出典:noahs-ark.org
こちらの写真には猛獣として知られる熊、トラ、ライオンが仲良く身体を寄せ合うというなかなか見ることのできない光景が写っています。
本来であれば、仲良くなることのない猛獣同士が寄り添っているのには大きな理由があります。
凄惨な子ども時代
この3匹はアトランタのドラッグディーラーが、薬物取締りのため突入してきた警察に検挙されたときに発見されました。
保護されたときの3匹は生後2ヶ月ほどで、虐待を受けたせいか栄養失調や感染症などを起こし、ひどく怯え弱っていました。そのため、保護されるとすぐに獣医に治療されることになりました。
種族の違いから離れ離れになりかける
劣悪な環境を耐え抜いてきた3匹は強い絆で結ばれていましたが、種族的には違う動物だったので引き離されかけます。
それを救ったのがジョージア州にあるノアの箱舟という動物保護施設です。

この施設は、3匹が一緒に過ごせるようにと頑丈な寝床や小川を設置した檻を作りました。その結果、3匹は離れ離れになることなく現在まで過ごすことができています。
3匹はいつも一緒
3匹は保護されてからずっと一緒に育ってきました。
3匹が離れたのは、熊が手術のために檻を出たときだけです。そのとき残された2匹は不安からか落ち着きがなくなり、鳴き声をあげたりしました。
この行動に幼少期から助け合って生きてきた3匹の強い絆が感じられますね。
<仲睦まじい姿を動画でご覧ください>
出典:YouTube
3匹が種族を越えて仲良くなったのは素晴らしいことですが、そのきっかけが人間の虐待というのには悲しいことですね。
しかし、虐待したのも人間ですが、3匹を救ったのもまた人間です。私たちは、この保護施設の人たちのように動物の命に責任を持って接していきたいですね。
出典:noahs-ark.org / Facebook / telegraph.co.uk