人気の菓子パン「サンライズ」と「メロンパン」、その違いとは?発祥はどこ?

人気のある菓子パンの「メロンパン」。
一部地域では「サンライズ」と呼ばれているパンです。
ではこの2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

発祥に関しても謎が多いとされる、このメロンパンについて解説します。

メロンパンとは

 

まず最初に、メロンパンがどのようなパンか見ていきましょう。

メロンパンはこんなパン

メロンパンは日本発祥とされる菓子パンです。
パン生地の上に、甘いビスケットもしくはクッキー生地をのせたものを焼くことで、表面はサクサク、中はふわふわの食感と優しい甘さとなっています。
分厚いビスケット生地が表面全体を覆っているのが、このパンの最大の特徴といえます。

実は形状は2種ある?

メロンパンには大きく分けて2つの形状があります。
ひとつは円形のもので、もうひとつは楕円形のものです。

この楕円形のメロンパンは、主に広島や神戸などでの定番になっています。
洋食のご飯を盛り付ける型で生地を成形していた名残だとされています。

メロンパンは歴史あるパン?

メロンパンの発祥に関しては、諸説あります。

1910年、ロシア帝国の元宮廷料理人だったパン職人「イワン・サゴヤン」が、フランスの焼き菓子ガレットを元に発明したという説。
駒込木村屋の店主「三代川菊次」が考えたものだとする説などがあります。

その他にも、アメリカ経由で日本に入ってきたメキシコのお菓子「コンチャ」、香港や台湾の「菠蘿包(パイナップルパン)」、ドイツのお菓子「ストロイゼルクーヘン」などがのお菓子が原型とされています。

諸説ある名前の由来

 

メロンパンには、当然ながら果物のメロンは入っていません。
「じゃあどうしてメロンパンなの?」と思ったことがある方は少なくないはず。

ここでは、その疑問について見ていきましょう。

見た目がメロンを思わせたから

メロンパンという名前の由来として最も知られているのが、「見た目がマスクメロンに似ている」というもの。
しかし、前述した神戸や広島のメロンパンはラグビーボール型なのでマスクメロンの形状とは大きく異なります。

こちらは実は、昔メロンの代わりに食べられていたマクワウリという果実によく似ているんです。
だからこちらも、「メロンパン」と呼ばれているのだとか。

メレンゲパンから来た説

メロンパンは、かつて「メレンゲパン」と呼ばれていたともされています。
これは、上にのっているのがビスケット生地ではなくメレンゲが使用されていることもあったことから来た名前とされています。

そして、このメレンゲパンが転訛したことでメロンパンになったともされています。

サンライズとの違い

 

神戸などではメロンパンを指して「サンライズ」と呼んでいるお店も多くあります。
それはいったいなぜなのでしょうか?

「サンライズ」と呼ぶのは関西の一部地域

いわゆるメロンパンを「サンライズ」と呼ぶのは、神戸をはじめ、関西の一部の地域です。
その理由は、「サンライズ」と呼ばれるパンの発祥と深い関わりがあるのだとか。

「サンライズ」と呼ばれる理由

サンライズという名前の由来には、日の出や旭日旗がかかわっているとされます。

神戸に本店のあるパン屋「金生堂」の呉支店で開発されたパンが始まりとされています。
このパンは、軍港のある呉という街もあって、軍艦旗などに採用されていた旭日旗をイメージされたとされ、放射状の模様ををパンの表面に付けられました。
そして、朝日を意味する「旭日」なので、これを英語にして「サンライズ」と命名されたのだとか。

また、戦前に「サンライズ」という品種のメロンがあり、これに似た形状のパンだったことが名前の由来ともされています。

特殊なものが入っている事もある

見た目は一般的なメロンパンとほぼ変わらないサンライズですが、白あんが入ったものも作られています。
また、京都や神戸、滋賀県などでは、前述したラグビーボール型のメロンパンに白あんをいれたものを、通常のメロンパンと区別して「サンライズ」という名前で販売している場合も。

まとめ

 

見た目もかわいい、みんな大好きなメロンパン。
その発祥は諸説あり、「イワン・サゴヤン」というパン職人が作ったとも、駒込木村屋の店主「三代川菊次」が考えたともされています。

また、神戸など関西の一部では「サンライズ」と呼ばれています。
これは、日の出や旭日旗を象って作られたからといった由来があります。

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