今回ご紹介する映像は一見すると「可愛い!」「凄い!」と感じるものですが、その背景を知ると大きな問題が潜んでいます。
チンパンジーの温もり深い優しさと、その裏にある私人間が向き合わなければならない大きな問題、そしてそれに立ち向かう素晴らしい活動をご紹介します。
目次
チンパンジーのハグ!
今回ご紹介するのは LIBERIA CHIMPANZEE RESCUE & PROTECTIONがInstagramに投稿した映像です。
LIBERIA CHIMPANZEE RESCUE & PROTECTIONはアフリカの国、リベリアでチンパンジーの保護施設を運営する団体です。
映像の主役は保護されたチンパンジーの赤ちゃん、 Beckley。
Beckleyは保護施設に入り、初めて他のチンパンジーと対面します。
「うまくやっていけるかなぁ...」と心配しながら見ていると....
先住のチンパンジーがハグでお出迎え!!
Beckleyもとっても嬉しそうにハグします。
Beckleyがやって来たことに気が付いて他のチンパンジーも続々とハグで迎え入れます。
最後は早くも仲間たちと打ち解けじゃれ合い始めたBeckley。
なんと愛らしい映像。めでたしめでたし...なんて終わらせてはいけない重大な問題がこの映像の背景にはあったのです。
愛らしい映像の裏にある重大な問題
実はリベリアではチンパンジーが狩猟や食肉の対象になったり、あるいはペットとしての違法取引の為に密猟されるなど重大な被害にあっているのです。
映像に映っていたBeckleyや他のチンパンジーはこのような被害にあって保護された個体、あるいは親が被害にあって生きる術を失った子どもたちなのです。
通常一度群れを離れたチンパンジーは野生に戻るということは非常に難しいようです。
そういった被害にあったチンパンジーを保護して幸せに暮らせるよう活動しているのが、映像を投稿したLIBERIA CHIMPANZEE RESCUE & PROTECTIONという団体なのです。
まずは知ることから
今回は新しい家族と対面する赤ちゃんチンパンジーの愛らしい映像と、その裏に潜む重大な問題をご紹介しました。
日本にいる私たちには想像もできなかった深刻な問題。
それでも、まずは私たちが知ることから何かが変わっていくかもしれません。
投稿には毎回「チンパンジーはペットではない」と記されており、保護したチンパンジーを野生に戻す努力もされています。
LIBERIA CHIMPANZEE RESCUE & PROTECTIONの公式ページでは更に詳しい情報や状況も発信されているのでそちらも併せてご覧ください。
https://www.liberiachimpanzeerescue.org/