「正味」とはどんな意味の言葉?その類義語や正味を含む単語の意味は?

中身であったり現物を意味する「正味」という言葉。
この「正味」という言葉には、複数の意味があります。

そこでここでは、「正味」という言葉についてその意味や類義語、用例について見ていきましょう。

「正味」とは

 

いくつかある「正味」の意味について見てみましょう。

「正味」の意味

「正味」は複数の意味を持つ言葉となります。

1つは、余分なものを取り除いた物の本当の中身のことです。
「正味の限られた果物」とい用い方をすると、実に対して食べることのできる部分が少ない果物ということになります。
芯や皮が多いなどの特徴が考えられます。

親しい用い方になりますが、容器や袋、梱包などを除いた実際の商品だけの重量を指す用い方もあります。
「その米は正味1kg」というと、梱包など包みを除いた米の重さが1kgあるということになります。
袋を加味すると、1.何kgあるということになります。

そして、実働時間のような実質的な数量のことに対しても用います。
「弊社の労働時間は、正味8時間」と言うと、昼休みなどの休憩時間を除いた実際の勤務時間が8時間であるが、休憩時間を入れると9時間などになるということになります。

また、販売価格を仕入れ値にするように掛け値のない値段のことを「正味」と表現することもあります。

表面に現れない隠された本当のところ、という意味でも使用されます。
本音が知りたいという意味で「正味なところが聞きたい」といった使用のされ方がされます。

「正味」の類義語は「実質」「実数」

「正味」の類義語としては、「実質」「実数」などがあります。

「実質」は物事に備わっている性質、「実数」は実際に存在することを確かめた数量のことです。
この実数は、数学の世界では有理数・無理数など数字の総称とされます。

関西弁にもある「正味」

 

関西弁にも「正味」という言葉があります。
ここからは、この関西弁の「正味」について見ていきましょう。

関西弁における「正味」

関西弁における「正味」は、実際のところという意味で使用される言葉です。
「正味の話」という風に使用された場合は、余計なものを取り払った話という意味となります。

ニュアンスとしては「ここだけの話」や「ぶっちゃけ」などにニュアンスは近いです。

「正味」を含む言葉とその意味

 

正味を含んだ「正味値段」「正味馬力」「>正味収入保険料」という言葉の意味について見てみましょう。

正味値段

「正味値段」は、「正味価格」とも呼ばれるものです。
税金や手数料に送料などといった追加料金、値引きなどを除いた商品の値段を言います。

余計にかかる諸費用を削ぎ落とした値段のことです。

正味馬力

「正味馬力」は、内燃機関などで実際に利用できる有効な仕事量のことです。

動力を取り出す軸における出力の総和で表されます。
原動機などの軸端から取り出すことのできる動力を意味します。

正味収入保険料

「正味収入保険料」は、損害保険会社に払い込まれた保険料から保険契約者に払い戻した解約返戻金と、積立型保険の貯蓄部分の保険料を控除したうえで、再保険料を加減したものです。
保険会社にとっては、業績や売上を示す指標となります。

これらは払い込まれた保険料から保険契約者に払い戻した解約返戻金と積立型保険の貯蓄部分の保険料を控除し、再保険料を加減したものとされます。

まとめ

「正味」は、物事の中身や現物を指す言葉です。
幾通りかの用い方をされますが、いずれも実質的なあるものを表現する際に用います。

また、方言のひとつ関西弁にも存在します。

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