
コロンとした見た目がかわいい、「果物の女王」と呼ばれるマンゴスチン。
エキゾチックな果物で、好きだという人はきっと少なくないはず。
ライチにも外見をしていますが、この2つはどのような違いがあるのでしょうか?
そこでここでは、マンゴスチンについて見ていきましょう。
ちなみに、「果実の女王」というくらいですから、対となる「果実の王様」もいるそうですよ。
目次
「マンゴスチン」とは

まずはじめに、マンゴスチンがどのような植物なのかを見ていきましょう。
「マンゴスチン」の原産地
マンゴスチンは、フクギ属の常緑高木。
東南アジアが原産で、南アジアや一部中南米で栽培されています。
輸出国としてはタイが有名で、ヨーロッパで広まり、人気を集めました。
「マンゴスチン」の果実が実る時期
マンゴスチンの果実が実るのは春。
追熟が必要な果物なので、日本に出回るのは5月辺りからです。
特においしい旬は6~7月とされます。
冷凍のものやシロップ漬けのものなども出回っていますから、そちらなら1年中おいしく味わえます。
「マンゴスチン」は果実の女王

「果物の女王」と呼ばれるマンゴスチン。
では、その理由は何なのでしょうか?
「果実の女王」と呼ばれる所以
マンゴスチンが「果物の女王」と呼ばれるのはいくつかの理由があります。
柔らかい果肉をしており、その果肉からは強い甘みとさわやかな酸味といった上品な味わいがしていること。
デリケートな食感をしているため、生食されることが一般的です。
また、19世紀に活躍したイギリスの女王ヴィクトリアに愛されたことも「果物の女王」と呼ばれる理由のひとつとされます。
「果実の王様」はまた別物
マンゴスチンが「果物の女王」と呼ばれるように、「果物の王様」と呼ばれる果物もあります。
それは、強烈な匂いで知られるドリアンです。

ドリアンはサイズも大きく、堂々たる風格。
味も濃厚で匂いも特徴的ですし、正に王様級です。
対してマンゴスチンは見た目もかわいらしいうえに、味も上品なため「女王」とされているのです。
マンゴーとは関係ない

マンゴスチンに関してよく抱かれることが多い疑問として、「マンゴーとは関係あるの?」と言うものがあります。
確かに、アルファベット表記は「mangosteen」なので「mango」が入っています。
しかし実際のところ、マンゴーとの関連は一切ないのです。
その名前は、タイ語でマンゴスチンを指す「マンクット」から来ています。
「ライチ」との違い

マンゴスチンに似ているライチ。
中国の嶺南地方を原産地とするムクロジ科の植物です。
両者は白い果肉などがよく似ていますが、実は意外と違う部分が多いです。
皮の違い
ライチの皮は薄く、切れ目を入れたら手で剥くことができます。
対してマンゴスチンの皮は分厚く、手で剥くのは難しいです。
色もマンゴスチンは暗めの赤紫ですが、ライチは明るい赤に近い色で、でこぼこしています。
種の違い
マンゴスチンはライチよりも大きいですが、種がとても小さいです。
対してライチの種は果実に対しては大きく、真ん中にひとつ入っています。
果肉の違い
味もよく似ているといわれるライチとマンゴスチンの果肉。
しかし、房に分かれていないまんまるのライチに対して、マンゴスチンの果肉はいくつかの房に分かれており、ミカンを思われる見た目となっています。
まとめ

東南アジア原産の、上品な味わいで人気のマンゴスチン。
「果物の女王」と呼ばれ、イギリスのヴィクトリア女王にも愛されていたといいます。
ライチに似ているとも言われますが、種や皮、果肉の付き方など意外と違う部分が多いようです。
食感もライチの方がマンゴスチンよりもしっかりとした食感があるとされています。