「香り松茸味しめじ」とは言うけれど・・・「味しめじ」のシメジはスーパーで見かけるシメジとは別物だった!

物事にはそれぞれ長所があるということを言ったことわざ、それが「香り松茸味しめじ」です。
これはマツタケは香りが良く、シメジはアジが良いことを言った言葉です。

今回はそれら「香り松茸味しめじ」について解説します。
特にそれぞれ「香り松茸」「味しめじ」が何を指すのかについても説明します。

「香り松茸味しめじ」とは

まずは「香り松茸味しめじ」について見てみましょう

「香り松茸味しめじ」の意味

「香り松茸味しめじ」とは、物事にはそれぞれ長所があるという例えです。

マツタケは香りが優れているのに対し、シメジは味(歯ごたえ)が優れているということを言ったことわざです。
実際にマツタケもシメジも比較されることがあるが、それぞれどちらにも魅力があります。

もちろん、美味しいと感じる部分はそれぞれ違ってきます。
つまりはマツタケにもシメジにも魅力があるということです。
それらを例えた表現が「香り松茸味しめじ」となるわけです。

香り松茸

次に「香り松茸」という言葉について見ていきましょう。

松茸は秋を代表する味覚

マツタケの旬は7月頃~11月頃までとされています。
特に10月頃が出荷の最盛期とされています。
事実、この時期には市場でも多くのマツタケを見かけ、食卓に並ぶことも多くなるくらいです。

まさにマツタケは秋を代表とする味覚と言えるでしょう。

輸入品の松茸は松のそばに生えているとは限らない?

日本の国産マツタケは松の近くに生えていることが多いです。
しかし、海外のマツタケは必ずしもそうとは言えません。
中には独自の方法で栽培されているものもあります。

なお、輸入品のマツタケは冷蔵・冷凍されたものが多いです。
また、輸入品は香りが抜けてしまうのも早いため、どうしても国産の方が美味しいとされます。

味しめじ

次に「味しめじ」という言葉について見ていきましょう。

「味しめじ」のシメジはホンシメジのこと

「味しめじ」のシメジはホンシメジのことを指します。

しかし、もともとシメジはヒラタケシメジを指していました。
実はこの「味しめじ」には複雑な背景が絡んでいます。
次の項目でさらに詳しく見ていきましょう。

かつては「ブナシメジ」が「ホンシメジ」だった?ややこしい名前問題

「味しめじ」のシメジはもともとヒラタケシメジのことを指していたそうです。
しかし、このヒラタケシメジはシメジとはまた別物だったとされています。

事実、ヒラタケシメジはヒラタケをシメジ状に栽培したものを指します。
そのため、シメジとは言っても別のキノコを指していたわけなのです。

その後、本物のシメジとしてブナシメジが登場しました。
さらに、そのブナシメジの高級品種としてホンシメジが生産されるようになっていきました。

それ以降「味しめじ」はそれらホンシメジを指すこととなったわけです。
その一方でもともとはヒラタケシメジを指していたため、「味しめじ」がどのキノコを指すのかわかりにくくなってしまったのです。

このように非常にややこしい名前問題が絡んでいます。
まとめると今で言う「味しめじ」は高級品種のホンシメジを指すということです。
その一方、昔はシメジではないヒラタケシメジのことを指していたということになります。

まとめ

「香り松茸味しめじ」はそれぞれ長所があるという意味です。
文字通り、マツタケの長所は香りであり、シメジの長所は味であることを言ったことわざです。

しかし、マツタケはそのままですが、シメジはもともと別のものを指していたとされています。
今ではホンシメジを指すのですが、かつてはヒラタケシメジを指していたなど少しややこしい状況となっています。

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