かんぴょう巻きなどに使われる「かんぴょう」はなにを原料としているの?

かんぴょう巻きや、ロールキャベツに昆布巻きの煮物などでつかわれる「かんぴょう」。
このかんぴょうは、そもそも何からできているのでしょうか?

そこでここでは、かんぴょうの原料についてご紹介します。

かんぴょうの原料は何?

まずはかんぴょうが何からできているかを見ていきましょう。

かんぴょうの原料は「ユウガオの果実」

かんぴょうは、ユウガオの果実を紐状に剥いて、乾燥させた食品です。
乾物の一種で「乾瓢」と漢字表記されることがあります。

水で戻して煮て食べることが多いです。
巻き寿司やちらし寿司の具材にされる他、煮物や和え物などにも使用されます。
ロールキャベツの結束といった洋風な料理にも使われたりします。

かんぴょうの作られ方

直径30cm程度に育ったユウガオの実を包丁で輪切りにします。
その後、ワタをくり抜いたら、手カンナなどを用いで内側から均等に削ります。
機械作業の場合、外皮から剥く方法も取られます。

この削られたユウガオの実を一定の間隔で切りそろえて、乾燥させたものが「かんぴょう」となります。
ちなみに、重さ6kg~7kgのユウガオの実に対して、製造される「かんぴょう」は約150gになるのだとか。

かんぴょうの一大生産地は栃木県

20世紀以降、かんぴょうの一大生産地は栃木県南部となっています。
栃木県は日本のかんぴょう生産の8割以上を占めています。

栃木県でのかんぴょう生産の歴史は江戸時代にまでさかのぼります。
1712年に鳥居忠英という人物が下野国壬生藩の藩主となった際にユウガオの種を持ち込んだのが始まりとされています。

なぜ鳥居忠英はユウガオの実を持ち込んだのか。
これは、当時ユウガオ、つまり「かんぴょう」の生産地が近江国(現在の滋賀県)だったこと、鳥居忠英が壬生藩の藩主になる以前は近江国にあった水口藩藩主だったことに関連していると思われます。

自分が藩主を務めていた土地の名産品を持ち込んだというわけですね。

ちょっとややこしい「ユウガオ」

かんぴょうの原料となるユウガオの実。
このユウガオに名前の似た植物として、花のアサガオやヒルガオという種があります。
しかし名前こそ似ていますが、ユウガオとアサガオ・ヒルガオは全くの別物となります。

ユウガオは花の「ヒルガオ」とは別物

かんぴょうの原料となる、ユウガオの実。
この実は、ウリ科ユウガオ属の植物に実ります。

花のアサガオ・ヒルガオは、ヒルガオ科ヒルガオ属の植物となりますので全くの別物です。

花の「ヒルガオ」と「サツマイモ」は仲間

アサガオとヒルガオの属するヒルガオ科の植物には意外な植物が分類されています。
それが塊根部分を食用とするサツマイモです。

同じ科に分類されるという事もあって、サツマイモの花は確かにアサガオやヒルガオに似ているんですよ!

かんぴょうの代表的な食べ方「かんぴょう巻き」

かんぴょうの代表的な食べ方のひとつ「かんぴょう巻き」。
実は、なかなかに奥深いいわれのある食べ物なのだとか。

細巻きはもともと「かんぴょう巻き」から始まった?

日本のお寿司のジャンルのひとつ「細巻き」ともよばれる巻物。
この巻物は、今でこそ納豆やキュウリ、たくわんなど多くの種類がありますが、もともとはかんぴょう巻きから始まったのだとか。

巻き寿司はもともと薄焼き卵やワカメなどで巻かれていたものが、1700年代以降に板海苔が発明されたことで誕生した寿司のスタイルとされます。
1800年代になると、関西では様々な具を入れた太巻きが流行りました。
それに対し、シンプルなものを粋として好んだとされる江戸の人々により江戸では具がひとつしか入っていない細巻きが定着したとされます。

この頃出された当時のグルメ本にも、海苔巻の名前でかんぴょう巻きが紹介されているとされることから、海苔巻きや細巻きと呼ばれる巻物はかんぴょう巻きから始まったのかもしれません。

「木津巻き」という別名もある

かんぴょう巻きは「木津巻き」とも呼びます。

この呼び名には諸説あり、もともと現在の大阪市浪速区と西成区にまたがって存在していた木津という場所でかんぴょうの生産が始まったことに由来するとも、京都を走る木津川沿いにある木津で採れる「木津かんぴょう」がかつて名産品として大阪などで名を馳せていたことに由来するともいわれています。

まとめ

かんぴょう巻きや煮物、ロールキャベツなどに使われているので日常から食すこともある「かんぴょう」。
このかんぴょうは、ユウガオの実を削り、乾燥することで出来上がる食品です。

名前がアサガオ・ヒルガオと似ていますが、これらとは全くの別の植物です。
アサガオ・ヒルガオはヒルガオ科、ユウガオはウリ科に分類されます。

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