世界に!そして日本にも!実は種類が豊富な「飛べない鳥」8選

飛べない鳥と聞くと、どんな鳥を思い浮かべるでしょうか?
馴染みのあるニワトリや、愛嬌があるペンギンなど、飛べない鳥というのは、世界に相当な種類がいます。
そこでここでは、「飛べない鳥」と称される鳥の中でも8種にスポットライトを絞ってご紹介していきます!

最も身近な飛べない鳥「ニワトリ」

日本に一番生息している飛べない鳥は「ニワトリ」です。
飛べないと言っていますが、実は飛べるともいわれています。
家禽として知られているニワトリの秘密についてもご紹介します!

ニワトリの特徴

早朝からコケコッコーと甲高い声で鳴き、朝を知らせてくれるニワトリ。
学校等で飼育されている所も多く、小さい頃にお世話をしていた方もいると思います。

象徴とも言える立派な鶏冠(とさか)が頭部に生えたニワトリは、なぜ飛べないのでしょうか?

実はニワトリ、太っていなければ飛べます。
日本にいるニワトリの多くは、商業目的で飼育されています。
そのため、そのほとんどが意図的に太らされています。

商業用のニワトリは、オスの体長が約70cm、メスが約50cmに対して、体重が約3kgもあります。
日本でよく見られる「ハシブトガラス」は、体長約56cmとメスのニワトリとさほど変わらないですが、体重は550g~750gです。
つまり、カラスと比較すると、ニワトリは約4倍~5倍程重量があるという事です。
この重さでは、確かに飛べそうもありませんね。

しかし、食用とするために太らされているので、野生種など痩せているものならば5m程度なら飛べます。
元々あまり飛ぶのが上手な種ではなかった上に、家禽として改良を重ねられたことで、飛ぶことをほとんど必要としなくなったそうです。

家畜としての歴史

ニワトリの祖先は、東南アジアに生息していたと考えられています
家禽化されましたが、元々、食用として育てられていたわけではありません。

多くの国では夜明けに響き渡る鳴き声が縁起がいいと考えられたことで宗教的に扱われたり、闘鶏に用いられていたとされています。
月日が経ち、ニワトリは牛や豚などと同様に、食用として飼育が始まったのです。

その後は世界に広がり、日本に伝来したのは、弥生時代の頃だと言われています。
日本では、ニワトリの声を時計台代わりに使用していたとされています。
食用としての扱いはしてなかったそうですが、江戸時代以降に鶏卵は食べていたとされています。

また、江戸時代では食用ではなく、観賞用として飼育し親しまれていました。
その中でも、特に声や鳴き方にも関心を向けられました。
綺麗な声のニワトリや、少し変わった鳴き方をするニワトリなどを選別し、そこから独自の品種が多く作られました。
食用としての家畜化が進んだのは、明治時代以降となっています。

ペンギン

動物園や水族館の人気者のペンギンは、コウテイペンギンやイワトビペンギンなど世界に19種いますが、例外なく飛翔できるものがいません。
大きな羽を持っていますが、用途は別にあるようです。

ペンギンの特徴

短い脚で一生懸命歩いているその様は見る者を魅了し、水族館でも人気が高いペンギン。
そんな愛くるしいペンギンですが、単独行動をしている姿はあまり見ないですよね。

ペンギンは危険と隣り合わせで生活しているため、集団行動をしています。
海へ入る場合は、先に一羽だけ飛び込み安全確認を行います。
危険だと判断した場合、他のペンギンが海へ飛び込むことはありません。
陸へ上がる時も同じで、何かあっても最低限の犠牲で抑える行動をしています。

ペンギンの餌は海中にいる魚です。
泳ぎながら魚を確保するため、陸で捕食活動をしません。
そのため、羽は泳ぐためのヒレとして進化しました。
これが理由で飛べないと言われています。

