白胡椒と黒胡椒は、どちらも「コショウ」だけど何が違う?グリーンペッパーやピンクペッパーとの違いもご紹介!

コショウには白胡椒や黒胡椒があります。
また、グリーンペッパーやピンクペッパーもあります。
しかし、これらは実際にどのような違いがあるのでしょうか。

今回はそれら同じコショウについて解説します。
特に白胡椒や黒胡椒の違いについて説明します。
併せてグリーンペッパーやピンクペッパーについてもまとめるので、ぜひ参考にしてみてください。

白胡椒も黒胡椒も原料は同じ!

まず白胡椒も黒胡椒も同じコショウであることは変わりません。
それらコショウの共通点についてまとめます。

原料となるのはコショウの木になる実

白胡椒も黒胡椒も原料となるのはコショウの木になる実です。
そのため、分類としては同じコショウの仲間と言えます。

なお、グリーンペッパーも同じくコショウの木になるコショウの実が原料ですが、ピンクペッパーに関しては別種のウルシ科の「コショウボク」から取れる実を乾燥させたスパイスになります

原産地はインド

コショウの原産地はインドの南西部にあるケーララ州とされます。
それらインドのコショウは紀元前500年には地中海沿岸地方に伝わっていたとされます。

ただ、コショウ自体は東南アジアに広く分布しているそうです。
また、南米などにも生息していることが確認されています。
それを考えると世界に広く分布していると言えます。

各種胡椒の作り方と料理での活用方法

ここからはそれぞれのコショウの作り方と用い方をまとめます。

黒胡椒の作り方と用い方

黒胡椒は半熟の状態で実を収穫し、乾燥させて作るコショウです。
酵素の働きによって黒くなるのが特徴で、干すとシワが発生するのが特徴となっています。

これら黒胡椒は強い辛味と風味が特徴となります。
そのため、中華料理や日本料理などで重宝されるのが特徴です。
また、欧米料理にも多用されるなど、その使い道は多々あります。

白胡椒の作り方と用い方

白胡椒は完熟したコショウの実を収穫後、外皮を取り除いて乾燥させることで作られます。
特に外皮を腐食させて皮を取り除き、乾燥させて作ります。
外皮がないためにシワもなく、つるつるの白い状態となっているのが特徴です。

白胡椒にはピリッとした辛味がありますが、その辛味は黒胡椒よりもマイルドで、また独特の風味があります。白胡椒の風味は、黒胡椒よりもスパイシーで、キレがあります。

グリーンペッパーの作り方と用い方

グリーンペッパーは半熟の状態で収穫するのが特徴です。
しかし、天日乾燥させずに塩漬けまたはフリーズドライにして作るのが特徴となっています。

これらは爽やかな辛味と風味が特徴と言えるでしょう。
見た目も華やかであるため、多くの料理に活用されます。

ピンクペッパーの作り方と用い方

ピンクペッパーは先にも述べたように、他とは原料が違い、「ウルシボク」の実を使用します。
完熟した原料の実を天日乾燥させて作ります。
こちらは一房のペッパーコーンから数粒しか収穫できないとても貴重なコショウとなります。
特に艶のある鮮やかな赤をしており、シワがないのが特徴です。

これらはほのかな甘味と辛味、酸味を持っています。
そこにわずかなコショウの風味があり、スイーツやデザートにも重宝されるのだとか。

胡椒にまつわる豆知識

最後にコショウの豆知識について見ていきましょう。

かつては超高級品だった胡椒

胡椒はかつて入手困難であり、希少価値が高騰していました。
そのため、時代によっては金銀と同等の超高級品だったとされています。

事実、胡椒は「天国の種」などと呼ばれる存在だったのだとか。
現代では考えられませんが、このように時代背景によって価値が大幅に変化したスパイスは多いです。

胡椒が入っていないのになぜ『ゆず胡椒』?

スーパーやコンビニなどにもあるのが、ゆず胡椒です。
しかし、実はゆず胡椒にはコショウが入っていません。
あの辛味は唐辛子によるものとされています。

名前にこそコショウは入っているのですが、実際のコショウは入っていないので注意が必要となります。
なぜ「唐辛子⇒胡椒」となったのかは諸説あるものの、九州の方言から来ているという説が有力だそうです。
実際に九州では唐辛子のことをコショウと呼ぶことがあります。
それがそのまま名付けられたのだとか。

日本に胡椒が伝わったのは奈良時代?

日本にコショウが伝わってきたのは奈良時代とされています。
事実、756年に当時の天皇に献上された記録が残っています。
これらのコショウは中国を経て伝来したのだとか。

そのため、名前も中国から伝来したものが広まっています。
なお、当時の日本ではコショウは生薬として用いていた模様です。
奈良時代以降も断続的に輸入されていた記録が残っており、平安時代に入ると調味料としても活用されるようになったのだとか。
その後、江戸時代に入ると薬味としても使われるようになったとされています。

まとめ

コショウには白胡椒の他にも黒胡椒などがあります。
さらにはグリーンペッパーもあります。
これらは実はどれも同じコショウの木から作られているのです。
しかし、製造工程が異なるため、風味も違ってきます。
もし気になる方はすべての種類を食べ比べてしてみてはいかがでしょうか。

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