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こちらの画像を見て、この航空機が何をしているところかわかりますか?この様なシーンに遭遇することはなかなかないと思いますが、これは、航空機が”燃料投棄”をしているところなんです。この機は2013年10月6日、日本航空「シカゴ発・成田行」の便で、シカゴを出発後約3時間ほどフライトした時、機内に急病人が発生、事態を重く見た機長はシカゴへ引き返し緊急着陸することを決断したのでした!
燃料投棄とは??
読んで字のごとく、燃料を捨てることなのですが、シカゴへ引き返すのに「なぜ燃料を捨てなければならないのか?」と疑問に思う方も多いと思います。
実は、航空機は着陸時の最大重量が定められており、特に長距離を飛行する国際線では、離陸時燃料満タンの状態の重量は着陸時の最大重量を大きく上回っており、緊急着陸する際は重量を減らすため燃料を機外へ投棄するのです!
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燃料投棄
航空機が何らかの理由により緊急着陸しなくてはならない状況において、その時点での総重量が別途定められた最大着陸重量を上回る場合、搭載している燃料を機外に排出することで総重量を減らす。 投棄したジェット燃料は気化するため、通常であれば地上に降り注ぐことはない。
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急病人のために緊急着陸することがかなりコスト面でマイナスになることがよくおわかり頂けたと思います。しかし、航空会社は人命救助を最優先に考え緊急着陸という選択を取ります。1人の為に多くの人が遅延する事が迷惑だと感じてしまう方もいると思いますが、人命を最優先に考えてくれる航空会社には感謝の気持ちを持ちたいですね。
実際のにこの便に乗っていた方が撮影した動画。動画中ではCAさんや機長のアナウンスから緊急事態という感じが伝わります。
<動画はこちら>
この動画のコメント欄には、この緊急着陸の決断を称賛するコメントが多く寄せられていました。燃料の多くを投棄しなくてはならない緊急着陸は、1回でおそらく数百万円~千万円のマイナスになると思われます。しかし、人命救助の方が優先される。やはり自分が乗るならこの様な航空会社に搭乗したいですよね!