最強の恐竜は誰だ?陸海空の最強古代生物を紹介!

絶滅動物の中で絶大な人気を誇る恐竜。子供から大人まで魅了していますよね!人気の理由は大きさやその姿のカッコよさ、またはもう化石でしか見ることのできないというロマン等、様々あると思います。

恐竜は2億2000万年前「中生代三畳紀」という遥か古代に姿を現し、そこから1億6000万年ほど地球に君臨しました。その長い歴史の中で様々な進化を遂げた強い恐竜たちがいました。

今回は地球にあらわれた巨大生物「恐竜」の中でも最強といわれた種を陸・海・空それぞれご紹介します!

陸上で最強といわれた恐竜

肉食最強「ティラノサウルス」


出典:wikipedia.org

ティラノサウルスは約6800万~約6600万年前の「中生代白亜紀末期」に北アメリカ大陸で生息していた肉食恐竜です。およそ300万年にわたり生態系の頂点にいましたが、「K-Pg境界」といわれる恐竜やアンモナイトの絶滅した期間にティラノサウルスもまた絶滅したと考えられています。

史上最大級の肉食恐竜の一つに数えられ、成体の体長は約11~13m、体重は5~9tあったと発掘された骨格から推定されています。骨の特徴から噛む力が非常に発達しており、最大8トン近くの噛む力があったと推定されています。これは現在の地球上で一番噛む力が強いとされているワニの10倍もの数値になります。

その強靭なあごには大きくするどい牙が並んで生えていました。現在発見されている最大の牙は30cmにもなるそうです!この大きく鋭い牙と8トンもの強靭なあごの力が組み合わせはまさに無敵だったのではないでしょうか!

水辺の王「スピノサウルス」


出典:wikipedia.org

スピノサウルスは約1億1200万~約9700万年前の「中生代白亜紀前期~後期」にアフリカ大陸北部で生息していた肉食恐竜です。属名は「棘のあるトカゲ」を意味し、その名の通り背中には棘状の突起が生えており、その突起を皮膚が覆うことで帆の形状になっていたと考えられています。

スピノサウルスは体長15~17m、ティラノサウルスと同様もしくはそれ以上の巨体だったと考えられています。首などが細長かったこともあり体重を4~6トンと軽く考える説と水中生活をしていたと考えられてるため浮力を得るため20トンほどあったのではないかという考えに二分されています。

頭部はワニのように細長く、口には鋭い牙が並んでいたことから主に魚を捕食していたと考えられています。前脚には湾曲した大きな爪が備わっており、その大きな爪と鋭く並び立った牙で水辺の絶対王者として君臨していたようです。

史上最大の陸棲生物「アルゼンチノサウルス」


出典:wikipedia.org

アルゼンチノサウルスはアルゼンチンに約9700万~約9350万年前の「中生代白亜紀の前期~後期」に生息していた草食恐竜です。特徴はその大きさで、まだ一割ほどの骨格しか発掘されていませんが、脊椎骨1つの長さが130cm、脛骨が155cmにもなります。

このデータから全長30~35m、体重はなんと75~90tあったと推定されており、史上最大の恐竜といわれています。これだけ大きな姿なら凶暴な肉食恐竜でも単独では手が出せなかったでしょうね!

水中最強とされた古代生物

海の王者「モササウルス」


出典:wikipedia.org

モササウルスは7900万~約6500万年前「中生代白亜紀後期」に世界各地の海に棲息していた大型の海生爬虫類です。四肢がサメのような三日月型のヒレ状で、ワニのような外見をしてたとされていますが、その大きさはワニとは比べ物にならず、体長は約18mあったと考えられています。

後方に湾曲した鋭い歯が多数生えており、その歯を用いてイカや魚類、アンモナイトなどの貝類やウミガメ、そして首長竜やサメを捕食していたと考えられています。アンモナイトの固い殻ややウミガメの甲羅を噛み砕いていたとなると凄まじい顎の力と鋭い刃を持っていたようですね!

あの大ヒット映画「ジュラシック・ワールド」にも登場し、ジャンプして吊るされたサメをパクリと食べていたあいつがモササウルスです!

