柚子湯に入るのはいつかといえば・・・12月22日、冬至の風習ですよ!!

例年、12月22日前後に迎える「冬至」。
この日は「柚子湯」に入るといいとされています。

そこでここでは、冬至と柚子湯の関係性について解説します!

「冬至」があるのはいつ?

 

まずは冬至がいつ頃に訪れるものなのか、どのような日なのかを見ていきましょう。

「冬至」とは

冬至は、日本もある北半球において1年で最も日が短く、夜が最も長くなる日です。
この日は、太陽の位置が1年で最も低くなる1日でもあります。

この冬至の日は、新たな生命の種が宿る日ともされていたことから、古代中国では新年を迎える日とされていたこともあります。

ヨーロッパでも、この日を境に次第に太陽が力を取り戻していくという考えからお祭りが行われてました。
これが、古代ローマの時代になると、冬至の日(ローマの暦で12月25日)がイエス・キリストの誕生日だと定められるようになるとキリストの誕生祭つまりクリスマスとして広まっていきました。

当時は毎年「12月22日」頃となる

冬至となるのは、毎年「12月22日」前後です。
現在のところ、太陽の周期が変わらない限りは「12月22日」の前後1日に冬至が訪れる計算となっています。

ちなみに、2030年までの間で12月22日以外が冬至となるのは、21日が冬至となる2024年と2028年、2029年です。

柚子湯に入る理由

 

冬至の代表的な風習となる「柚子湯」。
では、なぜこの日に柚子湯に入るとされるのでしょうか。

「柚子湯」の風習が生まれたのは

冬至に柚子湯に浸かるという風習が生まれたのは、江戸時代の銭湯文化の中でのこととされています。
銭湯では、当時から催し湯と呼ばれる変わり風呂を用意している特別な日がありました。
暑中の桃の湯や端午の節句の菖蒲湯などがそうです。

そして、柚子湯もまた催し湯のひとつとして生まれたともされています。

身を清める

柚子湯に入るのは、身を清めるためとされます。

冬至は春に向かっていくということから「一陽来復」ともいわれます。
それが、運気上昇を現しているともされます。

そのため、邪気を祓うとされる強い香りのある柚子を入れたお風呂に浸かることで身を清めると考えられたのです。

苦労を実らせるため

柚子は、苗木を植えてから果実を実らせるまでに18年ほどかかるともいわれています。
その生長の遅さから「柚子の大馬鹿十八年」なんていわれることもあります。

転じて、冬至に柚子湯に入ることで「苦労が実りますように」という願掛けの意味が込められるようになったのだとか。

血行促進して風邪予防とするため

柚子湯は、通常のお風呂よりに浸かるよりも血行が促進されることが期待されています。
冬も深まり、一層寒くなるので柚子風呂に入ることで血行を良くして風邪をひきにくくしようと考えて生まれた風習なのかもしれません。

柚子湯の作り方

 

柚子湯には、いくつかの作り方があるようです。

柚子をそのまま湯船に入れる

柚子湯は、柚子をそのまま湯船に入れるだけでも作れます。
お湯を張った湯船に、購入してきた柚子を投入するだけで完成します。

柚子の皮だけ湯船に浮かべる

柚子湯は、柚子の皮だけを湯船に浮かべるだけでも作れます。
皮を切ったり削いだりすること、皮に含まれた香りがより引き立ちますので、柚子をまるごとひとつ入れるのとはまた違う風情を味わえます。

柚子の果肉を入れる

皮だけでなく、果肉を湯船に入れてより柚子の香りを感じるという方法もあります。

果肉が湯船に入らないように注意しましょう

カットして柚子を入れる場合、果肉が入らないように注意しましょう。

果肉が湯船に残っていると配水管が詰まる可能性もあります。
網ですくうなど掃除も大変になるので、ネットなどに入れてから湯船に入れるのがおすすめです。

肌が弱い人やケガをしている人は刺激に注意!

柚子は、柑橘類ということもあり酸味のある果実です。
そのため、刺激も強いので肌が弱い人や怪我をしているが入るとしみたり痛みを感じるかもしれません。

無理に入ると肌荒れを引き起こす可能性がありますので、柚子湯には入らないほうがいいかもしれません。
どうしても、という場合は刺激のない入浴剤で代用するのも方法のひとつかもしれません。

冬至には「ん」の付くものを食べよう!!

 

冬至の風習は、なにも「柚子湯」だけではありません。
他にも食事にまつわる風習もあります。

「ん」の付く食べ物を食べる理由

冬至に「ん」のつくものを食べると、運気が呼び込めるとされてきました。
そんな「ん」を含む食材を「運盛り」なんて呼ぶこともあります。

冬至の七種

「ん」の付く食べ物はいくつかありますが、とくに「ん」が2つある7つの食べ物が運気が上がる「冬至の七種」と呼ばれています。
その食材は、かぼちゃ(南瓜)・れんこん(蓮根)・にんじん(人参)・ぎんなん(銀杏)・きんかん(金柑)・かんてん(寒天)・うどん(饂飩)です。

かぼちゃには「ん」はひとつも入っていないし、うどんは「ん」がひとつしかないと思われるかもしれません。
しかし、ここでいうかぼちゃは古い名前で「なんきん」、うどんは「うんどん」という江戸時代の表記から「ん」が2つとなります。

まとめ

毎年12月22日、もしくはその前後の日に訪れる「冬至」の日。
この日は、「柚子湯」に入るという風習が日本にはあります。

また、かぼちゃをはじめとした「冬至の七種」という食べ物を食べるという風習もありますよ。

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