「且つ」とはどんな意味?その用い方は?同様の使い方をできる言葉はある?

2つの物事や事柄が並行して行われることを「且つ」と言います。
これら「且つ」はある行為に他の行為が加わることも言います。
しかし、どのように使用する言葉なのでしょうか?

今回はそれら「且つ」という言葉について解説します。
ここでは特にその意味だけでなく使用方法についても説明します。

「且つ」とは

まずは「且つ」の意味について見ていきましょう。

「且つ」の意味

「且つ」とは2つの物事や事柄が並行して行われている状態のことを言います。
また、ある行為に他の行為が加わることを意味することもあります。

例えば「○○をしながら□□をする」状況を「○○且つ□□」と表現するのが一般的です。

要は2つのことを繋ぐ接続詞として使用する言葉となります。
それら「且つ」は2つのことが同時進行することを言います。
ただし、日常会話などではあまり使用されません。

そこは「さらに」や「その上」の方が使用されるので、似たような表現も併せて覚えておくようにしましょう。

「且」の成り立ち

「且つ」は物事や事柄が並行して行われていることを表す接続詞です。

その由来は漢文訓読にあるとされています。
漢文訓読とは漢文に符号を付ける読み方のことです。

事実、中国から伝来した漢文をそのまま読み解くのは難しいです。
しかし、漢文訓読であれば日本語としてより理解しやすくなります。

そこで日本では中国の言葉に独自の符号を付けたわけです。
それらの読み方から生まれたのが「且つ」とされています。

「且つ」の用い方

では「且つ」はどのように使用するのでしょうか?
ここでは「且つ」の使い方についてまとめます。

読点はどこに置くべき?

基本的に「且つ」を入れる文章では「、」や「。」など句読点をどの位置に置くか迷ってしまいます。

本来「且つ」の前後には句読点を入れなくても構いません。
事実「彼女はサポート且つマネージメントを担当している」のように使用できます。
他にも「よく遊び且つよく食べる」のように使用されることもあります。

このように2つのことを同時進行している場合に「且つ」を使用するわけです。

ただ、文章が長くなる場合は「且つ」の前に句読点を入れます。
そうすることで文章の意味合いもより伝わりやすくなるわけです。

そこは前後の文脈を考えて適宜使用すれば問題ありません。
もちろん、逆に無理して句読点を入れる必要もないです。
そのため、文脈に合わせて使用するのが良いでしょう。

「尚且つ」とは

「且つ」が含まれる言葉には「尚且つ」などがあります。

これら「尚且つ」はより強調した表現として使用されます。
実際に「AでありBでもある」という場面で使用されることが多いと言えるでしょう。

例えば「この仕事は楽しく、尚且つ稼げる」のように使用されます。

この場合は仕事が楽しい上に稼げるという強調の意味となります。
このように「より」というニュアンスでも使用できることを覚えておきたいところです。

「且つ」の類義語

最後に「且つ」の類義語についても見てみましょう。
「且つ」の類義語には「及び」「並びに」などがあります。
例外として「∩」などの記号もあるので、併せてまとめます。

及び

「及び」は一般的に特定のもの両方を表す際に使用する言葉です。
わかりやすく表現するなら「○○と□□」を指す表現となります。

ただ「及び」は「被害が○○にまで及ぶ」という動詞としても使用されます。
そのため、接続詞として使用される「且つ」とは若干異なるとも言えるでしょう。

そこはどちらも同じ強調の意味で使用できる反面、きちんと使い分けることも必要となります。

並びに

「並びに」も「及び」と同じように複数のものを並べて述べる時に使用する言葉となります。

こちらも「○○と□□」を意味する表現となるでしょう。
実際に「A並びにB」と表現すれば「AとBの両方」という意味となるわけです。

それらの点が「且つ」と似ていると言えるかもしれません。

記号「∩」

記号「∩」は「且つ」を意味する記号として使用されます。

これらは2つの条件を両方満たすという意味を持つ記号です。
そのため「A∩B」のように使用することができます。
この場合は「AとB両方」という意味となります。

それらの点が「且つ」と似ているのではないでしょうか。

まとめ

「且つ」は2つの物事や事柄が並行して行われることを言います。
すでに行われている行為に加えて他の行為をすることも「且つ」と表現されることが多いです。

ただし「且つ」には「さらに」「その上」などの意味もあります。
その場合は「尚且つ」などと表現されます。
そちらも併せて覚えておきましょう。

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