お月見をする「十五夜」、この時食べる定番お菓子は?

美しい月を眺めて過ごすお月見。
お月見と言えば、特に「十五夜」が知られていますが、せっかくならなにか美味しいものを食べならが時間を過ごしたいもの。

そこでここでは、十五夜のお月見の際に食べるお菓子について解説します。

月見の定番「月見団子」

 

お月見の定番のお菓子といえば「月見団子」が挙げられます。
まずは、この月見団子がどのような食べ物か見ていきましょう。

「月見団子」とは

「月見団子」は、十五夜のお月見をする際にお供えとする定番のお菓子です。
秋の収穫祝いや豊作祈願として古くから十五夜にお供えされてきました。

お団子の大きさは、15という数字にちなんで一寸五分(約4.5cm)ほどの大きさで作られる事もあります。
その際、団子はまんまるに作られることもあれば、死者の枕元に置く枕団子と同じにならないように少し形を潰されることもあります。

この月見団子は、三方と呼ばれる台にピラミッド型に積むのが定番です。
お供物なので、お月見の最中は食べずに、お月見を終えてから食べるものとされています。
しかし、一部地域などではお月見の間に食べるものとされることもあります。

関西の「月見団子」はちょっと違う?

関西の「月見団子」は、里芋をイメージした形状となっています。
雫型にしたお団子の周りにあんこを巻き付けたものです。

十五夜の別称として「芋名月」というのがあるのですが、これは秋の収穫への感謝を伝えるため里芋をお供えしていた事から来ています。
その伝統が月見団子に反映されたのが、関西の月見団子となっています。

中国のお月見「中秋節」の定番菓子

 

十五夜の行事は、中国の「中秋節」が伝わってきたものです。
そして、中秋節では日本とはまた異なるお菓子が伝わっています。

「月餅」とは

月餅は、月に見立てたお菓子で、丸く平たい形状をしています。
薄皮でなめらかなあんを包んだ月餅は、表面に龍や牡丹であったり月が描かれています。

現在では一年を通して食べられるこのお菓子も、もともと中秋節の食べ物ということで中秋節にしか食べられていなかったのだとか。

「中秋節」とは

中秋節は、オリジナル版の十五夜ともいえる存在です。
その日付も日本と同じく旧暦8月15日となっており、月見をするという点も変わりません。
その歴史は古く、古代中国・秦の時代にまで遡ります。

中華圏では、春節・清明節・端午節に並ぶ大行事で中国の祝日となっています。

お菓子だけではない「十五夜」のお供物

 

十五夜では、月見団子や月餅以外にもお供物があります。

ススキ

十五夜で食べ物以外のお供え物となるのが「ススキ」です。
とはいえ、これは食べ物の代替ともいえる存在でもあります。

これは、稲穂の収穫時期に訪れる十五夜に、すすきを稲穂に見立ててお供えするようになったともされています。

里芋

十五夜は、中国から伝わり貴族文化を経て、江戸時代頃に庶民へと広がりました。
その中で、秋の収穫への感謝を伝えるという側面が生まれました。

その中でも特に代表的なのが「里芋」です。
十五夜の別称として「芋名月」というのがあるほど定着していました。

まとめ

「十五夜」には「月見団子」をはじめとするお菓子が食されます。
中国では「月餅」と呼ばれるあんこが入ったお菓子を食すのが特徴です。

ただし、日本の「お月見」は秋の収穫に感謝する日という認識もあるため、里芋をはじめとする秋の味覚をお供えすることもあります。

その点はお菓子と一緒にお供えできるよう「お月見」に合わせて用意しておきましょう!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事