「口八丁手八丁」とはどんな意味?「八丁」とはなんのこと?

喋ることもやることも達者であることをあらわす「口八丁手八丁」。
では、この言葉にでてくる「八丁」とは何のことなのでしょうか。

そこでここでは、「口八丁手八丁」という言葉について、その意味や由来、類義語について見ていきましょう。

「口八丁手八丁」とは

 

まずは「口八丁手八丁」という言葉の意味合いについて見ていきましょう。

「口八丁」のあらわすもの

「口八丁」とは、喋りが達者であることをあらわしています。
話し上手というポジティブな意味合いでも用いられますが、人を言い負かすのが得意であったり人を言いくるめるのが上手というネガティブな要素を含んで用いられることもあります。

「手八丁」があらわすもの

「手八丁」とは、手先が器用であることをあらわしています。
技量が優れていることや行動力があることを指すこともあります。

「口八丁手八丁」の意味

「口八丁手八丁」とは、口も手先も達者であることです。
口先だけではなく、実際の行動もできるという意味合いで用いられます。

もともとは褒め言葉として使用されてきたことばです。
しかし、最近の傾向ではあまり良い印象の持たれていない言葉となり、貶す際に使われることもあります。

「口八丁手八丁」の由来

 

では「口八丁手八丁」はどのようにして生まれた言葉なのか、その成り立ちについて見ていきましょう。

道具を巧みに操る様子からきたとする説

「口八丁手八丁」は、の「八丁」とは8つの道具を使いこなす様子から来ているとする説があります。
道具を多く使いこなせるほど優秀とされる職人の世界で、8つもの道具を使いこなすという姿から物事に達者という意味合いで用いられるようになったということになります。

たくさんの船を同時に操る様子から来たとする説

「八丁」は、船を操る様子から来たとする説もあります。
八丁は「八挺」とも書かれ、細長いものを数える時に用いられる単位となっています。
そして、ここでいう八丁は船を漕ぐ際に用いる「櫓」、その数を指しており、それが船の扱いがうまい人を例えになったとされているのです。

「口八丁手八丁」の対義語

 

最後に「口八丁手八丁」の類義語を見ていきましょう。
「口八丁手八丁」の類義語には「口自慢の仕事下手」などが当てはまります。

口自慢の仕事下手

「口自慢の仕事下手」とは、口先だけで仕事はろくにできないことです。
話すのに夢中で仕事が雑な人の姿から来た言葉とされています。

まとめ

「口八丁手八丁」は、口が達者なだけでなく、手先が器用であったり行動力がある人とあらわす言葉です。
もともとは褒め言葉として使われていましたが、現在は言いくるめる様子や詐欺的な行為などネガティブな要素に対して用いられる傾向にあります。

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