テキトーな感じに用いられる「なあなあ」、その由来は歌舞伎にあり!

適当な様子を表す際に用いられる表現が「なあなあ」です。
この「なあなあ」という言葉は、相手と適当に折り合いをつけていい加減に済ませてしまう、という意味を持っています。

しかしよく考えたら「なあなあ」という言葉はどこから生まれたのか不思議ですよね。
その起源は歌舞伎にあるとされているので、ここではどのようにして歌舞伎から生まれたのかを解説します。

「なあなあ」とは

まずは「なあなあ」とはどういう意味や用い方をするのかを解説します。

「なあなあ」の意味

「なあなあ」とは、相手と適当に折り合いをつけていい加減に済ませることを指しています。
本来であれば決着がつくまで綿密に話し合いや打ち合わせを重ねるべきところを、「これでいいか」と折り合いをつけて決めてしまうことを意味します。

また、「なあなあ」には馴れ合いや妥協によって安易に済ませるという意味もあります。

「なあなあ」の用い方

「なあなあ」はどのようにして使うのが正しいのでしょうか?

例えば「なあなあで話をつける」であれば、馴れ合いに終始しているだけで結局適当なところで妥協してしまうような場面で用います。
その他「なあなあの関係である」であれば、友人以上恋人未満のようにどっちでもあってどっちでもないような曖昧な関係のことを指します。

どちらの意味合いも「曖昧な事」として使われています。

「なあなあ、ちょっと聞いてほしいんだけど」というように、人に話しかけるときに注意を促す際にも使われます。
これは特に親しい間柄で使われる表現であり、本来の「なあなあ」の意味とはまた違う言葉となります。

「なあなあ」が生まれたのは歌舞伎から

そんな「なあなあ」という言葉は歌舞伎から生まれたとされます。
日本では古くから歌舞伎が愛されてきたこともあって、そこから生まれた言葉も多いようです。

「なあ」を重ねて「なあなあ」

もともとの「なあなあ」は感動詞「なあ」を重ねた言葉とされます。
呼びかけなどに用いる「なあ」を繰り返したことで生まれたのが、「なあなあ」という言葉なのです。

では、そんな「なあなあ」はどこに起源があるのでしょうか?

「なあなあ」の起源

「なあなあ」の起源は歌舞伎にあります。
歌舞伎で行われるある掛け合いが語源です。

歌舞伎には片方が「なあ」と呼びかけ、もう片方も「なあ」と返すことで表現をする場面があります。
この場面では、言葉に出さずに顔の表情や仕草だけで気持ちを表現するところから「なあ」と「なあ」を組み合わせて「なあなあ」という言葉が生まれたそうです。

他にもある歌舞伎から誕生した言葉

「なあなあ」の他にも歌舞伎から生まれた言葉はあります。
例えば、日常生活でよく耳にする「十八番」や「黒幕」はもともと歌舞伎の言葉ですし、「だんまり」もその起源は歌舞伎にあります。

十八番

「十八番」とは、その人が一番得意とすることを指す言葉です。
特に際立って得意な芸を意味する言葉となります。

その由来は、歌舞伎の名門市川家にありあす。
「十八番」は「歌舞伎十八番」という言葉から来ているのですが、この「歌舞伎十八番」は市川家に伝わる18種類のお家芸のことを指しています。

黒幕

「黒幕」とは、表に出ずに裏で計画をしたり指図したりする人のことで、フィクサーとも表現される言葉です。

その語源は歌舞伎の芝居で用いる黒い幕に関係しています。
かつて歌舞伎では舞台の転換や夜の場面を表現するために、黒い幕を張って行っていました。

この黒い幕で舞台のシーンの切り替えを操ることから、裏で操作する人のことを黒幕と呼ぶようになりました。

だんまり

「だんまり」とは、黙っていてものを言わないことを指す言葉です。

その由来は歌舞伎の演出の1つにあるとされています。
歌舞伎では、登場人物が暗闇の中で互いに探り合いながら戦ったり、物語の鍵となるものを奪い合ったりするシーンがあります。
これを「暗闘(だんまり)」と言います。
この暗闘という演出から「だんまり」は生まれました。

ちなみに日常語のだんまりの漢字表記は「黙り」となります。

まとめ

「なあなあ」という言葉はどこか適当な雰囲気があり、その意味もいい加減に済ませてしまうというような意味があります。
これらの言葉は歌舞伎から来たとされており、歌舞伎でもともと使われていた「なあ」という掛け声などが起源とされています。

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