モササウルスは恐竜と同じ時代に生息していましたが、実は恐竜ではありません!海生のトカゲのグループで、祖先は陸棲のトカゲのような生物だったと考えられています。

海の首領「ティロサウルス」


出典:wikipedia.org

ティロサウルスは8500万年前~7800万年前の「中生代白亜紀後期」に生息していたモササウルスの仲間です。ティロサウルスもまたモササウルス同様に大きな体を持っており体長は約14mほどあったと考えられています。

魚やサメだけでなく、小型のモササウルスや首長竜を胃に収めた化石が発見されているため、積極的に捕食行為をしていたようです。しかしその胃の内容物の化石が噛み砕かれていないことから丸飲みして捕食していたようです!

首長竜最大種「クロノサウルス」


出典:wikipedia.org

クロノサウルスは1億2600万年前~1億100万年前の「中生代白亜紀前期」にオーストラリアなどで生息していた首長竜です。首長竜は「首が長く頭が小さいグループ」と「首が短く頭が大きいグループ」の2種類に分かれており、クロノサウルスは「首が短く頭が大きいグループ」の首長竜で最大種になります。また、首長竜も恐竜ではありません。海洋の環境に適応した爬虫動物になります。

属名は「自分の子供達を次々と丸呑みすることで封じる」という逸話を持つギリシャ神話の神「クロノス」から付けられています。その名前は巨大な頭部から付けられています。頭骨は3m近くあり、全長が10mと推定されているため、頭部で体の大部分を占められています。

そしてあごには最大25cmにもなる巨大な牙が鋭い歯を多数生えていました。他の首長竜やウミガメを捕食していたことが胃の内容物の化石から判明しています。大きな口と巨大な牙で首長竜やウミガメを襲っていたようですね!

空中最強の翼竜

人気No.1翼竜「プテラノドン」


出典:wikipedia.org

翼竜もまた2億年以上前の「中生代三畳紀」に恐竜とは別の進化をし、空を飛ぶようになった別のグループです。その翼竜の中で一番人気と知名度が高いのが約8930万~約7400万年前の「中生代白亜紀後期」に北アメリカ大陸で生きたプテラノドンです。

翼長は7〜8mあり、最大種では9mにもなります。それに対して体重は15kg~20kgと非常に軽い体格をしています。「プテラノドン」という属名は「翼があり歯がない」を意味しており、実際歯は無くくちばしのような大きなあごを持っているのも特徴です。主にその大きなあごを水面に浸すことで水面にいる魚を捕獲していたとされています。

生物史上最大級の飛行生物「ケツァルコアトルス」


出典:wikipedia.org

ケツァルコアトルスは8400万年前~6550万年前の「中生代白亜紀後期」に北アメリカ大陸に生息していました。史上最大級の翼竜であり、史上最大級の飛翔動物でもあります。その大きさは最大個体なら翼開長12mといわれています。

非常に長い首を持っているのも特徴で、翼と後ろ足で地面に立った時の頭頂高も最大6mというキリン並みの大きさがあったといいます。しかしその大きさに反し、骨の内部を空洞にし、軽量化されたことで体重は70~100kgとかなりの軽かったようです。同程度の高さを持つキリンの体重が1tあることからその軽さがよくわかりますね!

結局最強の恐竜は?

ここまで8種の恐竜たちを紹介してきました。強力な武器を持って捕食しているものから襲うことさえためらう大きさのもの、飛翔し他の肉食恐竜を寄せ付けないものまで様々です。ではこの中で最強の恐竜はどの種になるのでしょうか。独断と偏見も交えシュミレーションをしてみましょう!

陸上最強決定戦

陸上からはティラノサウルス・スピノサウルス・アルゼンチノサウルスの3種がエントリー果たしてどのような結果になるでしょうか?

ティラノサウルスVSスピノサウルス

肉食恐竜同士ティラノサウルスとスピノサウルスはどちらが地表最強かがよく話題になりますよね!

ティラノサウルスの巨大な牙と強靭なあごの力、スピノサウルスの巨体と婉曲したするどい爪とそれぞれに特徴があり、どちらが強いかが興味を持つ点になりますよね!戦う場所が水辺になればスピノサウルスの有利になると思いますが、平原だと魚を食べることに特化した歯を持つスピノサウルスよりも肉に噛みつき骨を砕く事に特化したティラノサウルスの方が一発のパワーで上回り、ティラノサウルスが勝つ確率の方が高いと思います。圧倒的ではないですが、ティラノサウルスの勝利です!

