
特徴的な苦みと香りがあるコーヒーは、ドリップなどお馴染みの飲み方もあれば、よく知らない飲み方まで様々です。
筆者はシアトル系のコーヒーチェーン店が日本に上陸するまで、マキアートなんて飲み方知らなかったですし、なんなら最近までどういった飲み方なのか知りませんでした。
コーヒーには、10種類以上の飲み方ありますので、それぞれの飲み方について見ていきましょう。
目次
コーヒーの抽出方は大きく分けて2つ!

コーヒーは焙煎したコーヒー豆を使って抽出する飲み物です。
その抽出方法は大きく分けて2つあります。
ドリップコーヒー

ペーパーフィルターや布製のネルドリップにコーヒー豆を挽いたものを入れ、その上からお湯を注いでろ過させるのがドリップコーヒーです。
エスプレッソ

微細に挽いたコーヒー豆に圧力をかけながら抽出するのがエスプレッソです。
その他の抽出方法

一般的に日本で飲まれるものはドリップコーヒーかエスプレッソですが、もちろん世界中には他の抽出方法もあります。
例えばベトナム式コーヒーも一種のドリップコーヒーといえますが、3層式の専用フィルターを使うのが見た目にも特徴的です。
また、事前にコンデンスミルクをグラスなどに注いでおくという特徴もあります。

他にはフレンチプレス(カフェプレス)という抽出方法もあります。
この抽出方法は、筒状のポットに挽いたコーヒー豆と熱湯を入れ、その上からフィルターでコーヒー豆を押し沈めるというものです。
この方法は、紅茶の淹れ方としてイメージする人の方が多いかもしれませんね。
ドリップコーヒーの種類

最近では使い切りのドリップコーヒーも販売されていますが、一口にドリップコーヒーといっても何種類もあります。
中には試したことのない方法もあるかもしれません。
ストレート・コーヒー
特定の産地のものなど、1種類のコーヒー豆を使って抽出するドリップコーヒーです。
キリマンジャロ・コロンビア・ブルマン・コナといった銘柄が有名です。
ブレンド・コーヒー
様々なコーヒー豆の特性を活かし、独自の味わいを作るために比率を決めて掛け合わせたものです。
店や人によって千差万別、掛け合わせた人の個性の出るコーヒーとなります。
アメリカン・コーヒー
ストレートもしくはブレンドコーヒーをお湯割りして薄くしたものがアメリカン・コーヒーといわれることもありますが、本来のものとは異なります。
本来のアメリカン・コーヒーは焙煎度が低いコーヒー豆で淹れたコーヒーを指します。
焙煎度が浅いと苦みが薄くなり酸味が強くなる、とされています。
また、焙煎が浅いほどカフェインは多いとされています。
苦みが薄くさっぱり飲めることから、お湯割りした薄いコーヒーと勘違いされたのかもしれません。
カフェ・オ・レ
深めの焙煎豆で抽出したコーヒーと同量のホットミルクを合わせたもので、フランスで生まれたコーヒーです。
ちなみに、フランスではカフェ・オ・レという名前より「カフェ・クレーム(café crème)」という名前の方が一般的です。
ダッチ・コーヒー

コーヒー豆に水を一滴一滴落とすことで作る、非常に時間をかけて入れるコーヒーを「ダッチ・コーヒー」といいます。
アイスコーヒーは、熱いお湯で淹れたストレートもしくはブレンドコーヒーを冷やしたものなので別物になります。
ウィンナー・コーヒー

「ウィンナー・コーヒー」は、ストレートもしくはブレンドコーヒーの上にホイップクリームをのせたものです。
「ウィンナーというからソーセージ入りなのかと思った」なんていう冗談がありますが、ソーセージもこのコーヒーも「ウィーン風」という意味なので指しているもの自体は実は同じだったりします。
ちなみにウィーンにウィンナー・ソーセージはあっても、ウィンナー入りコーヒーはありません。
エスプレッソコーヒーの種類

日本ではエスプレッソコーヒーを飲む文化はドリップタイプほど普及していませんが、イタリアやフランスではドリップタイプのものよりエスプレッソタイプの方が普及しているとされます。
そのため、飲み方もイタリアやフランスを発祥のものが多いようです。
エスプレッソ
専用の機械や器具を使い、圧力をかけて抽出したものをそのまま飲むのが「エスプレッソ」です。
濃厚な風味をしていることから時間をかけているイメージがありますが、実際のところは逆で、抽出の時間はドリップタイプのものより非常に短くなっています。
カプチーノ

コーヒーカップに注いだエスプレッソの上に、クリーム状に泡立てた牛乳を加えたのが「カプチーノ」です。
イタリアでは、朝専用のエスプレッソの飲み方として風習づけられています。
カフェ・ラテ
「カフェ・ラテ」はエスプレッソに牛乳を加えたものです。
カプチーノと違い、牛乳を泡立てることはありません。
また、カフェ・オ・レと区別がつきにくいともいわれる飲み物でもあります。
日本ではドリップタイプを「カフェ・オ・レ」、エスプレッソタイプを「カフェ・ラテ」というのが一般的です。
カフェ・モカ
エスプレッソにチョコレートシロップとスキムミルクを加えると「カフェ・モカ」になります。
チョコレートシロップとスキムミルクの代用としてココアを使用したり、トッピングにホイップクリームを使うこともあります。
イタリア風に作られた、アメリカ生まれのコーヒーといわれています。
カフェ・マキアート

エスプレッソに少量の泡立てた牛乳を加えたものが「カフェ・マキアート」です。
マキアートとは「染み」の意味で、エスプレッソに浮かぶ牛乳が染みのように見えたことから付けられたといいます。
本来はその名前の通り、スプーン1杯程度と少量の牛乳を入れるものとされていましたが、現在ではエスプレッソと牛乳の比率が1:1のこともあるそうです。
カフェ・アメリカーノ

エスプレッソのお湯割りを「カフェ・アメリカーノ」といいます。
アメリカーノという名前から、アメリカで飲まれているコーヒーなのかと思ってしまいますが、アメリカではあまり飲まれていない飲み方とされています。
まとめ
コーヒーの淹れ方は今ご回紹介したものだけでも、ドリップタイプが6種、エスプレッソタイプが6種、その他が2種と14種ありました。
中には名前は知っているし、飲んだことはあるけれど、どのように淹れられているかは知らなかったというものもあるのではないでしょうか?
世界中で愛されているコーヒーには、今回紹介した以外にもたくさんの淹れ方や飲み方が存在しています。
コーヒーの世界、実に濃く深いものを感じますね。