歌うの大好きテナガザル!オスとメスで歌うパートも変えるデュエットがうまいおサルさん!

テナガザルは文字通り腕が長いサルで、アジアに広く生息する動物です。
ただしこのテナガザル、腕が長いだけではなく歌うのが大好きな動物でもあります。
しかも、オスとメスで歌うパートが異なるというデュエットの達人なんだとか!

そこでここでは、そんな面白いテナガザルについてご紹介します。

テナガザルとは

テナガザルとは霊長目テナガザル科に分類される動物です。
その名前の由来にもなっている通り、腕が長いサルとなっています。
ここからはまずテナガザルがどんな動物なのかについてご紹介しますね!

生息域

テナガザルは、その種類によって違うものの、主にアジアを中心に広く生息しているのが特徴となっています。

種類によって生息域は異なりますが、主にインドや中国、バングラデシュ、ミャンマーなどに生息している個体が多いです。
さらにはインドシナ半島からマレー半島、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島などにも生息しています。

腕が長いのは移動のため

そもそもテナガザルは、なぜ腕が長いのでしょうか?

そこには彼らのライフスタイルが関係しています。
もともとテナガザルは樹上生活をする動物です。
そのため木の枝から枝へとつたって移動しています。
移動する際、腕が長いとちょっと距離のある枝でもつかむことができます。

長らく樹上生活をしている動物なので、そのライフスタイルに合わせて腕を長くするという進化をしたわけですね。

最大種、フクロテナガザルの大きさや姿

テナガザルには、全身の毛が薄茶色で顔の輪郭が白、顔面が黒くなっている「シロテテナガザル」や、全身が暗灰色で覆われた「ワウワウテナガザル」など、豊富な種類がいます。
そのテナガザルの中でも最大種とされるのがフクロテナガザルです。

ヒト科の中でも小型とされるテナガザルの中で、1mの体長と20kg超の体重を有します。
前述のシロテテナガザルは体長50cm以下、体重が5kgほどとされますので、体格の差があることが分かります。

歌うテナガザル

テナガザルの特徴といえばその長い腕・・・だけではありません。
確かに腕が長いこともテナガザルの特徴なのですが、歌うことも大きな特徴です。

歌う目的

テナガザルの歌、その主な役割は縄張りを主張するためとされます。
自分の歌の聞こえる範囲に入ってくるな、という事ですね。

もし自分の縄張りに他のテナガザルが入ってきたのが見えたら、オスは威嚇のためのも歌声を張りあげます。
縄張りの境界線付近で鉢合わせた場合は、お互いをけん制し合うために長時間にわたり歌合戦が繰り広げられるんだとか。

この歌、縄張り争いだけに使われるわけでは無いとされます。
他にも、家族の絆を深める役割もあるとされており、コミュニケーションのひとつとしても行われているようです。

夫婦でデュエットをする

テナガザルは、オスメスのペアで生活する一夫一妻制です。
とはいえ、常に一緒にいるわけでなく、お互い縄張りの中を移動しながら餌を探しています。

お互いの姿が見えないほど離れていてもテナガザルはよく通る声で歌いあう事でコミュニケーションをとります。
しかもこのオスとメスの歌でのコミュニケーション、ただ歌っているだけでは無く、デュエットをしているのです。

種類によって歌い方は様々で、オスとメスが同じ音域で歌いあうものもいれば、オスとメスでメロディーラインが違う種もいます。
また、メロディーパターンもいくつかあることが判明しています。

夫婦でデュエットをするテナガザル、なんだかロマンチックな動物ですね。

この歌でのコミュニケーション、音域やメロディーラインなどもあることから、人間以外で最も複雑な音声コミュニケーションともいわれています。

テナガザルに関する豆知識

歌をコミュニケーションや、縄張りの主張に利用するテナガザルに関しての豆知識をご紹介します。

地上を歩く姿はまるで「やじろべえ」

テナガザルが地上を歩く姿は、おもちゃの「やじろべえ」にも似ています。

やじろべえというのは、短い棒の上に歪曲した横棒を取りつけ、その両端に重りをつけてバランスをとった玩具です。

基本樹上生活のテナガザルですが、地表を歩く際は多くのサルなどが行うような4足歩行ではありません。
長い手でバランスをとりながら2足歩行をします。

しかし、名前の通り腕の長いテナガザル、地面を歩く際はバランスを取るために長い腕を横に広げながら歩きます。
その姿はまるでやじろべえのようです。

個体によっては、腕を前に小さく折りたたんで歩くなんていう器用なものもいるようですよ。

フクロテナガザルの他の種に無い歌うための機能

テナガザルの中でもフクロテナガザルには、他のテナガザルにはない「のど袋・喉頭嚢」があります。
こののど袋を膨らませることで、他のテナガザル以上に大きい歌声を出せるんだとか。

元々体格も大きいうえに、更に歌うための器官を発達させたのがフクロテナガザルなんですね。

まとめ

テナガザルはその名前からして腕が長いとはすぐにわかります。
また、歌でのコミュニケーションも発達しており、特にフクロテナガザルは歌の名人とされています。
その目的は縄張りの主張の他、絆を深めるためともされています。

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