
「人鳥」というのは、ある動物の名前の漢字表記です。
この動物は、動物園や水族館で見かけることもある、非常に知名度の高い生き物です。
では、いったいなんという生き物のことなのでしょうか!?
目次
「人鳥」と表記するその動物は・・・

「人鳥」という漢字表記するのは、ペンギンです!!
「人鳥」とは
鳥類に分類されている動物であるペンギンは、飛べない鳥の一種です。
食事となる魚などを取るために泳ぐこともありますが、巣を作るのは陸上なので、そこまでは歩いて生きます。
この上体を起こして二足歩行する姿が人間が歩いている姿に似ていることからきた「人鳥」と表記されるようになったと考えられています。
ちなみに、直立二足歩行しているように見えるペンギンですが、実際のところは膝を曲げた空気イス状態で歩いています。
短い足のように見えますが、骨格で見ると意外と足は長いのです。
「人鳥」の読み方は?
「人鳥」という漢字表記は、「ひとどり」と読むことができそうな気がします。
しかし、実際の読みは「じんちょう」となります。
これは、ペンギンの和名とされることもあります。
ペンギンには別の漢字が当てられることも

ペンギンには、別の漢字表記が当てられることもあります。
ペンギンは「企鵝」とも表記する
ペンギンは、「企鵝」という漢字表記もあります。
これは、中国語から来た表記となっています。
「企」はつま先立ちを、「鵝」はガチョウを指す言葉です。
その成り立ちは、ペンギンの外見を、ガチョウがつま先立ちしている姿と捉えたといったところでしょうか。
ペンギンという名前はどうやって付けられた?

ここからは、ペンギンという名前自体の由来について見ていきましょう。
現在のところ、大きく2つの説があるようですよ。
ラテン語から来たとする説
ひとつは、ラテン語で太っていることを意味する「ピングウィス」という言葉から来ているという説です。
「ピングウィス」が同様の意味のスペイン語「ペングウィーゴ」へ派生し、これが転訛した事で最終的にペンギンとなったのだとか。
南極という極寒の地に住んでいるペンギンは、その過酷な環境下で海にも潜りますので皮膚の下に十分な脂肪を蓄えています。
その体脂肪率は、種によっては40%~50%もあるとされます。
その体脂肪率からふっくらとしたフォルムをしていることから来た名前なのかもしれません。
別の動物を指す名称から来たとする説
他にも、ペンギンは「白い頭」を意味するウェールズ語から来たとする説もあります。
今では絶滅してしまいましたが、かつて北半球にはオオウミガラスという動物がいました。
このオオウミガラスは頭部が白いことから、現地ではペンギンと呼ばれていたのだとか。
後に現在のペンギンが発見された訳ですが、この生き物はオオウミガラスに似ているということで南極ペンギンと呼ばれるようになりました。
しかし、オオウミガラスは1844年に絶滅してしまいました。
それもあって、南極ペンギンは単にペンギンと呼ばれるようになったのだとか。
まとめ
「人鳥(じんちょう)」は、ペンギンの漢字表記であり、和名とされることもあります。
この名前は、ペンギンが人間と同じように直立二足歩行することから来ているのだとか。
ちなみに、中国語では「企鵝」と表記されるので、漢字表記が2つあるともいえるかもしれません。