セ・リーグとパ・リーグの違いって何?歴史やルールの違いを紹介

2020.5.3


日本のプロ野球にはセ・リーグとパ・リーグの2つがあります。しかし、世界から見るとこれは珍しいパターンのようです。

そもそもなぜ日本のプロ野球は2つのリーグが存在するのでしょうか?そこにはある出来事が関係しています。

そこで、ここではセ・リーグとパ・リーグの違いについてはもちろん、歴史やルールの違いについてもご紹介します。

セリーグ・パリーグとは?


まずはセ・リーグとパ・リーグはどういうものなのかを知る必要があります。それぞれ簡単に説明するので、ぜひ理解を深めていきましょう!

セ・リーグ


セ・リーグとは中央を意味する「セントラルリーグ」のことです。

これはプロ野球の中心である正式な野球連盟だという思いが込められたリーグ名となっています。

業界でいえば王道のリーグが「セ・リーグ」だという思いが込められています。

パ・リーグ


パ・リーグは太平洋を意味する「パシフィックリーグ」のことです。

これは日本のプロ野球をより国際社会に認知してもらいたいという思いが込められたリーグ名となっています。

ただ、パ・リーグが王道ではないのかと言えばそうではなく、理念の違いによって生まれたリーグだと言えます。

「人気のセ・実力のパ」


野球好きの間でよく言われるのが「人気のセ」と「実力のパ」です。

これは文字通り、「セ・リーグの方が人気があり、パ・リーグの方が実力がある」という通説で、野球ファンの間で度々論争を巻き起こしている文言となっています。

セ・リーグには日本プロ野球界屈指の人気球団「読売ジャイアンツ(読売巨人軍)」を要し、更にそんな巨人にも引けを取らない人気の「阪神タイガース」が共にセ・リーグにいることから、昔から人気面ではセ・リーグがパ・リーグを圧倒していました。

テレビの野球中継も、基本的にはセ・リーグの試合しか放送はされない状況でした。そんな時代に、人気のないパ・リーグを揶揄する意味で生まれたのがこの「人気のセ、実力のパ」というワードだったと言われています。

しかし、近年ではプロ野球の試合映像の配信や、各球団の経営努力などにより、リーグによる人気の差はなくなってきている印象です。



なぜ2つのリーグになった?


では、そもそもなぜ2つのリーグに分断されたのでしょうか?

そこにはある歴史上の出来事が関係しています。ここからは日本野球のリーグが2つに分かれた理由をご紹介します。

元々は1つのリーグだった


かつて日本の野球業界は、日本野球連盟という同じリーグですべてのチームが戦っていました。どのチームも同じリーグに参加し、ペナントレースで競い合っていたのです。

しかし、ある出来事によって理念の違いが生まれ、そこから2つのリーグに分かれることになりました。

別れた原因は千葉ロッテマリーンズ?


1949年、いくつかの球団が日本野球連盟に新規参入を表明しました。

これによって元々あったリーグに複数のチームが参戦することとなったのです。

しかしその中の1つである、毎日オリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)が新規加入を申し入れた際に意見が分かれました。

日本野球連盟内で賛成派と反対派に分かれ、毎日オリオンズを参入させるかどうかの大論争となったわけです。

その結果、翌年の1950年から賛成派がパ・リーグ、反対派がセ・リーグとして分裂してしまいました。

もちろん、そこは理念の違いで分かれたと言っても、現在ではお互いに尊重し合いながら2つのリーグは独立する形となっています。

2つのリーグはルールが違う?


セ・リーグとパ・リーグのルール上の違いはDH制があるかどうかです。DH制とはどのようなルールなのでしょうか?

DH制


よくプロ野球の試合で「DHを採用する」というような文言を聞くことがあると思いますが、これは「指名打者」という意味があります。

DH制とはどのようなルールなのかというと、ピッチャーが打席に立てないルールとなっています。

その代わりに攻撃専門の選手を打順に組み込むことができる制度です。つまり、本来はピッチャーが打席に回るところを、他の攻撃専門の選手で埋めるわけです。

しかしDH制があると言って必ずしもDHを設定しなくてはならないというわけではありません。ただし、試合前にDHの設定をしなかった場合、その試合はDHを設定することは出来なくなります。

二刀流が話題の大谷翔平選手が日本ハムファイターズ時代には、大谷選手の先発する試合はDHを設定しない試合が何度も見られたことは記憶に新しいかもしれません。

セ・リーグではこのDH制が採用されていませんが、パ・リーグではより海外の野球に近づけるよう1975年から採用しています。

交流戦はどっちのルール?


2つのリーグがある日本では、毎年交流戦という形でそれぞれのチームが戦うことがあります。

その際、ルールはどちらのものが採用されるのでしょうか?これはホームがどちらなのかによって変わります。

そのチームの本拠地がどこなのかで変わるため、実際にはDH採用の交流戦もあれば、DH採用とはならない交流戦もあります。

それぞれのリーグの所属チーム


ここからはセ・リーグとパ・リーグ、どちらにどのチームが所属しているのかをご紹介します。

なお、時代によってチームの名称が変わるため、ここでは現在のものをご紹介します。2020年現在は、全12球団が参加しているのでチェックしてみましょう!

セ・リーグ


以下は、セ・リーグの現在と過去の所属チームです。

現在の所属チーム


・読売ジャイアンツ(1934年〜):東京都
・阪神タイガース(1935年〜):兵庫県
・中日ドラゴンズ(1936年〜):愛知県
・広島東洋カープ(1950年〜):広島県
・横浜DeNAベイスターズ(1950年〜):神奈川県
・東京ヤクルトスワローズ(1950年〜):東京都

過去に所属していたチーム


・松竹ロビンス(1936年~):1953年大洋ホエールズに吸収合併
・西日本パイレーツ(1950年~):1951年西鉄クリッパーズに吸収合併パリーグへ

パ・リーグ


こちらは、パ・リーグの現在と過去の所属チームとなります。

現在の所属チーム


・オリックスバッファローズ(1936年〜):大阪府
・福岡ソフトバンクホークス(1938年〜):福岡県
・北海道日本ハムファイターズ(1946年〜):北海道
・埼玉西武ライオンズ(1950年〜):埼玉県
・千葉ロッテマリーンズ(1950年〜):千葉県
・東北楽天ゴールデンイーグルス(2005年〜):宮城県

過去に所属していたチーム


・大阪近鉄バファローズ(1949年~):2004年オリックス・ブルーウェーブと合併。オリックス・バファローズに
・大映ユニオンズ(1946年~):1957年シーズン後大映スターズと合併
・高橋ユニオンズ(1954年~):1957年シーズン前に大映ユニオンズに吸収合併される

まとめ


日本野球連盟には2つのリーグがあり、それぞれどのチームなのかによって所属しているリーグも違ってきます。

ただ、リーグが2つあることで競争が激化し、より日本の野球のレベルは高くなっています。野球初心者の方は、まずこの違いについて覚えておいてくださいね!
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