児童福祉の仕事に携わっている、TwitterユーザーのNikov(@NyoVh7fiap)さんの投稿が、Twitterで話題になっています。
来年から小学1年生になる娘を持つNikovさん。娘さんが通う予定の小学校で、修学旅行が廃止になるらしいという話を聞いたそうです。その理由からは、日本の教育現場の問題が浮き彫りになっていました。
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「娘の小学校の修学旅行がなくなる」その理由は?
娘が来年から通う小学校が、修学旅行がなくなるらしいと聞いて、理由を聞くと子育てや介護をしている教員が泊まりで行けないから、6年の担任を独身や若手で構成せざるを得ず負担が集中するからと。教育の方の負担軽減は大賛成。けど、子どもの行事をなくすことで解決になるのかな?
— Nikov (@NyoVh7fiap) 2019年6月2日
本来は、教員の方々が人間らしい健康的な生活をできるように、待遇改善や人的物理的予算つけるべきじゃないのかな。公教育って、貧困格差があっても一定の経験を担保できる性格のものだから、そこ削り始めたら、教育格差はどんどん広がってくよ。結局、家庭ごとの自己責任論にいってしまう。
— Nikov (@NyoVh7fiap) 2019年6月2日
修学旅行の廃止理由は、「小学校の先生たちの負担を減らすため」だったよう。確かにごもっともな理由ですが、Nikovさんの言う通り、それは根本的な解決にはならないように感じます。
Twitterでのさまざまな反応
Twitterでもこの投稿に対して、さまざまな意見があがっています。
色々考えてしまいます。どちらの立場に立ったとしても胸が締め付けられる思いです。
— hii@ガルニnext大宮?! (@grnd_dazaihii) 2019年6月3日
私自身も楽しみにしていた子どもだったので悲しいなと思います。一方で産休明けの1歳児が居る女性の先生が修学旅行で泊まりをしなければ行けない、旦那も激務で親にも頼れないという友人の教員がいます。先生のそういうのっぴきならない都合も鑑みて担任を持たせてほしいなと思いました。
— どんぐりぼうず@9m (@5m22955351) 2019年6月2日
…先生も大変だから。と言えば、そうだけど。
子どもたちにとっては、
外泊の不安を乗り越えること、
友だちとの協調性や少々のがまん、
余所の家庭との違い、
夜を過ごす特別感、
友だちの向こう側に見える景色、
いっぱいの経験が詰まっているのに。
業者を使うとか、上手い方法はないのか
…。— Rita (@Rita_minamiyama) 2019年6月3日
教員の数そのものが足りないように思います。働き方改革や高齢化など社会は変化しているのに学校は行事そのまま、職員数もそのまま。現実的に対応できないのではないでしょうか。修学旅行の意義から議論は必要ですが教員が泊まれないという理由は教育委員会、文科省が現場任せという現実を示しています
— ノン (@non10204) 2019年6月3日
小学生の子どもたちにとっては、修学旅行も大事な経験のひとつ。大事だと考える気持ちはよくわかります。
やはり先生たちの人手を増やすなど、待遇改善から考えた方が良いのではという意見が多いようです。
修学旅行という行事への賛否も
一方で、修学旅行という行事に対する疑問の声も寄せられました。
私は、修学旅行は、廃止して有志で独自に旅行に行けばいいと考えていますよ。
ついでに、学芸会や運動会も自由参加か有志私費イベントにすべき。集団行動、絆、団結で死にたくなる子も多いのが現実です。
— うたうたいとえかきのはは (@bewizyou1) 2019年6月3日
修学旅行の教育的意義って何なのでしょう?
それが中止になっても他の行事や授業(日帰り遠足)で学習することが出来るのなら、無理にやる必要はないのかなぁ?と感じますが。
入学してからでも、何か学校から説明があるといいですね。— 叶子(かなこ)?直感でカラフルlife (@negaihakanauu) 2019年6月2日
人生経験として大切な修学旅行ですが、当然すべての子どもたちが楽しめるとは限りません。代わりとなる行事を設けたりといった方法も解決策のひとつかもしれませんね。
また、1つの学校ですべてを背負ってしまうことの問題点を指摘する意見も。
学校外を含めて、教育の分業という考え方が生まれるといいですね!
所属する学校(=部署)だけで出来なければ、外に向けて横断的にやるのも1つの策ですし。
修学旅行の件は、例話として認識しました。
— かずさん@楽しい物探し(Kaz san) (@kazsan_omosiro) 2019年6月3日
教育の分業!これも良い解決策のひとつかもしれません。
他の学校の児童との交流もできて、子どもたちにとっても新しい経験になるかもしれませんね。
先生たちの待遇も子どもたちの体験も、どちらも守ってあげられるのが理想
誰よりも子どもたちのために存在するのが、学校行事。ですが、そのために先生たちが大きな負担を負うのは決して正しいとは言えませんよね。
先生たちの待遇も、子どもたちの貴重な体験も守ってあげられるような教育現場が実現することを祈るばかりです。
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出典:Twitter(@NyoVh7fiap)