AIチャットボット搭載の検索エンジン『新しいBing』の回答精度は高いのか確認してみた

2022年後半頃から聞く頻度も高まったAIチャットボット。
この機能が、2023年冬からMicrosoftが展開する検索エンジン「Microsoft Bing(新しいBing)」に導入されました。

この『新しいBing』は、まるでネット上での調べごとの秘書とでもいうべき仕事っぷりを発揮するようになったのですが、こうした調べごとの精度についてFUNDOでも取り扱っている記事から確認してみました。

『新しいBing』の検索能力を確認しよう

今回は、FUNDOで過去に記事として取り上げたことのある「助六寿司」

について『新しいBing』に聞いてみました。

 

『新しいBing』による「助六寿司」の解説

「助六寿司」はどんな食べ物ですか?と『新しいBing』に尋ねた回答がこちら。

出典:Microsoft Bing

 


助六寿司は、稲荷寿司と卵やかんぴょうなどを使った巻き寿司がセットになったお寿司のことです。
歌舞伎の有名な演目「助六由縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)に登場する主人公の「助六」が由来だそうです。

稲荷寿司は、油揚げで覆われたお寿司で、巻き寿司は海鮮類ではなく卵やかんぴょうなどが入ったものが定番となっています。

『新しいBing』によると、「助六寿司」は稲荷寿司と太巻き寿司がセットになったお寿司。
歌舞伎の演目のひとつ助六由縁江戸桜の主人公の名前から来ているとなっています。

FUNDOでも同様の解説をしています。

『新しいBing』による助六寿司の名前の由来

「助六寿司」の名前の由来について詳しく聞いてみました。

出典:Microsoft Bing

 


「助六由縁江戸桜」という歌舞伎の演目に登場する主人公の「助六」が由来だそうです。
この演目は、助六とお花魁の揚巻が恋に落ちる物語で、江戸時代の吉原を舞台にしています。

助六寿司は、稲荷寿司と卵やかんぴょうなどを使った巻き寿司がセットになったお寿司のことです。

 

一度目の質問では、「助六寿司」の説明とさほど変わらない解説が返ってきました。
そこで、どのような経緯から来たのか、更に詳しく聞くために条件を付け加えてみました。

「助六寿司」の名前の由来を詳しく解説してもらってみた

出典:Microsoft Bing

 


江戸時代中期頃から出来たお寿司で、当時流行っていた歌舞伎の有名な演目である「助六由緣江戸桜」の主役である「助六」からきていると言われています。
また、稲荷寿司と卵やかんぴょうなどを使った巻き寿司がセットになったお寿司のことを指すようになりました。
江戸っ子の洒落で「揚巻」という助六の恋人が油揚げで巻かれた「いなり寿司」と巻き寿司がセットになっていることから、「助六寿司」と呼ばれるようになったそうです。

要約してもらうことで、いなり寿司と巻き寿司の組み合わせと「揚巻」という女性の名前を掛けた洒落から来たという事がわかりました。

FUNDOでは、記事内でも同様の説明をしていますが、より詳しく解説しています。

助六寿司に入ったいなり寿司の油げ、のりでいたのり巻きは「揚巻」を想起させます。
そこで直接、揚巻弁当ではなく、恋人の助六の名前から「助六弁当」と呼ばれるようになったのです。
揚巻の名前を直接付けなかったのは助六の名前を付けることで、揚巻が助六とずっと一緒にいられるようにした江戸っ子の洒落た心配りともいわれています。

他にも由来とされる説はあるのか?

「助六由縁江戸桜」という作品のヒロインの名前を連想させる稲荷寿司と巻き寿司の組み合わせ。
それにあえて主人公の名前を当てたとされる「助六寿司」。

他にも由来とされる説がないかを聞いてみました。

出典:Microsoft Bing

 


はい、助六寿司の名前の由来については複数の説があります。
一つは、助六が紫のはちまきを頭に巻くことから「巻き寿司」に見立て、揚巻を「いなり寿司」に見立てたという説。

また、助六寿司の「助六」は、歌舞伎十八番のひとつである「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の通称で、主人公の名前でもある「助六」に由来するという説もあります。

助六の愛人は吉原の花魁で、その名を「揚巻(あげまき)」ということから、揚巻をモチーフにしたという説もあるようです。
以上、参考になれば幸いです。

この解説の中では、特に前半の助六が頭に巻くはちまきを「巻き寿司」に、揚巻の名前から「いなり寿司」を連想させる事から来たと説が他の説としてあげられています。

FUNDOでは上記以外の説もあげています。
助六由縁江戸桜は省略しないと3時間にもわたる長編なので途中休憩を挟むのですが、その際に出てくるお弁当がいなり寿司とのり巻きのお弁当だったので助六寿司と呼ばれるようになったといわれています。

どの説でも、「助六由縁江戸桜」が関連していることに変わりはないようです。

「助六由縁江戸桜」とはどんな作品

 

最後に、由来とされる「助六由縁江戸桜」がどのような作品か尋ねてみました。

出典:Microsoft Bing

 


「助六所縁江戸桜」とは、歌舞伎の演目の一つで、主人公の名前でもある「助六」に由来する通称です。
江戸時代の吉原を舞台に、花魁・揚巻との恋愛模様を描いた作品で、現在でも歌舞伎の中でも屈指の人気演目の一つとされています。

また、東京都台東区にある「助六夢通り」は、この演目にちなんで名付けられた道路であり、その通りには花川戸の助六と揚巻が描かれたデザインマンホールが設置されています。
以上、参考になれば幸いです。

FUNDOでは、作品のあらすじや「曽我物」と呼ばれるジャンルの作品であることの説明、成田屋十八番のひとつにあげられる旨など、より詳しい解説をしています。

まとめ

Microsoftが提供する検索エンジン「Microsoft Bing」の新サービスとなるAIチャットボット『新しいBing』。
今回は、FUNDOでも取り上げたことのある「助六寿司」で精度を確認してみました。

商材情報もチェックしてみましたが、どうやら「Microsoft Bing」で検索した時の上位3位を中心に回答を作成しているようです。
そのため、中には上位表示されるサイトよりも下位のサイトのほうが詳しい場合は、情報が広い切れていないなんてこともあるようです。

つまり、イベント情報などをSNSのみで発信しており公式サイトが更新されていない場合は、『新しいBing』に尋ねると古い情報が返ってくる可能性が考慮されます。

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