「ぬか喜び」とはどんな喜び?『ぬか』とは何の事を指している?

当てが外れたことで後からがっかりする喜びのことを意味する「ぬか喜び」。
期待とは違った結果になることに対して用いる表現のひとつです。
では、なぜこの言葉に「ぬか」と付いているのでしょうか。

ここでは、この「ぬか喜び」という表現について、その意味や用い方、類義語について解説します。

「ぬか喜び」とは

 

まずは「ぬか喜び」がどのような言葉なのか見ていきましょう。

「ぬか喜び」の意味

「ぬか喜び」とは、当てが外れることで後にがっかりする事になる一時的な喜びのことです。
一時的に喜んだものの、その喜びが空回りしてしまう場面で使われます。

喜んだことが馬鹿らしく思えるような展開が訪れることを「ぬか喜びだった」などと表現されます。
また、一時的に期待を持てた展開になるも、裏切られる結果に終わることを「ぬか喜び」と表現することもあります。

「ぬか喜び」する時はがっくしする

「ぬか喜び」は、喜ぶという表現が入っていることから、嬉しい時に使われると思われるかもしれませんが、、実際には残念がるシーンで用いられる言葉です。
期待を裏切られた時や期待が裏目に出た時に使用されます。

一瞬だけ喜びがある、という点が特徴です。
その直後に残念な結末となるのもセットとなります。

そのため「ぬか喜び」はネガティブなニュアンスで使用されます。

ぬか喜びの「ぬか」とは

 

では「ぬか喜び」の「ぬか」とは何から来ているのでしょうか。
その由来について見ていきましょう。

「ぬか」は米糠のこと

「ぬか喜び」の「ぬか」とは、「米糠」のことだとされています。
このぬかとは、玄米を精白する際にできる種皮や胚芽の粉末のことです。

それらの形状から、昔は「糠」を細かいことや小さいことという意味で用いられることもありました。
その意味合いから派生して、儚い様子や頼りない様子に対しても用いられるようになったとされます。

転じて、期待外れの喜びを指して「ぬか喜び」という言葉が広まったとされているのです。

「ぬか喜び」の類義語

 

最後に「ぬか喜び」の類義語を見ていきましょう。
「ぬか喜び」の類義語には「小糠祝い」や「空喜び」などがあげられます。

小糠祝い

「小糠祝い」とは、後になってから期待外れだったことがわかって失望することを意味します。
また、当てが外れてしまう空虚な喜びのことも指します。

空喜び

「空喜び」とは、喜び甲斐のないことを喜ぶことの例えです。
自分の思い通りにならない喜びのことを意味します。
もしくは喜んだ甲斐がなくなってしまうような出来事も指します。

その一方で、何となく嬉しく思うことに対しても用いられます。

まとめ

「ぬか喜び」は、当てが外れることで後にがっかりする一時的な喜びのことです。
一度は「おおっ」と喜色が浮かぶも、その後がっかりするという嬉しくない展開が待っていた際などに用いられます。

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