物心ついたころには竿を握り、ひたすら魚釣りを愛してきた筆者「ぎちょん」が、アジングをする上で重要な要素「ライン」について独自の目線・経験にてお話させて頂きます。
・アジングに使用するラインの種類は??
・ラインの素材によっての使い分け
・ラインの太さのメリット・デメリット
・リーダーの重要性
・仕掛けや場所によって使い分ければ釣果アップ!?
・まとめ
目次
アジングに使用するラインの種類は??
ラインはアジングの
繊細な釣りを支える重要な部分です。
ラインの種類としては、
・フロロカーボン
・ナイロン
・PE
・エステル
があり、それぞれの特徴は下の表のようになっています。
メリットとデメリットについては、アジングで使用した場合として記載しています。
フロロカーボン | ナイロン | PE | エステル | |
特徴 | ・比重が重い ・伸びにくい ・擦れに強い |
・比重が軽い ・しなやか ・伸びやすい ・擦れに弱い |
・比重が軽い ・伸びない ・擦れに弱い ・細くて強い |
・比重が重い ・伸びない ・擦れに弱い ・強度以上の力で引っ張るとすぐに切れる |
メリット | ・ショックリーダー無しでもOK ・感度もぼちぼちある |
・しなやか ・扱いやすい |
・細くて強度があるためより細い糸で重いリグを扱え、遠投が出来る ・感度が良く、遠距離でのアタリもよく分かり、フッキングも決まりやすい |
・風がある場合でも比重があるためアタリが分かりやすい ・フッキングが決まりやすい |
デメリット | ・PE、エステルよりも感度は低い | ・感度が悪い ・糸が伸びすぎてフッキングが決まらない |
・風に弱い ・ショックリーダーが必要 |
・扱い方を間違えるとすぐ切れる ・ドラグ調整が必要 ・ショックリーダーが必要 ・重たいリグを扱えない |
アジングで使う、つまりは感度を求めるとナイロンを選ぶことはないですね。
そうなると、フロロカーボン、PE、エステルとなります。
ラインの素材による使い分け
ぎちょん的な選び方は、
ジグ単や軽量スプリット→エステル、フロロカーボン
フロートリグやキャロライナリグ→PE
です。
選ぶポイントは、扱うリグの重さです。
軽量なジグ単やスプリットショットリグを扱う時は、風などにより余分なラインが出てしまい、アタリが分かりにくくなったり、アジがいるレンジまでリグを沈ませることが難しくなります。
そのため、ラインは比重が軽いPEではなく、ライン自体に比重があるエステルラインやフロロラインを選択しています。
フロートやキャロライナリグは、ある程度の重量のあるリグを扱い、比重が軽いラインでもラインテンションをキープしやすくなります。
そのため、比重が軽くても細くても強度の強いPEを選択しています。
また、ラインのカラーについてですが、見やすい色や強調される色は人それぞれで違いますので、実釣の場面で自分が一番見やすいと感じるカラーを選んでみて下さい。
ちなみにですが、ぎちょんの目には一番見えたラインはこちらです。
GOSENのルミナシャインというエステルラインです。
集光性ラインといって、特殊な染料を使用して光を集め、視認性を向上させているそうです。
ヘッドライトや常夜灯の灯りでも見やすいと感じて、最近はずっとこのラインを使用しています。
また、ちょっとだけコスパも良いので、おすすめです。
ラインの太さのメリット・デメリット
ラインの太さの選択も重要ですね。
まずは、アジングで一般的によく使われている号数は
エステル→0.2~0.4号
PEライン→0.2~0.5号
フロロカーボン→0.2~0.4号
といったところでしょうか。
扱うリグや釣れるアジのサイズなどによっても号数は変化してきます。
次にラインの太さでのメリットとデメリットについてですが、
・細ければ細いほど飛距離はでるが、強度は落ちる
・太ければ太いほど強度はでるが、飛距離は落ちる
つまりは,
飛距離と強度のどちらを優先するかです。
漁港内や波止でのアジングでは、15cmから30cm程度の魚を相手にすることが多いと思います。
そのため、エステル0.2号でも扱い方(リールのドラグ設定やリーダーの使用など)を間違えなければ、アジを釣り上げる際に強度不足でラインが切れてしまうことは考えにくいです。
もちろん、劣化や傷が入っている場合は切れやすくなりますが・・・。
アジングは、軽いリグを扱うことが多い釣りです。
そのため、より細いラインが使えた方がさらに遠くに投げられ、アジが釣れる確率を高めることができるので、0.2~0.3号をおすすめします。
初めてエステルラインを使用される方は、0.3〜0.4号から開始し、慣れてきたら0.2号と徐々に細くしていくのもいいですね。
リーダーの重要性
ルアーフィッシングをされる方なら聞いたことはあるかと思います。
知らない方のために説明すると、メインラインとルアーの間に使うラインのことをショックリーダー(省略してリーダーと言われることが多いです。)と言い、根ズレ防止やクッションの役割をしてくれるものです。
アジングで使用されるリーダーは0.6号~1.2号程度で、ルアーから20cmから30cmの長さで使用されることが多いです。
ラインの特徴でもお話させてもらったように、伸びが少ない糸、特にエステルラインやPEラインには必ずと言って良いほど必要になってきます。
YouTubeでエステルライン直結にてアジングをされている動画を見たことがありますが、使わないことによるメリット、使うことによるメリットを考えたら、使わない選択肢はないといってもいいぐらいです。
仕掛けや場所によって使い分ければ釣果アップ!?
ぎちょん的な選び方として、
ジグ単や軽量スプリット→エステル、フロロカーボン
フロート、キャロライナリグ→PE
とお話しましたが、ここではちょっと深掘りしていきます。
深掘りしていきたいのは、PEラインについてです。
PEラインのメリットとして、伸びがなく、感度が良い、引っ張り強度が強いなどがあります。
デメリットとしては、比重が軽く風の影響を受けやすかったり、水面に浮いてしまったりといったがあります。
そのため、どうしてもアンダー1gの軽量リグを使用する際には扱いにくいということがありました。
しかし、最近は「高比重PEライン」というものをよく見るようになり、エステルラインと同程度の比重を持ち、風に弱かったり水面に浮いてしまうなどのデメリットが解消されているのです。
そのため、PEラインでも軽量リグを扱うことも出来るようになってきています。
軽量リグでもPEラインを使用できれば、エステルと同じ太さでも強度がPEラインの方が強いため、不意の大物にも対処でき、魚のキャッチ率も向上しますね。
ただし、PEラインはPEラインなので、ショックリーダーとの結束などもエステルラインの結束方法とは違ったりなど、実釣場面では気になることもあるので、全面的におすすめはしませんが・・・。
したがって、軽量リグ=エステルラインではなく、ポイントの状況や釣れる魚のサイズに寄っては高比重PEラインという選択肢も良いかもしれません。
ここ最近、高比重PEラインとしてはTictのRHYME(ライム)といったラインが発売されています。
ぎちょんも試してみたいなと思っている商品です。
まとめ
アジングに使用するラインについて説明させて頂きました。
アジングをするにあたり、ラインの選択は釣果に直結すると言っても過言ではありません。
髪の毛よりも細い様なラインを扱うには慣れが必要ですが、慣れてしまえばさらに釣果を上げることが出来ますので、初心者の方も少しずつ細いラインを使える様に頑張ってください。
ロッドやリールと違い、ラインは色んな種類を試すことも出来ます。
皆さんも各メーカー、色んな号数やカラーを使って、自分のスタイルにピッタリなラインを探してもらえたらと思います。