突然ですが、世界一巨大な昆虫をご存知ですか?
なんと意外なことに、ニュージーランドに生息しているコオロギの一種「ジャイアントウェタ」が、いまのところ世界一巨大だといわれています。
名前からして巨大さが伝わってくる名前ですよね・・・。今回はそのジャイアントウェタという昆虫についてご紹介します!
昆虫が苦手・・・という方には閲覧注意となっていますので、お気を付けて!
目次
ジャイアントウェタはニュージーランドの固有種
ジャイアントウェタはコオロギの仲間であり、主にニュージーランドの固有種として生息しています。
ジャイアントウェタの生息地
ジャイアントウェタはニュージーランド固有種なので、その他の地域には生息していません。
しかも天然のジャイアントウェタは、現在ではニュージーランドの中でも「リトルバリア島」という場所にしか生息していないようです。
ティリティリマタンギ島など再繁殖が行われている地域もあるものの、非常に珍しい昆虫だといえます。
運がよければ再繁殖が行われている島で見ることができますが、自然な状態で生きている姿を見るためにはリトルバリア島に行くしかありません。
ただし、リトルバリア島には私たち一般人が入ることはできないのでご注意くださいね!
リトルバリア島に一般人が入ることはできない
リトルバリア島はニュージーランド北島のさらに北にある、徹底した自然保護活動が推し進められた島です。
観光用に解放されていないため、あまり知られていない島です。
外国人が立ち入ることはもちろん、ニュージーランドの人も原則立ち入ることが禁止されている島となっています。
例外として特別な許可を受けた研究者などだけが立ち入ることができる島であり、自然保護区の中でも特に隔離された場所となっています。
厳しく管理された上に絶海の孤島で、ジャイアントウェタをはじめとする希少生物や貴重な植物が生きています。
ジャイアントウェタは多様性に富んだ昆虫
ジャイアントウェタはニュージーランド固有種でありながら、その種類が70種類以上いるともいわれている昆虫です。
ただ、現在ではその多くは絶滅の危機に瀕しているそうです。
ジャイアントウェタは世界一重い昆虫
ニュージーランドの秘境、リトルバリア島に生息するジャイアントウェタは、世界最大のコオロギであると同時に、世界で一番巨大な昆虫でもあります。
その見た目のインパクトはかなりのものです。筆者も昆虫が得意な方ではないので、記事を書きながら震えています!(笑)
ジャイアントウェタの脅威の重量
ジャイアントウェタの最大種「Deinacrida heteracantha(ディナクレダ・ヘテラカンサ)」の最大重量は、70gにも及ぶといわれています。
日本でペットとしてよく飼われているセキセイインコの平均体重が35g~40gなので、その倍近くの重さがあることになります。
それだけの大きさのコオロギ・・・想像しただけでゾッとする人もいるかもしれませんね!
この体重から、ジャイアントウェタは世界一巨大な昆虫だといわれているのです。ただ、幼虫を含めるとそれよりも重い昆虫もいるそうです。
コガネムシの一種であるゴライアスオオツノコガネの幼虫は、かなりの重量でなんと約116g前後にまで至るのだとか。
・・・もうちょっとしたハンバーグの重さじゃん!(笑)
ジャイアントウェタが大きくなれた理由
なぜジャイアントウェタはそこまで大きく進化できたのでしょうか?それは生息地であるニュージーランドの環境にあります。
ニュージーランドは海によって閉ざされた島国であり、長年人間の手が入ることなく独自の生態系を築き、動植物が独特の進化を遂げてきた地域です。
ジャイアントウェタもそのうちの一種というわけです。
また、ジャイアントウェタにとって天敵と言える動物がいなかったため、自由に育つことができたことも、ここまで大きくなった要因と考えられています。
ジャイアントウェタに限らず、天敵のいない昆虫は巨大化することも多いそうですよ。
絶滅の危機に瀕しているジャイアントウェタ
昆虫の王者とも言える風貌のジャイアントウェタですが、その個体数はかなり少ないようです。
すでに絶滅が危惧されている生き物となっていて、その保護にも力が入れられています。
かつての生息地はもっと広かった
もともとジャイアントウェタは、ニュージーランド北島全土に生息していました。自然豊かなので、ジャイアントウェタにとっても最適な環境だったのです。
しかし、あることがきっかけでその数が激減し、今では絶滅しそうなほどに少なくなってしまっています。
絶滅の危機の原因
なぜジャイアントウェタが絶滅の危機に瀕しているのか、それは人間が連れてきた猫にありました。
もともと猫はネズミやポッサムの駆除のために持ち込まれたのですが、次第に飼われていた猫が野生化するものが現れるようになってしまいました。
その猫がジャイアントウェタを捕食し、数が一気に激減したのです。
天敵もいなかったので巨大化する方向に舵を向け、逃げるという動作を捨て進化をしていたジャイアントウェタは、野生化した猫にとって格好の餌だったようです。
従来ニュージーランド北島に数多く生息していたというジャイアントウェタですが、現在は絶滅の危機に立たされています。
現在数少ない生息地となっているリトルバリア島の場合、野良猫など人間が持ち込んだ外来生物は人間の手で根絶されたそうです。
まとめ
昆虫の中でも、その驚異の重さを誇っているのがジャイアントウェタです。
昆虫が苦手は人にとっては閲覧注意な記事だったかもしれませんが、逆にここまで大きいとナウシカの世界のようですよね!
なかなか見る機会はありませんが、今後その個体数が回復したら一般人も見られるようになるかもしれません。その際には、ぜひ生で見てみては?・・・筆者は絶対に御免ですけどね!(笑)
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出典:Wikipedia(Giant_weta)