「アプリコット」とはどんな果実?日本で言うなんて果物のこと??

お菓子にも使用される果物、それが「アプリコット」です。
日本ではそのまま食べられることもあるフルーツと言えます。
しかし「アプリコット」とはどのような果実なのでしょうか?

ここではそんな「アプリコット」について解説します。
併せて「スモモ」との違いなども説明するので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

「アプリコット」とは

まずは「アプリコット」について見ていきましょう。

「アプリコット」はこんな果実

「アプリコット」はバラ科サクラ属に分類される落葉小高木です。
果実はつるっとしていてほんのりとした甘みを持ちます。
それでいて癖のない味わいから、お菓子だけでなく料理にも使用されてきた食材となっています。

「アプリコット」の原産地

「アプリコット」の原産地は中国地方のどこかとする説が有力です。

特に中国の山東省や河北省の山岳地帯が原産地とされています。
その他、中国東北地方の南部とも言われています。

とにもかくにも中国原産であることは間違いなさそうです。

「アプリコット」の開花時期と収穫時期

「アプリコット」の開花時期は3月~4月頃の春とされています。

収穫時期は主に6月~7月頃の夏にかけてとされています。
耐寒性があるため、比較的涼しい地域で栽培されるのが特徴です。

この時期は梅によく似た果実が実ります。
ただ、熟すと甘くなるのが特徴となります。

アプリコットは日本で言う「杏」のこと

「アプリコット」は日本で言うところの「あんず」を意味します。

「杏」という名前の由来

いわゆる「アプリコット」という名前は英語での名称となります。

日本語では「あんず」と呼ばれるものを意味します。

なお、この和名の「あんず」は杏子の唐音から来たとか。
これは江戸時代から使用され始めた呼称とされています。

古くは「カラモモ」とも呼ばれていた

「アプリコット」は古名で「カラモモ」と呼ばれていたそうな。
「カラモモ」は「あんず」の一種で中国原産の「あんず」を言います。

それが漢名の唐音読みで「あんず」と呼ばれるようになったとされています。

学名「Prunus armeniaca」は勘違いから?

「アプリコット」の学名は「Prunus armeniaca」とされています。

これはアルメニアが原産地と考えられていたことにちなむとか。

実際にヨーロッパにおいては近世に至るまでアルメニアが原産と考えられていたそうです。

そのため、この学名は勘違いから生まれたと言っても過言ではありません。

「スモモ」との違い

ここからは「スモモ」との違いについて見ていきましょう。

「スモモ」はこんな植物

「アプリコット」と「スモモ」はよく似た植物とされています。

実際に「スモモ」もバラ科サクラ属に分類される落葉小高木です。
そういった意味ではどちらも同じ分類の植物であると言えるでしょう。

原産地が中国というところも似ているポイントと言えるかもしれません。

「アプリコット」と「スモモ」の果実の違い

「アプリコット」と「スモモ」は同じバラ科サクラ属の植物です。

ただ「アプリコット」は「あんず」の英名なのですが、「スモモ」は「プラム」の和名となります。

そのため、両者は別物と考えておいた方が良いです。
他にも産毛・味わい・色合いなどの点で違いがあります。

「アプリコット」は産毛があるものの「スモモ」に産毛はありません。
「アプリコット」は酸味があるものの「スモモ」は甘味の中に酸味があります。
「アプリコット」は黄色なのに対し「スモモ」は赤色やピンク色をしています。

このように両者の特徴は意外にも異なることがわかります。

まとめ

「アプリコット」はいわゆる「あんず」のことを言います。
「あんず」は中国から来た果物として親しまれています。
現在では国内でも生産されている品種がいくつかあるそうです。

ただ、もともとは中国から来たものなので、次食べる機会があればそのことを思い出してみてはいかがでしょうか?

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