みやすいです。

薬用にした場合、抗炎症作用が期待されており、お風呂に入れると疲労回復、リウマチ、神経痛、腰痛に役立つと言われています。

またジャーマンカモミールは、園芸療法で扱われる代表的なハーブでもあります。
近くに生えている植物を健康にする働きがあるので害虫予防のコンパニオンプランツとして利用されています。

ローマンカモミール

 

ローマンカモミールは、キク科カマエメルム属の多年草で、古くから薬草として用いられてきました。
古代エジプト時代には、太陽神への捧げものにされたと伝えられています。

6~7月に3㎝程度の小さい花を咲かせ、茎は地面をはうように伸びていきます。
ジャーマンカモミールと異なり、その花托は盛り上がっていません。

薬用にすると鎮静作用が期待される他、リラックス作用もあるとされています。
ハーブティーにすると苦みを感じますが、リンゴに似た香りがするのが特徴です。

まとめ

 

リンゴのような甘い優しい香りで心をほっと和ませてくれるカモミール。
その花言葉は、「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」「清楚」「あなたを癒す」です。
白くて小さい可憐な花のイメージとは異なり、力強い花言葉を持っていますよね。

また、古くからハーブティーや精油、ポプリなど幅広く利用されてきたカモミールは私達の生活には欠かせない代表的なハーブでもあります。

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