
仏像をCTスキャンで調べてみた結果、容器や巻物など180点もの納入品が発見されて話題となっています!
奈良国立博物館は5月7日、奈良市の法華寺に伝わる文殊菩薩坐像のエックス線CTスキャン調査を行った結果、釈迦の骨を納めた舎利容器や巻物など大量の納入品が確認されたと発表しました。
こちらが約800年前の仏像、文殊菩薩坐像。
垂直断層画像。高さ73cmの坐像の仲には、金属製の容器や巻物などが…!
X線透過画像。頭から足まで隙間無く詰められていることが分かります。
鎌倉時代の作品となり、像内に大量の納入品を納めた仏像では古い事例になるといいます。また、納品されている品々は一度も取り出された形跡がないということで、当時の納入方法などが分かる貴重な資料になるとのこと。
1.は眉間を通る部位の垂直方向の断層画像。像内を埋めつくすようにぎっしりと納入品が詰められています。2.は胴部の水平方向の断層画像。巻物が多数確認できます。また、3.は像の底に近い部位の水平方向の断層画像。こちらにも冊子や巻物などが納められています。
仏像が造られた際に納められたとされる約180点の納入品。仏像館の名品展「珠玉の仏たち」において、5月8日(火)~5月27日(日)の期間限定で文殊菩薩坐像の特別公開が行われています。まさに歴史のロマン… 気になる方はぜひチェックしてみてください!