総理大臣の年収ってどのくらい?各国の首脳の年収は?

日本には数多くの政治家がおり、その中でも首脳として君臨しているのが「総理大臣」と呼ばれる役職の方です。

そんな総理大臣は日本という国のリーダーとして、常に仕事をしています。しかし、本当にその仕事に見合った年収なのかどうか疑問に感じることはありませんか?

そこで、ここでは総理大臣の年収や各国の首脳の年収についてご紹介します。

総理大臣の基本給

総理大臣の基本給は公開されていて、法律で決められています。実際に公開されている情報を参考に、総理大臣の年収についてご紹介していきたいと思います。

実は公開されている

首相と呼ばれている、総理大臣という職業は特別職という分類となります。警察官や教員、役所職員など公務員に属しますが、それらの職業とは一線を画す特別待遇となっているのが特徴です。

彼らの給料に関しては毎年「主な特別職の職員の給与」という形で、「俸給月額」「地域手当」「年間給与額」などが公開されています。

詳しくは、内閣官房ホームページで公開されている『主な特別職の職員の給与』のリンクをご覧くださいね。

内閣官房ホームページがこちら

実は法律で決まる

公務員の給料は法律で定められており、その中でも総理大臣の給料は「特別職の職員の給与に関する法律」で決められています。以下が基本給の詳細です。

まず、総理大臣の俸給月額は201万円となっていて、上乗せで20%の地域手当40.2万円が入ります。つまり、合計で241.2万円がひと月の基本給となります。

その他、年2回年間3.30月分の期末手当もあるわけです。これはサラリーマンなどで言うところのボーナスであり、それが約600万円ほど、しかも年2回なので約1,200万円ほど入ります。

それを合わせると総理大臣の年収総額は約4,015万円となります。

国会議員の給与

総理大臣だけではなく、国会議員たちにも特別待遇があります。

これらの給与は国民の税金から支払われているものなので、納得できないものも多いかもしれません。

国会議員には第2の給与がある

国会議員には文書通信交通滞在費(文通費)と呼ばれる第2の給与が設定されています。

これらは公の書類を発送及び公の性質を有する通信を行うための費用という位置づけであり、月に100万円もらえるものです。しかも文通費は非課税のため、報告や公開の義務もありません。

言ってしまえば国会議員は月100万円分のお金を、誰に報告するでも公開するでもなく自由に使えるのです。国会議員だけではなく、これは総理大臣の給与にも含まれるため、総額年収は約5,215万円ほどとなります。

経費という名の最強の手段がある

国会議員は公的な仕事であれば、会議費や出張費という名目で経費として落とすことができます。

ただ、これは毎回厳密な精査があるわけではなく、ケースバイケースで都合よく使われているのが事実です。

ちなみに2019年の記録によると、安倍総理大臣の海外出張費は外遊1回の平均費用が約2億1,900万円ほどかかっているようです。これに関してはSPなどセキュリティを加味したとしても高すぎると批判の声が上がっています。

総理大臣も退職金が当然のようにある

在職期間が4年間以上ある場合は、退職金を524万円もらえます。

一般のサラリーマンからしたら安いかもしれませんが、4年以上という短期間でもらえる上、総理大臣を退任したとしても国会議員を辞職するわけではないため、必ずしも少ないとは言えません。

むしろ現職の仕事を失うことなく退職金がもらえるという特別な優遇だと言えるでしょう。

他国の首脳の年収

ここからは他国の首脳の年収を、2015年のデータを参考にご紹介します。

ちなみにこちらは手取りでのランキングとなります。また、首脳としての仕事以外のビジネスはランキングに加味しません。

年収が高い首脳ランキング

1位.オバマ大統領(アメリカ):約4,850万円
2位.ハーパー首相(カナダ):約3,150万円
3位.メルケル首相(ドイツ):約2,840万円
4位.ズマ大統領(南アフリカ):約2,710万円
5位.キャメロン首相(イギリス):約2,600万円

これを見ると各国首脳はかなりの報酬がありますね。特にアメリカの規模は桁違いです。ちなみに安倍総理大臣は世界で6位となっています。

話題となった世界一貧しい大統領

逆に世界一貧しい首脳は誰なのでしょうか?

これは厳密に計算したわけではないですが、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が有名ですね。

彼は月1,000ドルで生活していたことで世界一貧しい大統領と言われています。

現職時代の給与は月に約112万円前後もらっていたそうですが、給与の9割以上は寄付していたそうです。それによってウルグアイの平均月収である約7万円に近い水準で暮らしていたのだとか。

彼曰く、「少なく持っている人が貧乏なのではなく、たくさん欲しがる人が貧乏なのだ」とのことです。

贅肉で耳の穴が埋まってしまった日本の政治家たちの心に突き刺さりそうな言葉ですよね。

まとめ

日本の総理大臣だけではなく、国会議員たちも桁違いの報酬をもらっていることは間違いありません。私たちのような一般人はどんなに頑張って働いても年収1,000万円に届く人は雀の涙ほどしかいません。

選挙の投票率がとても低い日本ですが、今一度自分たちの手で政治を変えられるということを知るべきです。総理大臣や国会議員も仕事をしてくれているのは事実ですが、真剣に未来の政治について考えてみましょう!

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