ゆでたり焼いたり、バラバラにして料理に混ぜたりしておいしいトウモロコシ、実はたくさんの種類があります。
なんと大別するだけでも6種類。では何がそれぞれ違うのか、ここではそんなトウモロコシの品種についてご紹介しますね。
併せてちょっとした豆知識も併せて解説するので、「我こそはトウモロコシ好きぞ!」という方はぜひ読んでみてください。
目次
実は種類が豊富なトウモロコシ
トウモロコシは栽培の歴史が長く、用途に合わせて品種改良されてきた野菜です。
異なる品種同士を交配させることで生育が盛んになる雑種強勢という特性を持っているため、ハイブリット品種も次々と開発されているそうですよ。
スイートコーン
スイートコーンは日本人に一番馴染みがある品種で、一般的にトウモロコシと呼ばれるものはこのスイートコーンを指すことが多いです。
名前通り糖度が高くて甘く、そして柔らかいのが特徴となっています。
茹でたり焼いたりして食べるのが一般的ですが、近年では品種改良によって生で食べられる品種も栽培されるようになってきたなど進化を続けている種類ですね。
実はスイートコーンの中でも3種類ほどの品種があり、ゴールデンコーンとシルバーコーンとバイカラーコーンなどがあります。
ポップコーン
ポップコーンは爆裂種ともいわれ、そのままでは食べられないほど粒の皮が硬いのが特徴となっています。
ただし熱を与えて弾けさせることで、皆さんも映画館などで一度は食べたことのあるサクサクふわふわのポップコーンに大変身します。
ちなみに、ポップコーンと呼ばれるは乾燥させることで硬くなるのですが、他のトウモロコシは水分も多く、乾燥させても硬くならず加熱してもポップコーンにもなることはありません。
フリントコーン
フラワーコーンは最も古くから伝わるトウモロコシの品種のひとつです。
粒の皮が硬いため、スイートコーンのようにそのまま食すのには適していません。
粉状に挽いて加工用、もしくは家畜用飼料や工業用に用いられます。
メキシコを代表する料理であるタコスの皮、トルティーヤにもこのフリントコーンから作られた粉が使われています。
ワキシコーン
ワキシコーンは別名モチトウモロコシと呼ばれる種類で、若いうちに収穫して蒸すことでモチモチとした食感になるのが特徴です。
色も普通のトウモロコシのように黄色ではなく、紫色などちょっと変わった色合いのものがあります。
白いものから黒いものまである変わった品種ですね。
完熟した粒はワックスをかけたかのように艶を帯びることから、このような名前になったそうです!
ソフトコーン
ソフトコーンは文字通り粒の大部分が柔らかいデンプンでできている品種です。
粒が砕けやすくしなやかで濃度が薄いため、粉末に適した種類とされています。
デントコーン
デントコーンはフリントコーン同様、家畜用飼料として使われる品種です。
また、トウモロコシ由来のでんぷんである「コーンスターチ」の原料ともなっています。
他にもたくさんの品種がある
大まかにトウモロコシを分類すると6種類となるのですが、他にもウッディーコーンやゴールドラッシュ、ホワイトコーンなどがあります。
これらはいずれも上記6種のいずれかに属すトウモロコシとされています。
日本で食用として紹介されるものの場合、その多くはスイートコーンに属している可能性が高いです。
実際、ウッディーコーン・ゴールドラッシュ・ホワイトコーンはいずれもスイートコーンの一種とされています。