交通機関の名前にもなった東京都の鳥「ゆりかもめ」とはどんな鳥?夏と冬ではまるで別の鳥

東京都の鳥に指定されている「ゆりかもめ」。
それもあって、新橋豊洲間を走る交通機関の名前にも採用されています。

そのため、東京都民にとって馴染み深い存在ともいえます。
ここでは、そんなゆりかもめという鳥について見ていきましょう。

ゆりかもめとは?

 

まずは、ゆりかもめがどのような鳥なのかを見ていきましょう。

生息域

ゆりかもめは、日本では冬に姿を見ることのできる渡り鳥・冬鳥です。
北海道から南西諸島まで幅広く渡来することで知られています。
ただし、北海道でもあまりにも寒い厳寒期や厳冬期には姿を見せません。

ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドで繁殖を行い、冬になると日本だけではなくアフリカやインド、東南アジアに移動していきます。

生態

体長は平均して40cmほど、翼を開いた全長は約90cmになります。
渡り鳥という性質から、大移動を前提としていることから体力をつけるためにも脂肪を蓄えやすい身体をしています。

岸や湖沼、川などに生息しており、大規模な群れを作って生活することが多いです。
魚類や甲殻類を食べる他、昆虫や植物の種を食べることもあり、カモメの仲間としては珍しい雑食性となっています。

東京都の鳥

 

ゆりかもめは東京都民であれば、一度は聞いたことがあると思います。
東京の交通機関にゆりかもめという名前が付けられています。

別名「都鳥」

ゆりかもめは、都鳥とも呼ばれています。

ミヤコドリを指しているとも考えられていたのですが、平安時代初期に歌われた伊勢物語に登場する鳥の特徴に当てはめると、ゆりかもめが最も近いと言われています。
そのため、都鳥はゆりかもめを指す言葉として用いられることが多いです。

自治体の鳥

ゆりかもめは、全国いくつかの自治体で「自治体の鳥」とされています。
東京都の都民の鳥とされている他、埼玉県春日部市・静岡県焼津市・三重県四日市市・福井県敦賀市・滋賀県大津市・福岡県福岡市などで指定されています。

東京都では、都民の鳥ということもあり1995年に開通した新橋・有明(現在は豊洲まで)の間を走る交通機関の名称として採用されました。

ゆりかもめの名前の由来

 

ゆりかもめの名前は、ユリの花のように美しいことに由来するという説が有力です。
また、イリエカモメという名前が転じたものとする説もあります。

他には、可能性が高いのは「のち」「あと」を意味するユリという言葉から来たという説もあります。
かつて、平安京の後ろにある山間から飛んできて加茂川に姿を現していたことが由来とされているのです。

冬と夏の姿がまるで別の鳥

ゆりかもめは、日本では白い鳥というイメージがありますが、実は夏と冬でその姿が大きく変わります。
、ここからはその違いについて見ていきましょう。

夏には頭部が真っ黒に!

 

ゆりかもめは夏になると頭が真っ黒になります。
身体全体が真っ黒ならカラスにも近い見た目と言えますが、ゆりかもめは頭だけが真っ黒になります。

日本では冬鳥とされることかrた、その姿を見る機会はまずないことでしょう。
しかし、、海外では国によっては頭が真っ黒なその姿こそゆりかもめだと認識している国もあるようです。

日本で見られるのは冬の姿

冬鳥のゆりかもめを日本で見られるのは、そのほとんどが冬の姿です。
頭部はもちろん、全体的に真っ白な姿は多くの人から愛されています。

まとめ

都民の鳥として定められているゆりかもめは、冬鳥なので一年中その姿を日本で見られる訳ではありません。
また、東京都以外にも、他の自治体の鳥として定められていることもあります。

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