ところが、昔は空を飛んでいたと言われています。
ペンギンの骨格から飛べていたと判断されていますが、進化の過程で羽をヒレと扱ったため、泳げなくなったのだとか。

ペンギンの生息地

ペンギンの生息地はどこでしょうか?寒い場所で生活しているイメージがなんとなくありますよね。
ところが、極寒の地である南極に生息しているペンギンは存外少ないです。
南極で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンしかいません。南極周辺に生息する他の種も数種類しかいないのです。
キマユペンギンはニュージーランドに生息しています。
フンボルトペンギンは南アメリカに分布され、寒い所が苦手なペンギンです。

南極に比較的近い南半球どころか、北半球に生息している種もいます。
ガラパゴスペンギンといい、赤道の直下で生活しています。
比較的小さいガラパゴスペンギンは、海水温が高い時などに、あまり大きな群れを作らないそうです。また、日陰で太陽をやり過ごす姿などが見られております。

ダチョウ

アフリカに生息するダチョウもまた、飛べない鳥です。
しかし、空を飛べない代わりにダチョウは鳥類最大の体と、強靭な脚力を手に入れたのです。

ダチョウの特徴

ダチョウは、体高2m、体重約100kgと、鳥類最大の体の大きさをしています。
体だけでなく卵も巨大で、動物園やアフリカのお土産で見たことがあるという人もいるかもしれません。

また、世界で最も足が速い鳥で、最高時速は70kmともいわれています。
高速道路で走っていても不思議ではない速度です。
その脚力を活かしたキックは、ライオンを吹き飛ばすと言われています。

ダチョウが飛べないのは、体と羽が飛ぶための構造になっていないからです。
体が大きいだけでなく、飛ぶ際に必要な胸筋も貧弱なため、ダチョウがいくら羽ばたいても体が空を舞い飛翔することはかないません。
しかし、その羽は飾りではなく、走っている際に方向転換をするために使用するので、重要な役目を果たしています。

ダチョウの生息地

ダチョウはアフリカに生息しており、サバンナや砂漠地帯で過ごしています。
日本の動物園等でその姿を見られるのは、ダチョウの環境適応能力が優れているのも一役買っています。
高い環境適応能力があるため、日本では北海道から沖縄まで、どこでも生息できるそうです。

ヒクイドリ

ダチョウにも似た、このヒクイドリも飛べません。
ヒクイドリも脚に特徴がありますが、ダチョウとは違う意味でスゴい脚を有していました。

ヒクイドリの特徴

鮮やかな青い首に真っ赤な肉垂で思わず息を飲んでしまうヒクイドリは、「世界一危険な鳥」ともいわれます。
それは、ヒクイドリの脚が、人間の骨を簡単に折る脚力をしており、足の先にある爪は一撃で肉を切り裂くと言われているからです。

人間を殺害できると言われているそのヒクイドリですが、その性格は用心深く、臆病と言われています。
そのため、積極的に自分から他社を攻撃することは無いといわれています。
ただし、敵とみなした者には容赦しないそうなので、怒らせてはなりませんね。

ヒクイドリは、ダチョウと同じく走鳥類に分類されます。
ダチョウ同様、胸筋が貧弱な上に、翼も小さいことから、体が大きく重いヒクイドリは飛ぶことができません。

しかし、飛べない代わりに走る速度は速く、時速約50kmで走ります。

ダチョウと酷似している部分もありますが、大きな違いは世界一危険な鳥と呼ばれる所以となっている刃物のような爪です。
3本あるその鉤爪は約12cmあり、ヒクイドリ最大の武器となっています。

ヒクイドリの生息地

世界一危険な鳥といわれるヒクイドリは、ニューギニアやオーストラリア北東部の熱帯雨林に生息しています。
しかし熱帯雨林の減少から生息数は減少しており、雛が生き残れる確率も非常に低く、1%に満たないそうです。

オニオオバン


出典:Wikipedia(©HectorBottai)

