梅雨時に咲き誇る「紫陽花」。その英語表記とは?

梅雨の時期になると花を咲かせる「紫陽花」。
この「紫陽花」は日本原産の花ですが、ヨーロッパに持ち込まれたことで独自の品種改良がされた植物でもあります。

そこでここでは、この梅雨を代表する花「紫陽花」の英名・英語表記について解説します。

紫陽花の英語表記

 

早速ですが「紫陽花」の英語表現を見ていきましょう。

英語で紫陽花をあらわす単語

紫陽花は英語では"Hydrangea(ハイドレンジャ)"と表記されます。
この"Hydrangea"は、ラテン語の「水の入った器」を意味する言葉に由来しています。

この名前は、紫陽花が水をたっぷりと吸い上げることができる特性から来たとされています。

そして、"Japanese Hydrangea""Garden Hydrangea""Mophead Hydrangea""Lacecap Hydrangea"のようい、品種や形態によって独自の呼称がされることもあります。

“million dollar flower”とも呼ばれる紫陽花

「紫陽花」は、時に"million dollar flower"(ミリオンダラーフラワー)とも呼ばれます。
直訳すると「100万ドルの花」となりますが、この名前は、これはいくつもの花が密集しているように見える「紫陽花」の花姿をお札に例えた名前とされています。

日本からヨーロッパに伝わった紫陽花

 

"Hydrangea"と表現する「紫陽花」ですが、その原産地は日本です。

紫陽花の原産地は日本!

紫陽花の原産地は日本です。
日本の他にも一部アジア地域にも生息しています。

一般的な紫陽花はホンアジサイと言う種ですが、その原種は日本に原生するガクアジサイという種だとされます。

西洋アジサイは逆輸入された紫陽花

17世紀になると、日本からヨーロッパに紫陽花が伝わりました。
この紫陽花が現地で品種改良を加えられ、日本に逆輸入されたものが現在は「西洋アジサイ」と呼ばれています。

「紫陽花」は違う花のことだった?

 

今ではアジサイの漢字表記として浸透している「紫陽花」。
ですが、本来は違う花の事を指すのだとか。

勘違いから当てられた漢字表記?

「紫陽花」という漢字表記は、唐代の詩人・白居易が作中で用いた言葉から来ているとされます。
しかし、そこで指していた「紫陽花」はライラックという別の花のことだったのではないかとされています。

日本でアジサイを指す言葉となったのは、白居易の詩を呼んだ源順(みなもとの したごう)という平安時代の学者がアジサイの漢字として当てたのが始まりとも。
これは、日本に当時ライラックが入ってきていなかったことから、漢字から見てアジサイのことと判断したため生まれたズレともされています。

アジサイという名前はどう付いた?

アジサイという名称は、藍色の花が集まっているという意味から「あづさい」と付けられた名前が転訛したものともされています。
また、土の成分により青や紫、ピンクと変化する性質から「八仙花」といった別称もあるのだとか。

まとめ

「紫陽花」は日本を代表する花ですが、英語表現もあります。
日本原産の紫陽花。
この花は、17世紀頃に西洋社会に伝わりました。
そして、英語では"Hydrangea(ハイドレンジャ)"と呼ばれています。

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