カクテルなどでよく目にする言葉、それが「カシス」です。
しかし、この「カシス」という言葉は英語ではないそうで。
意外なことにヨーロッパの国の言葉とされています。
今回はそんな「カシス」について解説させていただきます。
併せて「カシス」がどのようなものなのかも説明するので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
「カシス」の名称
まずは「カシス」の名称について見ていきましょう。
「カシス」は英語で・・・
「カシス」は英語で「currant(カラント)」と表記されます。
果実の色が濃いことから「ブラックカラント」と呼ばれることもあるそうです。
他にも赤い「レッドカラント」や白い「ホワイトカラント」などもあるのだとか。
このように「カシス」は「currant」で表現されます。
しかし、この言葉単体であれば「小粒の種無し干しぶどう」を意味することもあるようです。
「カシス」の名前の由来
「カシス」はフランス語の「Cassis」から来ています。
つまり、もともとはフランス語の名称ということになります。
それがそのまま日本に伝わって使用されているわけです。
そのため「カシス」は英語ではなくフランス語として覚えておく必要があるでしょう。
和名は「クロスグリ」
「カシス」は日本でそのまま「カシス」として使用されます。
しかし、和名では「クロスグリ」と呼ばれるものを意味するのだとか。
もしくは「クロフサスグリ」と呼ばれるものも意味します。
このように和名ではまた別の呼称が使用されているので注意しましょう。
「カシス」とは
ここからは「カシス」がどのような果物なのかについて見ていきましょう。
「カシス」はこんな植物
「カシス」はスグリ属に分類される温帯性落葉低木の一種です。
いわゆるベリー系の植物として知られている品種と言えます。
実際に「カシス」はストロベリーやブルーベリーなどと同じベリー系の果物を実らせます。
果実は黒に近い濃紫色をしているのが特徴です。
その果実にはビタミンCやアントシアニンが豊富に含まれます。
日本ではお酒に入れるものとして知られるものの、お菓子に使用したりジャムに加工したりと色々な方法で使用されます。
「クロスグリ」と「フサスグリ」の違い
「カシス」には「クロスグリ」と「フサスグリ」があります。
「クロスグリ」はアメリカで栽培されて広まった品種です。
「フサスグリ」はヨーロッパで栽培されて広まった品種です。
両者は別種の「カシス」として区別されています。
通常「カシス」といえば「クロスグリ」を意味します。
対して「フサスグリ」は「アカスグリ」「シロスグリ」を意味するのだとか。
このようにスグリ科の植物としては同じですが、品種が違うという点は覚えておきたいです。
「カシス」の生産地はどこ?
最後に「カシス」の生産地について見てみましょう。
世界一の生産量を誇るのはポーランド
カシスの世界最大の産地はポーランドとされています。
現地では約10万t~14万5,000tの収穫高が記録されているとか。
これは世界全体のカシスの収穫高の約半分を占める割合となります。
それでいて輸出高でも世界最大の割合を占めています。
品種改良も盛んで頻繁に新品種を生み出しているなど、まさに「カシス」の一大産地と言えるでしょう。
日本でも収穫される「カシス」
日本でも約11tの収穫高が記録されています。
中でも青森県産のものが広く知られているのだとか。
つまり、日本産の「カシス」も出回っていることを意味します。
そのため、もし「カシス」を購入することがあれば、どこ産のものなのかをぜひ確かめてみましょう!
まとめ
「カシス」はカクテルなどでよく見かける果物です。
ただ、これは英語ではなくフランス語から来た言葉となります。
その一方、一大産地としてはポーランドが有名です。
日本でも栽培されているので、今度「カシス」に触れる機会があればこの記事の内容を思い出していただけると幸いです。