「盗人猛々しい」とはどんな意味？「猛々しい」とはどのような状況をあらわしているの？

2022.6.11 2022.6.10

悪いことをしながら開き直っている人に対して用いられる「盗人猛々しい」という表現。
これは盗みなどをしながらも平然としている人に対して用いられる言葉です。

ここでは、この「盗人猛々しい」という言葉についてその意味や用い方、由来や類義語を見ていきましょう。

「盗人猛々しい」とは

まずは「盗人猛々しい」という言葉について、その意味や用い方を見ていきましょう。

「盗人猛々しい」とは、盗みをはじめとした悪事をしておきながら何食わぬ顔でいたり、咎められて逆に居直っている人を罵る際に用いられる言葉です。
盗みだけではなく平気で悪事をする人のことなども言います。

単に泥棒や盗人を指す言葉とは少し違います。
悪事をしながらも平気でいる人に対して用います。

「盗人猛々しい」は、多くの場合で相手を責める際に用います。
例えば、他人の物を盗んでおきながら自分は悪くないなどと居直っている人に怒りをぶつける際などに使用します。

要は悪いことを悪いと思っていない人もしくは悪いと思っていても認めようとしない人などを指して言う言葉です。

「盗人猛々しい」の「猛々しい」とはどのような状態を指す言葉なのでしょうか？

「猛々しい」という言葉は、勇敢であることの意味があります。
逞しい人や勇ましい人を指すニュアンスとなります。

そのため「盗人猛々しい」の「猛々しい」は異なる意味合いとなるわけです。

「猛々しい」には、図太い様子をあらわす意味もあります。
図々しい態度の人などを揶揄する表現となるわけです。

そのため、「盗人猛々しい」の「猛々しい」はこちらの意味となります。

最後に「盗人猛々しい」の類義語を見ていきましょう。
「盗人猛々しい」の類義語には「面の皮が厚い」「厚顔無恥」「臆面もない」などがあげられます。

「面の皮が厚い」とは、責められているのにふてぶてしい態度を取ることを意味します。
もしくは悪いことをしておきながら顔色を変えない様子を指すこともあります。

「面の皮が厚い」は多くの場合、ネガティブな言葉として使用されます。

「厚顔無恥」とは、厚かまして恥を知らないことを言います。
他人の迷惑など構わずに、自分の都合や思惑だけで行動することを指します。
自分勝手な発言ばかりする人物に対しても使用されることがあります。

「臆面もない」とは、まったく遠慮がない様子のことを指します。
「臆面」は、遠慮した表情や顔つきのことです。
それの否定形なので、遠慮のない様子となるわけです。

「盗人猛々しい」は、盗みのような悪事を働いているのに、平気な顔をしている人を罵る際に用いられる言葉です。
泥棒や悪人ではなく、悪いことをしておきながら反省していない、むしろ開き直っている人に対して使用します。

この言葉の「猛々しい」は、勇敢であることの意味ではなく、図々しいことをあらわしています。