丸みを帯びたフォルムがとっても可愛いアザラシは、水族館や動物園の人気者です。そんな人気者、食べたらどんな味がするんだろう…そんな風に思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本ではあまり馴染みのないアザラシ肉、果たして食べることはできるのでしょうか。ということで今回はそんなアザラシ肉について解説していきたいと思います。
目次
アザラシとは?
アザラシは、アザラシ科アザラシ亜科またはモンクアザラシ亜科の動物で、鰭脚(ききゃく)類に含まれる、海棲(かいせい)哺乳類というグループに属します。
北極圏から熱帯、南極まで幅広い海域に生息するアザラシは、高い潜水能力を持ち、日本近海では北海道を中心にゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、ゼニガタアザラシ、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシなどの種類が生息しています。
食肉としてのアザラシ
アザラシは食べられるのか?
正解はYES!食べることができます。イヌイットでは伝統的食料で、アイヌ民族や開拓期の入植者によって古くからアザラシ猟が行われて来ました。現在では北海道の限られた地域でわずかな数が有害駆除の目的で捕獲されているのみですが、北極圏にはアザラシを食用としている民族が今でも存在しています。
そんな民族たちのアザラシ肉の食べ方は、なんと生食。彼らは肉や内臓までも火を通さずに生で食べるんだとか。新鮮な海豹が手に入るという点と、野菜が手に入りにくいため、ビタミン補給を目的として生食で食べるんですって。
アザラシ肉の味は?
アザラシの生肉は生レバーのような濃厚な赤い色をしています。味は見た目に反して甘いんだそうですよ。プルプルとした弾力も特徴です。
しかし我々のように普段アザラシ肉を食べていない人間が食べると、栄養分が豊富すぎて体調を壊してしまう場合もあるのでご注意を!
アザラシカレー
出典:amazon.co.jp
アザラシ肉ですが、流石に生のものは日本にあまり売っていませんが、調理済みのものは通信販売などでも買うことができます。
こちらはアザラシ肉を使って作ったカレーです。アザラシ肉には独特の香りと食感があるため、香りを抑え、食べやすくするために日本ではカレーや大和煮などに加工される場合が多いようです。ご興味のある方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
強烈に臭いキビヤック
グリーンランドのカラーリット民族やカナダのイヌイット民族、アラスカのエスキモー民族といった北極圏の先住民族に伝わる食べ物にキビヤックというものがあります。これは60~70羽ぐらいのアパリアスと呼ばれる海燕の一種を、内臓と肉を取り除いたアザラシの腹中に詰め込み縫い合わせ、土の中に埋め3年ほど発酵させたものです。
聞いただけで身震いがしそうな食べ物ですが、食べ方も衝撃的で、アザラシの腹部から取り出したアパリアスの羽をむしり、総排出口に口をつけて、発酵し液状になった内臓をすするんだとか…
ひえ〜!私には絶対食べられそうにありません、、、しかも匂いも衝撃的に臭いそうで、その臭気は世界第4位と言われています。FUNDOでも一度ご紹介したことがあるので、そちらも是非どうぞ!
世界一臭い食べ物ランキングTOP5!1位はやはり最恐の缶詰! - FUNDO
まとめ
いかがでしたか?アザラシ肉について解説してまいりました。
アザラシ肉は北極圏の人たちにとって貴重な栄養源ですが、日本人にはなかなかハードルが高そうですね。でも加工食品は気軽に手に入れることができますので、ご興味のある方は是非試してみてください。意外とクセになるかもしれませんよ!
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出典:amazon.co.jp