あまりこの鳥の名前は聞かないのではないでしょうか?
このオニオオバン、かなり珍しい理由から飛べません。気になりますね。

オニオオバンの特徴

約50cmの体長は、バンの仲間の中で最大の大きさです。
非繁殖期では群れで過ごし、繁殖期になると群れを離れ、つがいで縄張りを持ちます。

実はこのオニオオバン、雛の自転では飛べます。
ところが、成鳥になると、飛べなくなってしまうのです。
これは鳥の中でも非常に稀なケースです。
成長し、大きくなり体重が増えるにつれ、翼の力で体を持ち上げられなくなるため、子供の頃しか飛べないのです。

オニオオバンの生息地

南アメリカ大陸の中でも、ペルーからチリ北部、アルゼンチンの北西部のアンデス高地といった場所の淡水の湖沼に生息しています。

カカポ


出典:Wikipedia(©Mnolf)

オウムの仲間であるカカポは、日本ではフクロウオウムとも呼ばれます。
21種いるといわれるオウムの中で、「世界で唯一飛べないオウム」です。

カカポの特徴

カカポは、体長60cm程の小さな体に対し、体重は3~4kgあります。
そのため、「最も重いオウム」でもあります。
家禽化されたニワトリと同程度以上体重があります。

翼はあるものの、木からの落下を防ぐ時や、バランスを取る用途にしか使われません。
そのため、体重と相まって、飛行するのに必要な筋肉がほとんどありません。

しかし先祖は飛べていたと考えられております。
生息地には陸生の哺乳類がいないので天敵がおらず、他の草食動物に紛れ込むような進化をしました。
そして、環境に順応した結果、飛ぶ能力を失くしたと言われています。

この飛ぶ能力を退化させたカカポ、現在は絶滅寸前です。
攻撃手段を持たないカカポの身を守る手段は、夜に行動し危険を感じたら隠れるというものでした。

しかし、この手段は、人の手で連れ込まれた肉食動物の前には効果がありませんでした。
なぜなら、カカポは強い体臭を放っていて、すぐに見つかってしまったのです。

そのため、成鳥はわずか147匹にまで減ってしまいました。
現在は肉食獣のいない島に全島が移され、厳重な警備課の元、保護運動が行われています。

カカポの生息地

ニュージーランドにしか生息しておりません。
そのため、保護されている場所もニュージーランドです。
数年に一度、ニュージーランドでカカポと触れ合える機会があるそうなので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

日本にもいる飛べない鳥

世界だけではなく、日本にも飛べない鳥はいます。
ニワトリ以外にどんな鳥がいるでしょうか?

ヤンバルクイナ

1981年、沖縄にある山原(ヤンバル)地域で種不明の鳥が発見され、捕獲されました。
調べてみるとこの鳥は新種のクイナであることが分かりました。
そして、発見地である山原から「ヤンバルクイナ」と名付けられました。
日本の在来種の野鳥の中では、唯一の飛べない鳥とされています。

足の筋肉が発達しており、走るのは得意です。
しかし、羽は木から降りる時に少し広げるだけで、羽ばたくに足る筋肉はありません。

赤い目と赤い脚、お腹の白黒の縞模様と、特徴が多いヤンバルクイナはカッコイイ鳥ですね。

キジ

桃太郎のお供として活躍し、子供から大人まで認知されている鳥ですが、実は飛ぶのが苦手です。
飛べないわけではないのですが、羽が体に比べて小さく、上手に飛べません。
餌とするのは土中の虫という事もあって、空を飛ぶ必要性があまりなくなってしまったと考えられています。

他の飛べない鳥の多くと同じように走るのは得意で、時速32kmで走ったという記録もあります。
めったに飛ぶことはありませんが、危機を感じた瞬間などは羽をはばたかせその場を去るようです。

まとめ

飛べない鳥は世界中にいますが、飛ばなくなったのにはそれぞれの事情がありました。
ただ単に飛べなったのではなく、代わりにペンギンは泳げるようになり、ダチョウやヒクイドリは脚力を強くし、それぞれ環境に適した生活をしていますね。

自分らしい特徴で生きている姿はカッコいいですね。

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