「芙蓉(フヨウ)」とはどんな花?どのような花言葉があるの?ムクゲとの違いは?「芙蓉」は元々違う花の事だった

芙蓉は、繊細なかわいらしさと美しさを併せ持つ花です。
7月から10月に花を咲かせ、日本では関東以南で見られます。

この芙蓉がどのような花なのかを見ていくのに併せて、どのような花言葉を持つのか、そして似たような花である「ムクゲ」との違いについてもご紹介します。

「芙蓉」とは?

  
まずは、芙蓉がどのような花なのかを見ていきましょう。
ここでは、開花時期や原産についてまとめます。

芙蓉の開花時期

芙蓉は、7月~10月ごろが開花時期とされています。
最盛期を迎える8月を開花時期ともされます。

1つ1つの花は、あまり長く咲かず、1日~3日しか持ちません。
しかし、落ちては咲くことを次々と繰り返すことで、長い間咲いているように見えます。

ちなみに、花の色はピンクや白のものが主流です。
秋から冬にかけて花が散るだけでなく、葉も落ちていきます。
そして、黄褐色に熟した実だけ残る姿は「枯れ芙蓉」と呼ばれ、風情のある光景を醸し出してくれます。

芙蓉の原産

芙蓉の原産地は、日本や中国、台湾といった東アジアとされています。
日本では、室町時代から鑑賞用とされてきたため、古くからある花としても知られています。

鹿児島では、芙蓉の枝の繊維から布を織る『甑島芙蓉布(こしきじまふようふ)』という伝統工芸品があります。

「芙蓉」はもともと「蓮」のことだった?

芙蓉という名前は中国から伝わったとされています。
そして、その中国では、「芙蓉」というのは蓮の美称としても使用されています。

近年では2種を区別するため芙蓉を「木芙蓉」、蓮は「水芙蓉」と呼称される事もあります。

芙蓉の花言葉

  
ここからは、芙蓉の花言葉について見ていきましょう。

全般的な意味の花言葉

芙蓉の全体的な花言葉には「繊細な美」「しとやかな恋人」があります。

古来から芙蓉の花の優しい花姿は、しとやかで美しい女性の例えられてきました。
そこから、美を象徴とする花言葉がつけられたとされています。

ムクゲとの違い

  
芙蓉によく似た花にムクゲがあります。
とってもそっくりな二つの花ですが、よく見ると見分ける事が出来ますよ!

芙蓉とムクゲの違いについて見ていきましょう。

花で見る違い

芙蓉とムクゲは花が似ているように見えますが、雌しべに違いがあります。

芙蓉の雌しべは、5つに分かれており、カーブするように曲がっています。
それに対して、ムクゲの雌しべはストレートに伸びています。

葉で見る違い

芙蓉の葉は大きく、その形状は人の手のひらに似ています。
その葉の色合いは、暗い緑となっています。

ムクゲは、葉が小さめで鋸歯の切れ込みが入っています。
そして、色合いは明るい緑をしています。

まとめ

芙蓉は、毎年7月~10月頃に咲き、8月に最盛期を迎える植物です。
その花は一つひとつの咲いている期間は短いですが、次々に咲くのでひとつの木で見ると長い間咲いているように感じされます。

ムクゲと似ているとされる事もありますが、雌しべと葉の形状や色合いで違いがあります。

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