魔法の言葉「開けゴマ!」はなんでゴマ?そこにはどんな意味が込められているの?

「開けゴマ」という魔法の呪文、一度は聞いたことがあると思います。
こ呪文は絵本などにもなっている「アリババと40人の盗賊」に出てきます。

ゴマって食材にもなるあの「胡麻」のこと?それとも別物?と思った事のある人もいると思います。
ご想像通り、口にする「胡麻」の事で、日本語以外にも現地イスラム社会でも英語でも胡麻を指す呪文となっています。

ではなぜ魔法の呪文は「開けゴマ!」になったのか、その起源や意味について解説します。

「開けゴマ」は物語で出てくる魔法の言葉

「開けゴマ!」は、千夜一夜物語ともいわれる「アラビアンナイト」の中のひとつ「アリババと40人の盗賊」に出てくる魔法の言葉として知られています。
ではまず、「開けゴマ!」の出てくる「アリババと40人の盗賊」とはどういう物語なのか、そして「アラビアンナイト」とは何かについて解説します。

「アリババと40人の盗賊」とは

「アリババと40人の盗賊」とは、イスラム世界に伝わる「アラビアンナイト」という物語集のひとつです。
ところが実際のところ、アラビアンナイトの原本には収録されていないんだとか。

話の物語としては以下の通りです。

昔むかし、ペルシアの国にアリババという青年がいました。
彼はまじめな働き者でしたが、生活はなかなか大変なものでした。

そんな彼が山に薪を集めるために入ったある日の事です。
アリババが薪を拾うために身をかがめているすぐそばに荷物をたくさん抱えた40人ほどの盗賊団がやってきました。

盗賊団の頭領と思しき人物が何もない岩の前で「開けゴマ!」と叫びました。
すると、岩が扉のように開き、そこから洞窟が出現したのです。

盗賊たちが洞窟に入っていくと岩の扉は勝手に閉じ、しばらくするとまた開きました。
先ほどまで大荷物だった盗賊団は今度は何も持たず出てきました。

その姿からアリババは気付きます。
ここは盗賊たちが奪った宝石や宝物を隠す秘密のアジトなのだという事に。

強奪した宝石や宝物を洞窟に隠しているのを目撃してしまい、さらには秘密の呪文も聞いたアリババ。
彼は、盗賊たちがその場を去るのを待つと、「開けゴマ!」の呪文を使い岩の扉を開くと持てるだけの財宝や金貨を持って街へ戻りました。

持ち出した宝のおかげで金持ちになったアリババは、もちろん盗賊団のアジトの事も「開けゴマ!」のことも秘密にしていました。
しかし、これまでの生活を知っていたアリババの兄弟で商人のカシムに疑われ、ついに秘密を教えてしまいました。

秘密を知ったカシムは、喜び勇んで盗賊団のアジトに行き、誰もいないことを確認すると「開けゴマ!」と唱えて岩の扉を開きます。
そして、盗賊団の隠していた大量の金銀財宝を持ち帰るべく外に出ようとしたのですが、洞窟は閉まっていました。

魔法の呪文をもう一度唱えれば洞窟は再び開くのですが、財宝に心奪われていたカシムはなんと「開けゴマ!」という言葉を忘れてしまっていました。
カシムがなんとか呪文を思い出そうと躍起になっている最中、戻ってきてしまいました。
そして頭領が「開けゴマ!」と叫ぶと、中には見たことも無い人物が。そう、カシムです。

残念なことに盗賊のもとに盗みに来ていることがバレたカシムが、街に戻ることはありませんでした。

関連キーワード

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事