サクサクのパイ生地が美味しいミルフィーユは、誰もが一度は口にしたことがある王道をいくスイーツのひとつですよね!
でも、実はその歴史についてはわからないことが多く、不思議が詰まったデザートなのです。
そこでここでは、ミルフィーユの歴史や名前について見ていきましょう。
また、非常に食べにくいケーキという事でも知られていますので、上手に食べるにはどうしたらいいかもご紹介します。
目次
ミルフィーユの名前の由来
ミルフィーユとは、薄いパイ生地の層の間にカスタードクリームを挟んだフランスのお菓子のことです。
その名前の由来は、この薄いパイ生地にあるとされます。
名前は重なったパイ生地から付けられた
ミルフィーユという名前は、フランス語から来ています。
1,000を意味する「mille」と葉っぱを意味する「feuille」から来ています。
この2つを合体させてmillefeuille、つまりミルフィーユとなりました。
パイ生地が葉っぱに似ていて、パイ生地何層にもなっている様子を1,000という数で表したわけですね。
ミルフィーユは発音で意味が変わる?
ミルフィーユの発音は、日本だと「みるふぃーゆ」が一般的には呼称されています。
しかし現地の発音では「みるふいゆ」もしくは「みるふぉいゆ」となるとされています。
フィーユはフランス語では「fille」と綴り、娘・女の子という意味になってしまうんだとか。
ミルフィーユはいつからあるお菓子?
ミルフィーユの歴史については諸説あり、正直なところはっきりしていないことも多いです。
年代としては18世紀~19世紀ごろに生まれたのではないかとされています。
その原型となる食べ物自体は、7世紀~8世紀ごろのアラブですでに存在していたともされています。
その原型はアラブにある?
一説によるとアラブで古くから伝わるお菓子、パータ・フィロがミルフィーユの原型ではないかとされています。
サクサクしたパイ生地のパータ・フィロは、7世紀~8世紀ごろにアラブ人がフランスに伝えたとされており、それを改良したことでミルフィーユが生まれたとされています。
伝説のシェフが作った?
伝説のシェフといわれ、ミルフィーユ同様に慣れ親しんだ洋菓子のエクレアの考案者とされる「アントナン・カレーム」という人物が考案したという説もあります。
料理人として著名だったアントナン・カレームはお菓子職人としても知られており、彼が作ったパイ生地を使ったお菓子が現在のミルフィーユの原型ではないかともいわれています。
現在の形にした人物は不明?
アントナン・カレームが作ったとする説以外にも、カスタードを挟んだミルフィーユの登場に関しては諸説あり、今のところ明確な答えは判明していないようです。
ルージェというお菓子職人が得意としていたという説や、画家のクロード・ロランが見習いパティシエだったころに考案したという説もあります。
他にも貴族に仕えていたお菓子職人のフィエが作ったという説もあり、まさに諸説あるという状況になっています。
ミルフィーユはきれいに食べるのが難しい!
ミルフィーユと聞けば「食べづらいお菓子」と連想する人も多いですよね。
実際、上からフォークの側面で押してみても用意に切り崩せるものではありません。
パイを一枚一枚はがして食べてもいいのですが、それでは多層になっているミルフィーユの食感を最大限味わうことは難しいです。
きれいに食べにくい理由
ミルフィーユが綺麗に食べにくい理由としては、サクサクのパイ生地と、その間に挟まっている柔らかいクリームによるものとされています。
タルトのように土台がサクサクした生地であれば安定感があるのですが、ミルフィーユの場合はパイ生地が上下と真ん中に入っていることが多く、その連結部分がクリームだけということも多いです。
こうした構造により、フォークで切り崩そうとしたときに崩れてしまい、綺麗に食べるのが難しくなっているのです。
倒して食べてしまっていいの?
もしミルフィーユが食べづらいと感じるのなら、倒して食べてしまっても良いとされています。
これはマナー的にも問題ない行為だとされます。
横にしてナイフで切って食べる、これが一番きれいに食べられる方法とされています。
まとめ
ミルフィーユは日本でも人気を誇っているスイーツやデザートの1つですよね。
そんなミルフィーユには1000枚の葉という意味があり、サクサクのパイ生地と甘いクリームが絶妙なお菓子となっています。
美味しいのですが、その一方で食べづらいと思っている方も多いかもしれません。
そんなときは、横に倒してしてしまっても差し支えは特にないようです。