最新作は船に!バンクシーが救助船に出資し、難民や移民を救助する民間活動を支援

世界各地のストリートに社会風刺の効いた作品を描くことで有名な覆面アーティスト・バンクシー(@banksy)。日本でも度々話題に上がりますよね。

そのバンクシーが、難民や移民を救助する民間活動を支援するために救助船に出資したことを明かし話題に。船に描かれた最新作にも注目が集まっています。

救助船に出資したバンクシー

アフリカなどからボートでヨーロッパを目指す難民や移民。その過程で多くの人たちが命を落としていることをニュースでも見聞きしますよね。

そんな中、海上で難民や移民の救助にあたる民間活動の支援を決めたバンクシー。もともとフランス海軍の船だったものを買い取り、救助船に改造したことをInstagramの動画で説明しています。

バンクシーは動画内で「ヨーロッパ連合(EU)の当局が非ヨーロッパ出身の人たちからの遭難信号を故意に無視している」と痛烈に批判。


出典:Instagram

そして、こちらが救助船に改装された船。


出典:Instagram

部分的に塗装された船体のデザインには、バンクシーならではの意図が隠されているような気がしますね。作品を通してこれまでも度々話題を呼んでいましたが、今回の行動にはまた驚かされました。

船には新作のアートが!

また、この救助船に描かれたバンクシーの最新作にも注目が集まっています。それがこちら。


出典:Instagram

救命胴衣を着用した少女。手にはピンク色のハートの浮き輪が握られています。こちらは赤い風船と少女を描いたバンクシーの代表的な作品がモチーフになっているのでは?と推測されています。

現在、すでにこの船はスペイン・バレンシアから出港し、地中海で救助活動を開始しているとのこと。バンクシーの意思と作品はストリートを超え、広大な海へと渡ったようですね。

難民問題について考えるきっかけに

難民問題について簡単に答えは導き出せません。異なる視点や立場から様々な意見が存在するでしょう。実際、バンクシーが投稿した動画には「問題をアフリカから別の国へと移すだけだ」といった否定的な声も届いています。

しかし、バンクシーという影響力のある人の行動によって多くの人たちが難民問題というテーマについて考え、議論するきっかけになったのは間違いありません。世界の一員として、私たちが何をすべきか「分からない」ではなく、難しいからこそ考え続けていきたいですね。

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出典:Instagram(@banksy)

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