ティラノサウルスVSアルゼンチノサウルス

この試合も面白いですね!ティラノサウルスが一発噛みつくことが出来れば、一撃で勝負を決めることが可能でしょう。しかし、間合いでいうと圧倒的にアルゼンチノサウルスに分があります。間合いに入ったティラノサウルスを長い尾で払いのけることが可能です。ただ、一発の殺傷能力はティラノサウルスの噛みつきの方が上でしょう。

ここで勝負を分けるのが、知能と経験だと考えます。草食恐竜に比べ若干知能が高かったと言われる肉食恐竜、そして、狩りの経験値からティラノサウルスが一枚上手になると予想します。狩りの経験値が勝負を分けティラノサウルスの勝利とします!

という事で、陸上最強はティラノサウルスで決定です!

水中最強決定戦


出典:wikipedia

水中からはモササウルス、ティロサウルス、クロノサウルスの3種がエントリー

モササウルスVSティロサウルスVSクロノサウルス

水中戦でのこの3種の戦闘力はほぼ互角でしょう。大きさからすると、クロノサウルスが小さく不利かもしれません。モササウルスとティロサウルスに関しては元々近縁の同種です。また大きさ的にもほとんど変わらなかったと思われます。現代発見されている化石などでは、若干モササウルスが大きいくらいです。

この戦いを制するのは生命力!この中で一番長く絶滅せず残ったのはモササウルスだと言われています。長く残れたという事は他の2種よりも何か優れた点があったのでしょう。
ザックリとした理由ですが、この戦いはモササウルスの勝利!

という事で水中最強はモササウルスで決定!

空中最強決定戦

プテラノドン・ケツァルコアトルスの2種がエントリー

プテラノドンVSケツァルコアトルス

プテラノドンとケツァルコアトルスでは体格に明らかな差があります!体重差に関しては保育園児と成人男性ほど違います。空中でまともにぶつかった場合、明らかにケツァルコアトルスの方が強いでしょう!
この戦いはケツァルコアトルスの圧勝です!

という事で空中最強はケツァルコアトルスで決定!

最強決定戦

今までの勝者3種の三つ巴!果たして勝利するのはどの恐竜か?

ティラノサウルスVSモササウルスVSケツァルコアトルス

まず動くのはケツァルコアトルス!ティラノサウルスめがけ空から奇襲を狙い急降下!そこにモササウルスが水中から大ジャンプ!!そのまま水中へ引きずり込んだ!!まるで海鳥を襲うシャチのよう!ケツァルコアトルスはここで脱落だ!

残るはティラノサウルスとモササウルス!さすがのティラノサウルスも水中のモササウルスには手が出せない!

膠着状態の中まるでジュラシックワールドのワンシーンのように、モササウルスが水辺に近寄ったティラノサウルスめがけてダイブ!ティラノサウルスを捉えた!

しかし、流石にモササウルスと同じほどの巨体を有するティラノサウルスを簡単に水中へ引きずり込むことは出来ない!噛みついたモササウルスにティラノサウルスも噛みついた!これは強烈!モササウルスも陸上では逃げることも出来ない。

どちらも一発が致命傷となり相打ちで試合終了!ティラノサウルスとモササウルスは決着つかず!!

結果

最強の恐竜を考えるだけでワクワクしますよね!という事で、最強の恐竜は人それぞれ違っていいのではないでしょうか。皆さん自分の好きな推し恐竜を最強にしてもいいと思います。だって実際の事をわかる人はいないんですから!

筆者個人としては、やはりティラノサウルスが最強でしょ!って思っています。

まとめ

恐竜たちが生きたのは1億年以上という途方もなく長い時間です。その為王者と呼ばれるものも複数いますし、生息域でそれぞれ王者も変わっていたでしょう。そのようなことを踏まえても最強種の恐竜に思いをはせるのは楽しいものです。まだ発見されていない恐竜や古代生物の中に、ここで紹介した以上の恐竜もいるかもしれません。これからも恐竜に付いて新発見がぞくぞくあるでしょうから楽しみですね!

また、現在の地球での最強といわれている動物について紹介している記事がありますので併せてご覧ください。

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出典:wikipedia(ティラノサウルス)/ wikipedia(スピノサウルス)/ wikipedia(アルゼンチノサウルス)/ wikipedia(モササウルス)/ wikipedia(Tylosaurus)/ wikipedia(Kronosaurus)/ wikipedia(プテラノドン)/ wikipedia(Quetzalcoatlus)

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