
ニュージーランドのとある企業にて、週休3日をとった場合にどういった変化があるか!?という試験運用が行われました。一定の成果があったため、実現に向けて検討中ということなのですが、一体どんな改善が見られたのでしょうか。
生産性やワーク・ライフ・バランスが向上
試験運用を行ったのは、遺書作成代行サービスなどを行っている企業のパーペチュアル・ガーディアン。約240人のスタッフを対象として、3月1日から4月末までの期間に週休3日制を試験導入したそうです。※その際の賃金は週休2日制の時と同様。
結果は、「ワーク・ライフ・バランスが管理できている」と回答した人が78%と、約8割のスタッフが満足感を示していました。前回にアンケート調査をした際には54%だったことを考えると大幅にアップしています。
また、週休3日になったことで、ストレスの度合いも45%→38%に減少しています。さらに、リーダーシップやコミットメントといったそれぞれのパフォーマンスも約20%上昇するなど、全ての項目において大きな成果が見られました。
ちなみに、こちらはニュージーランド、アメリカ、オーストラリアの労働生産性を比較したグラフ。ニュージーランドの労働生産性の低さが顕著です。
今回の試験運用を企画したオークランド工科大学のジャロッド・ハー氏は、「スタッフは物事を再設計する自由を与えられた」と、運用が成功した理由を語っています。この成功事例は、他の企業でも当てはまるのではないか?と期待され、実現に向けて検討されているそうです。
業種や職種にもよりますが、今では会社以外の場所での作業を認める企業も多く見られるようになるなど、働き方も多様化しています。
休みが増えてワーク・ライフ・バランスが良くなり、心身が整い、仕事のパフォーマンスが向上するのであれば、それに越したことはありません。働き方について、改めて考えさせられますね。