
皆さんは、すぎやまこういちさんという方をご存知でしょうか。
すぎやまこういちさんは、ドラゴンクエストシリーズ内ほぼ全ての楽曲を手がけており、その他にも、ザ・タイガースの「花の首飾り」や、ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」、ヴィレッジ・シンガーズが歌い、のちに島谷ひとみさんがカバーした「亜麻色の髪の乙女」などのヒット曲をたくさん作られた、日本を代表する作編曲家です。
そんなすぎやまさんが手がけた、ドラゴンクエストの楽曲に使われている音楽的手法あるあるを、マツケん(@matsu_k3)さんが投稿し、話題になっていました。
では早速、見ていきたいと思います!
目次
あぁ、聴いたことある!めちゃドラクエっぽい
ドラクエの楽曲あるあるを140秒の動画にまとめてみました。
(全て架空の曲です) pic.twitter.com/Y7uWJY89EA— マツケん (@matsu_k3) 2018年12月16日
わぁ!ほんとドラクエだぁ!
架空の曲ながら、すぎやまこういちさんの手法を見事に表現されていますね。すごいなぁ。
ということですこし抜粋してみていきましょう。
● シャープナインスからスタート
あー!もうすでにドラクエっぽい!
ちなみにシャープナインの音というのはコード(高さの違う2つ以上の音を使って作られた合成音)に、より表情をつける為の音、俗に言うテンションノートの一つです。
その音を使ったE7(#9)というコード、これだけでドラクエを連想させてしまうとは……もちろん音色の効果も大きいですが(笑)、すごいコードですね。
● タタッタタタッタのリズム
たしかにこのリズムも聞き覚えが。マツケんさんのリストによると、戦いの時(DQⅢ)などに使われているようです。
そういえばバラモスと戦っている時に聴いたような…
● 半音ずつ離れていく
こちらも耳にしたことがありますね!ドラクエのみならず多くの曲で使われる手法ではありますが、やはりこの音色で聞くとドラクエを連想してしまう…(笑)
● メジャー同士分数コードの連続
このオドロオドロしい感じ、ラスボス感が(笑)
すぎやまこういちさんは様々なインタビューでも語られていますが、音楽性の根底にあるのはクラシック音楽なんだとか。このメジャー同士分数コードの連続もそうですが、様々なクラシック音楽の要素をいたるところに感じます。ストラヴィンスキーなんかを連想する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして他にも様々な要素をピックアップされていましたね。ドラクエをやっていた時に聴いたことのある音楽ばかりでした。いやーマツケんさん、すごいです!
投稿に寄せられた声
この動画みて、すぎやまこういちさんの素晴らしさが改めてわかりました…スゴすぎる。そしてこれを解読したあなたもすごい。
— HIRON@TOP4+フジのレベフォー行くで (@shun7uhiro) 2018年12月16日
「合いの手」で笑いましたw
— ( ' ω ' ) (@deo_gratias_56) 2018年12月16日
短3度で半音下げていくのとか、増4度の扱いがまさに!12音技法とか。真面目にすごい分析なのにむっちゃ笑ってしまう。
— mayu (@moon0419music) 2018年12月16日
初代ドラゴンクエストでは、3音で全てを表現していたらしい。
3音に厳選したすぎやまこういち氏はすごいと思う。
似た感じになりそうだが、3音の時の特徴なんかも分析されたものを見てみたいですね。— aoto (@aoto2916727) 2018年12月16日
ファミコンの音源は3音なので、効果音で1音持っていかれることを考慮して、ラスボス戦やエンディングなどの大事な楽曲以外は、2音で何とかすることを常に考えていたようです。
— GO (@gogogo_5926) 2018年12月18日
ファミコン時代は容量の関係で同時に発音できるのは3音まで。その中で工夫し、インパクトのある曲をということで作られた音楽だからこそ、こうやって耳に残る音楽になったのですね。
すぎやまこういちさんはじめ、当時のゲーム音楽に携わった方々は本当にすごいな!
ちなみに各要素の既存曲例をマツケんさんがまとめていました。
このすぎやまさんっぽい動画の各要素の既存曲例を取り急ぎまとめてみた。
それぞれの曲のどの部分が該当するかを探してみると面白いかもしれません。
まだまだ他にもあるかと思いますが。 pic.twitter.com/UWItNG35Nh— マツケん (@matsu_k3) 2018年12月17日

しっかり楽曲を解析されたマツケんさんに脱帽です!
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出典:Twitter(@matsu_k3)