
出典:www.nydailynews.com
娘(ジーナ)を殺した犯人(ハウ氏)と法廷で対面した母親(アディさん)が、前代未聞の驚くべき行動をとり、世界中で話題となった一件をご紹介します。
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2012年11月、スクールバスの車内で起きた悲劇
事件が起きたのは2012年11月。当時、ジーナさんとハウは同じスクールバスに乗っていました(2人は学校の友人だったそうです)。ハウはバスの中で、友人たちにピストルを見せびらかしていたようですが、間違えて発射された弾丸がジーナの首に当ってしまったそうです。その後、病院に運ばれたジーナさんは亡くなりました。
事件から2年後、法廷で対面
娘(当時13才)が射殺されてから2年の月日が経ち、ジーナさんの母親・アディさんは法廷でハウ氏と対面します。最愛の娘が殺されるようなことがあれば、加害者に対しての憎しみは到底はかり知れないもの。通常はそう考えるでしょう。ところが、アディさんはハウ氏に近づいていき、強く抱きしめたのです。
また、アディさんはハウ氏の減刑嘆願に応じました(ハウ氏の懲役を回避)。本来であれば重刑であったであろうハウ氏。アディさんの行動に対して涙をこらえながら謝罪したそうです。
これに対して、裁判所判事は以下のように語っています。
20年間、この法廷でさまざまな人間たちの悲劇を見てきた。それでも、被害者の母親が娘の殺人犯を抱きしめることなど想像できなかった。
また、アディはこう語っています。
私たちは、他の子供たちを救うために変化をもたらせるのです。ハウもジーナの友人でした。ジーナは最悪の事態など望んではいません。
今後
ハウ氏は1年間、少年リハビリテーション・アカデミーで過ごし、その後はアディさんとともに各学校を訪問し、銃の危険性についての講演を行っていく予定だそうです。
最愛の娘を失くした母親の気持ち、加害者の気持ち。
みなさんはこの一連の件について、どう思われますか?