「スキムミルク」と「牛乳」の違いは何?両者は代用することができる?できるなら注意点は何?

「スキムミルク」はいわゆる「脱脂粉乳」のことを意味します。
しかし、そもそも「脱脂粉乳」とは何を意味するのでしょうか。
牛乳との違いはどこにあるのでしょうか。

今回はそうした疑問に答えるべく「スキムミルク」「脱脂粉乳」がどのようなものなのかについてわかりやすく解説します。
なお、当記事では両者が代用できるかどうかはもちろん注意点についても説明します。

「スキムミルク」とは

まずは「スキムミルク」がどのようなものか見てみましょう。

「スキムミルク」=「脱脂粉乳」

「スキムミルク」はいわゆる「脱脂粉乳」を意味します。

「スキム=脱脂」は脂肪分を取り除くという意味の言葉です。
「ミルク=粉乳」は水分を取り除いた牛乳を意味する言葉です。

つまり「脱脂粉乳」は牛乳から脂肪分と水分を取り除いて粉末状にしたもののことを言います。

ちなみに「脱脂粉乳」は食品衛生法に基づく乳及び乳製品の成分規格等に関する省令で牛乳から脂肪分や水分を除去して粉末状にしたものと定義されています。
成分規格は乳固形分95.0%以上で水分5.0%以下のものが該当するそうです。

その条件に適するものが「スキムミルク(脱脂粉乳)」と呼ばれると覚えておきましょう。

牛乳アレルギーなら摂取厳禁!!

「スキムミルク」はタンパク質やカルシウムを摂取できます。
それも少ないエネルギーで摂取できることから多種多様な場面で使用されています。

実際に水や湯に溶かして直接飲むという方も多いかもしれません。
場合によっては料理の隠し味として使用することも少なくないです。

しかし、牛乳アレルギーの方は摂取してはなりません。
牛乳アレルギーの原因は牛乳に含まれる成分にあります。
この成分は加熱処理や発酵処理をしても変化しません。

事実「スキムミルク」になっても成分は基本的に同じです。
そのため、牛乳アレルギーの方は摂取しないようにしてください。

「スキムミルク」のメリット

では「スキムミルク」のメリットとは何があるのでしょうか?
ここからは「スキムミルク」の魅力についてまとめます。

水分がないので保存性が高い

「スキムミルク」は水分がないので保存性が高いです。
その長期保存しても品質が変わらないという点がメリットとなります。

実際に「スキムミルク」は未開封の状態であれば1年ほどは賞味期限が持つと言われています。
開封しても3ヶ月ほどは賞味期限が持つと考えられているそうです。

常温で長期保存したとしても品質があまり変わらないくらいです。
ただ、保存する際は低温低湿の暗い場所が最適なのでその点は注意が必要となります。

脂肪分がカットされているのでカロリーが低い

「スキムミルク」は脂肪分もカットされているのでカロリーが低いです。

少ないエネルギーでタンパク質やカルシウムを摂取できるのもメリットと言えるのではないでしょうか。
なお、近年はビタミンDやコラーゲンを配合した商品まで出ていて食品としても注目されています。

ただ、摂取しすぎると栄養が偏ってしまうので注意が必要です。

牛乳とスキムミルクは代用できる?

では「スキムミルク」と牛乳は代用できるのでしょうか?

代用可能な牛乳とスキムミルク

結論から言うと「スキムミルク」と牛乳は代用可能です。
そもそも牛乳から脂肪分と水分を抜いたのが「スキムミルク」となります。

そのため、どちらを使用したとしてもさほど違いはありません。
ただし、両者の分量には十分に注意しておきたいところです。

代用する際は水分の量に注意!

代用する際は水分の量に注意しておいてください。

「スキムミルク」を牛乳で代用した場合、どうしてもその特性上水分量が増えてしまいます。
そのため、水分量を減らして調節しても失敗することがあります。

もともと「スキムミルク」は軽く味わいもあっさりしているのに対して牛乳は重く味わいもしっかりとしているのが特徴です。
そうした意味では水分量だけでなく風味も違ってくると言えるかもしれません。

特にパンを作る時などは水分量を間違わないように注意してください。

まとめ

「スキムミルク」は「脱脂粉乳」のことを言います。
これらはどちらも牛乳から作られる粉末状の食品となります。
そのため、基本的に牛乳の代用としても問題はありません。

しかし「スキムミルク」や「脱脂粉乳」の状態となっていると水分量が大きく変わるので、その点には注意が必要です。
くれぐれも直接飲む場合や料理に使う場合は気をつけましょう!

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