「遵守」と「順守」の意味は?違いは何?どう使い分けたらいいの?

同じ読み方で、異なる漢字となる「遵守」と「順守」。
両方とも「きまりに従うこと」や「間違った方向に行かずに守ること」というような意味で使わる言葉です。

意味が一緒ならなぜ違う漢字ひょうきになるのか。
意外と知らずに使っている「遵守」と「順守」の違いや使い分けのしかたなどを解説します!

「遵守」と「順守」の意味は同じ

ややこしい「遵守」と「順守」、意味はどちらも同じなんです!

「遵守」と「順守」の意味

「遵守」と「順守」は、決まりごとなどを守ったり、従うというような意味があります。
国語辞典を引いても「遵守」と「順守」は併記されていることが多いです。

「遵守」が先にあって「順守」は後から生まれた

ほぼ同じ意味の「遵守」と「順守」ですが、実は言葉のおこりは別々なのです。

一度は当用漢字から消えた「遵」

実はもともと、「決まりごとなどを守ったり従ったりする」という意味の熟語は「遵守」だけが使われていたのです。

しかし、当用漢字から一時的に「遵」が削除されてしまったことで、「遵守」という表記が使えなくなってしまいました。
その時、削除された「遵守」の代用語として「順守」作られたとされています。

ちなみに当用漢字とは、1946年に政府が公示した日常使用する漢字とした千八百五十種の漢字です。
現在でいう常用漢字に相当するものとなります。

常用漢字として復活した「遵」

それ以降は、「順守」という漢字表記が「遵守」と同じ意味とするようになりました。
しかし、「遵」という漢字が常用漢字に復活したことで「遵守」という表記もまた復活しました。

結果的に同じ意味でふたつの漢字表記が存在することになりました。

「遵守」と「順守」の使い分け

現在では、どのように「遵守」と「順守」の使い分けをされているか見ていきましょう。

公用文や公文書では「遵守」を使う

省令や法律を重視した公用文や公文書、教科書では、もともと使われていた「遵守」を使うように統一されています。

契約書に記載する場合も、ビジネスに関係する内容であれば「遵守」を使います。
しかし、ビジネス以外の契約書であればどちらでも良いとされています。

新聞やメディアでは「順守」を使われる傾向にある

新聞社やテレビ局などメディアに関する場面では、「順守」>で統一している所が多いそうです。
その理由は、「遵守」が常用漢字から除外されることになった際に、「順守」という表記で統一すると決めた新聞の慣習が、「遵守」が復活した今でも残っているためです。

まとめ

「遵守」と「順守」はどちらも、決まりごとなどを守ったり、従うというような意味がです。
違いはほぼありませんが、これらの言葉が使われるようになったきっかけの影響により使い分けがされています。

公用文や公文書では「遵守」、新聞やメディアでは「順守」というように使い分けられています。

意味に違いはないのに、言葉の成り立ちにより使い分けられているという事になります。

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